#author("2016-11-10T02:11:34+09:00","","")
#author("2017-09-18T02:04:21+09:00","","")
* 遠ハラド [#n90e504f]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Far Harad|
|~異訳|遠いハラド、極南|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#Explanation]

[[ハラド]]([[ハラドワイス]])のうち、[[ゴンドール]]から遠い南方の土地を指す。
これに対して、より北寄りの土地は[[近ハラド]]と呼ばれる。

[[ペレンノール野の合戦]]では、[[モルドール]]側の軍勢として遠ハラドからやって来た「白い目と赤い舌を持った半分[[トロル]]のような黒い[[人間]]たち」((『[[指輪物語]] 王の帰還 上』「六 ペレンノール野の合戦」))がいた。

** 『[[Iron Crown Enterprises]]』による設定 [#xc0ca9df]

&ref(Haradwaith2.jpg,,15%); &ref(Uttersouth3.jpg,,22%);

***地名 [#pd51ed5a]

-チャイルーザ(Chailuza)
--エレド・ハルマル(Ered Harmal)
--チュイ(Chy)		
--クリャン(Clyan)		
--ブルチュイアデス(Bulchyades)		
--ロデヌーリ(Lódenûly)
--オリャス・クリス(Olyas Kriis)		
-オルマル湾(Bay of Ormal)
-シーライン(Sîrayn)
--シ-レシャ川(Sîresha River)
--チェンナカット(Chennacatt)
--ハルシャンダット(Harshandatt)
--イスラ(Isra)
--キルム・レスラ(Kirm Lesra)
--サラ・バスク(Sara Bask)
-ボジシャ・ミラズ(Bozisha-Miraz)
--涙の森(Forest of Tears)
--ラジュ(Raj)
---ボジシャ・ダール(Bozisha-Dar)
--ガジュ(Gaj)
--[[黄の山脈]]
-サーニ=ハザード(Thâni-Hazâd)
--キアヤタンドール(Ciryatandor)
--トゥルワング(Tulwang)
--ドレル(Drel)
--エロルナ(Elorna)
--ヒアルン(Hyarn)
--マアグ(Mag)
--ミレドール(Mîrëdor)	
--ペル(Pel)
--トゥマグ(Tumag)
-アルドール(Ardor)
--ドゥーシェラ(Dûshera) 
--ガーン(Gan) 
--ゲシャーン(Geshân) 
--ハソール(Hathor) 
--[[コロナンデ]](Koronande) 
---コルラン(Korlan)
--ムーマカン(Mûmakan) 
---アマルー(Amaru)
--トゥクタン(Tuktan) 
--ターリラン(Tâlirân) 
--タントゥーラク(Tantûrak)
---サルール(Sarul) 
--ウーサカン(Ûsakan)
---山羊の裂け目(Cleft of Goats)

***歴史 [#l18e4da7]

[[二つの木の時代]]、[[ヴァラール]]の招致に応じずに、[[クイヴィエーネン]]に留まった[[アヴァリ]]の[[エルフ]]の中には、[[エルダール]]に遅れて中つ国の南方に向かった者たちが僅かながら存在した。南の果てに辿りついた彼らは温かく、自然豊かなその土地に感銘を受けアルドール(Ardor)と名付けた。対して、[[アマン]]に渡ったエルフたちの中には、刑期を終えて釈放された[[メルコール]]の虚言に誘惑され、密かに彼の支持者となった者たちがいた。そうした者たちはメルコールが[[二つの木]]を破壊し、[[シルマリル]]を奪って中つ国に逃走すると、後を追って中つ国に帰還した。その内の一人であるアルダナ(Ardana)は[[モルゴス]]の配下の種族が活動する上で一番の障害となる[[太陽]]と[[月]]を破壊する使命を帯び、ヴァラールの手の及ばないアルドールで活動し始めた。南方のエルフたちはヴァラールの争いについて僅かな事しか知らなかったため、アルダナの虚言を容易に信じ込み、支持者となる者が多く出た。こうしてモルゴスの支持者によって確立された勢力はアルドール法廷(Court of Ardor)と呼ばれた。対して、ヴァラールもまた、改心した元モルゴスの僕であるフェアトゥール(Featur)を南方へ向かわせ、アルダナの企みを阻止しようとした。フェアトゥールはアルドール法廷に抵抗する土着のエルフたちと接触し、ルインゴン同盟(Luingon alliance)を締結した。[[ベレリアンド]]で[[宝玉戦争]]が行われたのと時を同じくして、両勢力は南の果ての地で興亡を繰り広げ、[[怒りの戦い]]でモルゴスが敗北したことによりルインゴンが勝利を収めた。

***年表 [#o83f2845]

-第一紀
|~年|~事象|h
|RIGHT:50|南方のエルフの指導者チュリス・メネルラーマ(Chrys Menelrama)、カルニル・ラヴィレ(Carnil Ravire)、タラン(Talan)、ラリアン(Ralian)、エルエリオール(Elerior)が元素の連盟(Guild of Elements)を形成する。|
|RIGHT:60|モルゴス、アルダナ(Ardana)に[[太陽]]と[[月]]を破壊する使命を課す。|
|RIGHT:100|フェアトゥール、ティ=アル=ラナ(Ty-Ar-Rana)のエルフの三氏族に会う。Tyar信仰が南方の人間たちに広まる。|
|RIGHT:150|アルダナ、[[ノルドール]]のモルサウア(Morthaur)と出会い、アルドール法廷を創設する。|
|RIGHT:150~450|アルドール法廷の要塞と8つの宮殿が建設される。|
|RIGHT:300|元素連盟、ティ=アル=ラナの三人の主(Three of Ty-Ar-Rana)、星の預言者の会議(Starseer conclave)の間でルインゴン同盟(Luingon alliance)が形成される。|
|RIGHT:500|フェアトゥール、秘密結社ダリン・テサラス(Darin Tesarath)を創設|
|RIGHT:507|アルダナの双子、モルエレン(Morelen)とモラン(Moran)の誕生。フェアトゥールの魔法でモルランは眠らされ、ティ=アル=ラナに隠される。|
|RIGHT:570|フェアトゥールの裏切り。生贄となるモルエレンが失踪し、光を封じる儀式が中断した隙を突いてルインゴン同盟が要塞を襲撃。儀式に用いられる8つの宝玉Gems of Unlightのうちの3つが奪われる。同盟のメンバーのうち、リアーン(Lyaan)とリイサ(Lysa)が命を落とす。|
|RIGHT:575|怒りの戦い。モルゴスが破滅。元素の連盟は解散。モルゴスの力に由来する器物は全て効力を失い、アルドール法廷は混乱に陥る。アルダナとモルサウアは東方へ逃げ去り、三人の主で唯一生き残ったリーリン(Lyrin)は影へと去る。|

-第二紀
-第三紀

***出典 [#u4a85af0]

--『Court of Ardor in Southern Middle-earth』
--『Far Harad The Scorched Land』
--『Forest of Tears』
--『Greater Harad』
--『Hazards of the Harad Wood』
--『Shadow in the South』
--『Warlords of the Desert』

** コメント [#u088e0f4]

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