* レゴラス [#h3d282d8]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Legolas|
|~その他の呼び名|&ruby(みどりば){緑葉};(Greenleaf)|
|~その他の呼び名|&ruby(みどりば){緑葉};のレゴラス(Legolas Greenleaf)|
|~種族|[[エルフ]]([[シンダール]])|
|~性別|男|
|~生没年|不明|
|~親|[[スランドゥイル]](父)|
|~兄弟|不明|
|~配偶者|不明|
|~子|不明|

** 解説 [#Explanation]

名は[[シンダール語]]で「緑葉」の意。[[ガンダルフ]]や[[ガラドリエル]]からは''緑葉のレゴラス''(Legolas Greenleaf)とも呼ばれる。[[闇の森]]のエルフ王である[[スランドゥイル]]の息子。[[指輪の仲間]]の一人。
装いは緑色と茶色で、弓矢と矢筒を身に帯び、腰のベルトに細身の白い短剣をさしていた。
名は[[シンダール語]]で「緑葉」の意。[[ガンダルフ]]や[[ガラドリエル]]からは''緑葉のレゴラス''とも呼ばれる。[[指輪の仲間]]の一人。
[[闇の森]]のエルフ王である[[スランドゥイル]]の息子。『[[ホビットの冒険]]』では言及されず、『[[指輪物語]]』に登場。

『[[ホビットの冒険]]』では言及されず、『[[指輪物語]]』に登場。[[エルロンドの会議]]にスランドゥイルの使いとして参加し、身柄を預かっていた[[ゴクリ]]が[[オーク]]の攻撃によって逃亡したことを伝えた。
そのまま[[エルロンド]]によって[[エルフ]]を代表する[[指輪の仲間]]の一員に選ばれ、少なくとも[[霧ふり山脈]]を越えるまでは[[フロド>フロド・バギンズ]]らと行動を共にすることが決められる。とはいえ、レゴラスは仲間達を見捨てることを潔しとしなかったため、進んで最後まで指輪の仲間とその任務に同行した。
道中さしかかった地について、仲間達に[[エルフ]]に伝わる伝承や名前、歌などを語って聞かせる場面が多い。また、戦いでは非常に優秀な弓の使い手として活躍。指輪の仲間が[[ロスローリエン]]を去る時には、[[ガラドリエル]]から闇の森で作られたものよりも強力な[[ガラズリム]]の弓と矢筒を受け取っている。彼はそれを用いて[[サルン・ゲビア]]上空に飛来してきた[[ナズグール]]の[[乗騎>恐るべき獣]]を射ち落とすなどの勲を立てた。
緑色と茶色の装いをして、弓矢と矢筒を身に帯び、腰のベルトに細身の白い短剣をさしていた。
道中さしかかった地について、仲間達に[[エルフ]]に伝わる伝承や歌物語を語って聞かせる場面が多い。戦闘では優秀な弓の使い手として活躍した。

[[エルフ]]([[シンダール]])と[[ドワーフ]]の間には珍しいことに、レゴラスは[[ロスローリエン]]に滞在して以降ドワーフの[[ギムリ]]と強い友情をはぐくみ、始終彼と連れ立って行動するようになった。
*** 指輪の仲間の一人として [#q63d00f5]

[[エルロンドの会議]]にスランドゥイルの使いとして参加し、身柄を預かっていた[[ゴクリ]]が[[オーク]]の攻撃によって逃亡したことを伝えた。そのまま[[エルロンド]]によって[[エルフ]]を代表する[[指輪の仲間]]の一員に選ばれる。
当初、少なくとも[[霧ふり山脈]]を越えるまでは[[フロド>フロド・バギンズ]]らと行動を共にすることが決まっていたが、それ以降は別れることもありえた。とはいえレゴラスは仲間達を見捨てることを潔しとしなかったため、進んで最後まで指輪の仲間とその任務に同行した。

[[エルフ]]([[シンダール]])と[[ドワーフ]]の間には珍しいことに、[[ロスローリエン]]に滞在して以降[[ギムリ]]と強い友情をはぐくみ、始終彼と連れ立って行動するようになった。
指輪の仲間が[[ロスローリエン]]を去る時には、[[ガラドリエル]]から[[闇の森]]で作られたものよりも強力な[[ガラズリム]]の弓と矢筒を受け取っている。彼はそれを用いて[[サルン・ゲビア]]上空に飛来してきた[[ナズグール]]の[[乗騎>恐るべき獣]]を射ち落とすなどの勲を立てた。

