#author("2021-08-30T23:56:18+09:00;2020-10-07T10:42:25+09:00","","")
* ニエノール [#wbf8d9cf]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|人名|
|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Nienor|
|~その他の呼び名|ニーニエル(Níniel)|
|~種族|[[人間]]([[エダイン]])|
|~性別|女|
|~生没年||
|~生没年|[[第一紀]](473)~†(499)(享年26)|
|~親|[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]](父)、[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]](母)|
|~兄弟|[[トゥーリン]](兄)、[[ラライス]](姉)|
|~配偶者|[[トゥーリン]]|
|~子|なし(子を宿すも、出産前に母子共に死亡)|

** 解説 [#Explanation]

名は「哀悼」の意。[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]と[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]]の娘で、[[トゥーリン]]と[[ラライス]]の妹にあたる。
名は「哀悼(Mourning)」の意。[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]と[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]]の娘で、[[トゥーリン]]と[[ラライス]]の妹。
『[[終わらざりし物語]]』の「[[ナルン・イ・ヒーン・フーリン]]」によると、髪は明るい金髪、瞳は灰色または青で、父親のフーリンを女性にしたような風貌。ただしフーリンと違って背丈は高く、[[シンダール]]の兵士にも劣らない描写がある。

*** ドル=ローミンからドリアスへ [#k76a99ee]

父フーリンが行方不明になり、兄トゥーリンが[[ドリアス]]へと去った翌年の初めに[[ドル=ローミン]]に生まれる。母モルウェンはニエノールが成長すると彼女を連れてドリアスに向かったが、その時にはトゥーリンは既にドリアスにいなかった。だがモルウェンとニエノールは、そのまま[[シンゴル]]の客としてドリアスに留まった。
父[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]が[[ニアナイス・アルノイディアド]]に出征したまま行方不明になり、兄[[トゥーリン]]が[[ドリアス]]へと去った翌年の初めに[[ドル=ローミン]]に生まれる。母[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]]はニエノールが成長すると彼女を連れて[[ドリアス]]に向かったが、その時にはトゥーリンは既にドリアスにいなかった。だがモルウェンとニエノールは、そのまま[[シンゴル]]と[[メリアン]]の客人としてドリアスに留まった。

*** グラウルングの呪い、実の兄との出会い [#b07ecaad]

やがて[[ナルゴスロンド]]が陥落し、ナルゴスロンドにいたモルメギルという戦士がトゥーリンその人だったという知らせが[[ドリアス]]に届くと、[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]]は[[シンゴル]]と[[メリアン]]の制止を振り切ってトゥーリンを捜す旅に出る。ニエノールは兵士に変装すると、モルウェンを連れ帰すべく出発した[[マブルング>マブルング(ドリアス)]]達に密かに混じって、モルウェンの後を追った。
マブルングとニエノールはモルウェンに追いつき、ドリアスに戻るよう説得したがモルウェンは聞き入れなかった。やむなく一行は全員でナルゴスロンドの廃墟に向かうが、[[アモン・エシア]]で[[グラウルング]]の襲撃に遭う。一行はちりぢりとなり、ニエノールはグラウルングに呪いをかけられて、記憶と言葉を奪われた。
やがて[[ナルゴスロンド]]が陥落し、ナルゴスロンドにいたモルメギルという戦士が[[トゥーリン]]その人だったという知らせが[[ドリアス]]に届くと、[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]]は[[シンゴル]]と[[メリアン]]の制止を振り切ってトゥーリンを捜す旅に出る。ニエノールはドリアスの兵士に変装すると、モルウェンを連れ帰すべく出発した[[マブルング>マブルング(ドリアス)]]達に密かに混じって、モルウェンの後を追った。
マブルングとニエノールは[[アイリン=ウイアル]]でモルウェンに追いつき、ドリアスに戻るよう説得したがモルウェンは聞き入れなかった。やむなく一行は全員でナルゴスロンドの廃墟に向かうが、[[アモン・エシア]]で[[グラウルング]]の襲撃に遭う。一行は散り散りとなり、ニエノールはグラウルングに呪いをかけられて、記憶と言葉を奪われた。

グラウルングが去った後、戻ってきたマブルング達によってニエノールは発見される。マブルングらはニエノールをドリアスに連れ帰ろうとしたが、ドリアスの[[西境>ニヴリム]]の近くで今度は[[オーク]]の襲撃に遭い、恐怖によって錯乱したニエノールはオークからもマブルング達からも逃げてただ一人北に走り去った。彼女は森に入りこんで[[テイグリン]]の川を渡り、やがて[[ハウズ=エン=エルレス]]にて倒れているところを、トゥランバールと名乗って[[ブレシル]]で暮らしていた[[トゥーリン]]に発見される。ニエノールは記憶を失ったままであり、トゥーリンは彼女が自分の妹だと気づかなかったため、彼によって「涙乙女」の意であるニーニエルの名を与えられた。
グラウルングが去った後、戻ってきたマブルング達によってニエノールは発見される。マブルングらはニエノールをドリアスに連れ帰ろうとしたが、ドリアスの[[西境>ニヴリム]]の近くで今度は[[オーク]]の襲撃に遭い、恐怖によって錯乱したニエノールはオークからもマブルング達からも逃げてただ一人北に走り去った。彼女は森に入りこんで[[テイグリン]]の川を渡り、[[ハウズ=エン=エルレス]]で倒れているところを、トゥランバールと名乗って[[ブレシル]]で暮らしていた[[トゥーリン]]に発見される。ニエノールは記憶を失ったままであり、トゥーリンは彼女が自分の妹だと気づかなかったため、彼によって「涙乙女(Tear-maiden)」の意((『[[終わらざりし物語]]』の「[[ナルン・イ・ヒーン・フーリン]]」では「涙の乙女(Maid of Tears)」と訳される。))である''ニーニエル''の名を与えられた。

