* 月 [#o63939f1]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[天文]]|
|~スペル|Moon|
|~その他の呼び名|イシル(Ithil)、イシル(Isil)、ラーナ(Rána)|

** 解説 [#Explanation]

[[クウェンヤ]]では[[ヴァンヤール]]がつけた「明るく照らすもの」((直訳すると「白銀の輝き」の意である))の意であるイシル(Isil)、[[ノルドール]]がつけた「気まぐれなるもの」の意であるラーナと呼ばれ、イシル(Isil)の[[シンダール語]]形であるイシル(Ithil)の名でよく知られる。月を運ぶ[[マイア]]の名は[[ティリオン>ティリオン(マイア)]]である。

[[二本の木]]が[[モルゴス]]と[[ウンゴリアント]]に害された後、二本の木のうちの一本である[[テルペリオン]]の最後の銀の花を[[ヤヴァンナ]]が摘み取り、[[マンウェ]]が清め、[[アウレ]]とその一族が作った入れ物に収めて、月が作られた。
月はティリオンによって、[[イルメン]]の低い領域を横切り西から東へと旅するようになった。このことは[[ナルシリオン]]という歌に歌われている。二本の木のうち、テルペリオンの方が[[ラウレリン]]より年長であったのと同様、月は[[太陽]]より年長であるとされ、先に準備が整えられて七日早く空に昇った。これは[[中つ国]]にある[[エルダール]]にとっては大きな喜びであり、[[モルゴス]]にとっては大きな恐怖をもたらす驚異だった。
[[二つの木]]が[[モルゴス]]と[[ウンゴリアント]]に害された後、二つの木のうちの一本である[[テルペリオン]]の最後の銀の花を[[ヤヴァンナ]]が摘み取り、[[マンウェ]]が清め、[[アウレ]]とその一族が作った入れ物に収めて、月が作られた。
月はティリオンによって、[[イルメン]]の低い領域を横切り西から東へと旅するようになった。このことは[[ナルシリオン]]という歌に歌われている。二つの木のうち、テルペリオンの方が[[ラウレリン]]より年長であったのと同様、月は[[太陽]]より年長であるとされ、先に準備が整えられて七日早く空に昇った。これは[[中つ国]]にある[[エルダール]]にとっては大きな喜びであり、[[モルゴス]]にとっては大きな恐怖をもたらす驚異だった。
だがティリオンが気まぐれなため進路と速度が定まらず、時折太陽に接近しすぎて、太陽の光を遮ったり、黒く焼け焦げることもあった。

太陽とは違い、月はモルゴスの送り出した翼のある影の精によって攻撃を受けたことがあったが、ティリオンにより撃退されている。

*** 月の男 [#maninmoon]

イギリスをはじめとしたヨーロッパ圏では、月には''月の男(the man in the moon)''が住んでいるとする民話が知られており、トールキンの著作中でもしばしば言及される。
『[[指輪物語]]』本編においては、[[フロド>フロド・バギンズ]]が[[躍る小馬亭]]で歌った即興詩の中に登場する。
『仔犬のローヴァーの冒険』『サンタ・クロースからの手紙』といったトールキンが子供達に語って聞かせた物語においては直接に登場し、白く長いひげを生やした魔法使いとして描かれる。
『[[仔犬のローヴァーの冒険]]』『[[サンタ・クロースからの手紙]]』といった、トールキンが子供達に語って聞かせた物語においては直接に登場し、白く長いひげを生やした魔法使いとして描かれる。

前述のナルシリオンの原稿の中には、天空へ飛び立とうとする月の中に一人のエルフが忍び込んだ、といった記述が見られ、関連性が考えられる。

** コメント [#Comment]

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