***実の兄との結婚、グラウルングの死による真実の露見 [#wb6bc17b]

その後[[ブレシル]]の婦人たちの看護を受け、言葉を習い、[[ブランディア]]の癒しの術によってニエノールは回復する。実の妹とは知らない[[トゥーリン]]から求婚されると彼女は喜んだ。だが不吉な運命を予感したブランディアが彼女を引き止め、ブランディアからトゥランバールの本当の名が[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の息子トゥーリンであることを教えられると、ニエノールもまた不吉な予感を覚えたため、一度は求婚を断った。しかし、トゥーリンは翌年の春になると再度ニエノールに求婚し、彼女を妻に娶ることができれば二度と自分から戦場には赴かないが、それが叶わなければ荒野の戦いに戻っていくつもりだと告げる。今度はニエノールは喜んで求婚を受け入れ、夏至の当日二人は結婚した。
その後[[ブレシル]]の[[ハレスの族]]の婦人たちの看護を受け、言葉を習い、族長[[ブランディア]]の癒しの術によってニエノールは回復する。実の妹とは知らない[[トゥーリン]]から求婚されると彼女は喜んだ。だが不吉な運命を予感したブランディアが彼女を引き止め、ブランディアからトゥランバールの本当の名が[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の息子トゥーリンであることを教えられると、ニエノールもまた不吉な予感を覚えたため、一度は求婚を断った。しかし、トゥーリンは翌年の春になると再度ニエノールに求婚し、彼女を妻に娶ることができれば二度と自分から戦場には赴かないが、それが叶わなければ荒野の戦いに戻っていくつもりだと告げる。今度はニエノールは喜んで求婚を受け入れ、夏至の当日二人は結婚した。

翌年の春、ニエノールはトゥーリンの子を身籠もっていたが、ちょうどその頃[[ナルゴスロンド]]から[[グラウルング]]が再び現れてブレシルを襲おうとしていた。グラウルングを座視できなくなったトゥーリンがこれと戦うために出陣すると、ニエノールはブランディアの制止を振り切ってトゥーリンの後を追った。
彼女が[[カベド=エン=アラス]]に辿りついた時にはグラウルングはトゥーリンに致命傷を与えられて倒れていたが、トゥーリンもグラウルングの血の毒に手を焼かれ、邪眼の力によって気を失っていた。彼女は火傷の手当てをし、目を覚ましてくれるよう呼びかけていたが、その時グラウルングはニエノールに気づくと、死の間際の最後の悪意によって彼女に語りかけ、彼女にかけていた忘却の呪いを解いて、自分がフーリンの娘ニエノールであり、夫であるフーリンの息子トゥーリンは彼女の実の兄であることを思い出させて絶命した。
真実を知って絶望したニエノールは、[[カベド=エン=アラス]]の崖から自分を海まで運んでくれるように願いながら[[テイグリン]]へ身を投げて自殺した。彼女の願い通り、遺体は発見されなかった。
彼女が[[カベド=エン=アラス]]に辿りついた時にはグラウルングはトゥーリンに致命傷を与えられて倒れていたが、トゥーリンもグラウルングの血の毒に手を焼かれ、邪眼の力によって気を失っていた。彼女はトゥーリンの火傷の手当てをし、目を覚ましてくれるよう呼びかけていたが、その時グラウルングはニエノールに気づくと、死の間際の最後の悪意によって彼女に語りかけ、夫であるフーリンの息子トゥーリンは彼女の実の兄であることを告げて死んだ。
グラウルングが死んだことで忘却の呪いが解け、全ての記憶を思い出したニエノールは絶望に囚われ、その場に駆け付けたブランディアの制止をまたも振り切り、[[カベド=エン=アラス]]の崖から自分を海まで運んでくれるように願いながら[[テイグリン]]川へ身を投げた。彼女の願い通り、遺体は発見されなかった。

>「さようなら、二重に愛するお方よ! ア トゥーリン トゥランバール トゥルン アンバルタネン、運命によって支配された運命の支配者よ! ああ、死ぬのが仕合せです!」((『[[シルマリルの物語]]』「トゥーリン・トゥランバールのこと」記憶が戻ったニエノールが[[トゥーリン]]にかけた言葉。))

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