[[パルス・ガレン]]で指輪の仲間が離散してからは[[アラゴルン二世]]に従い、[[ローハン]]平原の追跡行や[[角笛城の合戦]]、[[死者の道]]の行軍や[[ペレンノール野の合戦]]、[[黒門の戦い]]などに参加した。
旅の途中で立ち寄った[[ファンゴルンの森>ファンゴルン]]や[[イシリアン]]に魅せられ、[[指輪戦争]]終結直後にはファンゴルンの森や[[燦光洞]]をギムリと共に訪ねたようである。後には[[闇の森]]の[[エルフ]]の郎党の一部を連れてイシリアンに移住し、その地を美しく富ました。また、ペレンノール野の合戦直後に[[レゴラス]]と[[ギムリ]]が[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]を訪れたとき、レゴラスは「ここにはもっと庭が必要だ。」「(アラゴルンが戴冠したら)闇の森の国人に歌う鳥と枯れ朽ちることのない木々をかれのところに持って来させよう。」と語っているため、レゴラスらエルフの手によって、ミナス・ティリスの緑も増やされたものと思われる。

*** 指輪戦争後 [#y9113607]

旅の途中で立ち寄った[[ファンゴルンの森>ファンゴルン]]や[[イシリアン]]に魅せられ、[[指輪戦争]]終結直後にはファンゴルンの森や[[燦光洞]]を[[ギムリ]]と共に訪ねたようである。
後には[[闇の森]]の[[エルフ]]の郎党の一部を連れてイシリアンに移住し、その地を美しく富ました。(([[ペレンノール野の合戦]]後、[[ギムリ]]と[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]を散策した時には「ここにはもっと庭が必要だ。」「(アラゴルンが戴冠したら)闇の森の国人に歌う鳥と枯れ朽ちることのない木々をかれのところに持って来させよう。」と語っているため、レゴラスとその同胞らの手によってミナス・ティリスも美しくされたものと思われる。))

>「緑葉なるレゴラスよ、そなたは長く木の下に喜びもて暮らしたりき。海に心せよ!&br; 岸辺にて鷗の啼くをきかば、そなたの心はその時より森に休らうことなかるべし。」((『[[指輪物語]] [[二つの塔]] 上』「五 白の乗手」[[ガンダルフ]]が伝えた、[[ガラドリエル]]からレゴラスへ送られた言葉。))

元来レゴラスは陽気で快活な性格であったが、指輪戦争中に[[ペラルギア]]に立ち寄ってカモメの鳴き声を耳にすると、[[海>大海]]や[[トル・エレッセア]]への憧れが常に彼をかき立てるようになった。[[エレスサール王>アラゴルン二世]]が崩御されると、レゴラスはイシリアンにて船を建造して[[アンドゥイン]]を下り、自らの望みに従い[[西方>アマン]]へと去っていった。その時にギムリを共に連れて行ったという。
彼ら二人が去ったことで、[[中つ国]]において[[指輪の仲間]]は跡を絶った。

上記のように[[恐るべき獣]]を射落としたり、多数の敵を討ち取る([[角笛城の合戦]]では41)などの勲をあげたが、戦局に大きく関わることはなく、[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]は以下のような覚書きを残している。
*** その他 [#va0546a0]

>[[サウロン]]を最終的に討ち滅ぼした際、[[エルフ]]は軍事面では積極的に関与しなかった。レゴラスは[[九人の&ruby(かち){徒歩};の者>指輪の仲間]]の中でおそらくもっとも&ruby(いさおし){勲};が少なかった。((『[[終わらざりし物語]] 下』 「第四部 II イスタリ」))
上述のように[[恐るべき獣]]を射落としたり、多数の敵を討ち取る([[角笛城の合戦]]では41)などの勲はあげたものの、戦局に大きく関わることはなく、[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]は以下のような覚書きを残している。

>[[サウロン]]を最終的に討ち滅ぼした際、[[エルフ]]は軍事面では積極的に関与しなかった。レゴラスは[[九人の&ruby(かち){徒歩};の者>指輪の仲間]]の中でおそらくもっとも&ruby(いさおし){勲};が少なかった。((『[[終わらざりし物語]] 下』「第四部II イスタリ」))

『[[The Book of Lost Tales 2]]』によると、[[トゥムハラド]]の合戦を戦い、[[ゴンドリン]]から脱出する一行を導いたエルフの一人に、レゴラスの名がある。だが本項目のレゴラスと同一人物である可能性は低い。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

|~俳優|[[オーランド・ブルーム]]|
|~日本語吹き替え|[[平川大輔]]|

[[ギムリ]]との友情、合戦での首級の競い合いなど、原作『[[指輪物語]]』にあったエピソードの一部が踏襲されているが、歌を歌うことはなく、冗談を言ったり感情を示したりすることも少ない、原作よりもシニカルなキャラクターとなっている。また『王の帰還』の[[エクステンデッド・エディション]]では(父[[スランドゥイル]]の描写にならってか)酒に強いという映画独自の描写がなされた。
弓の他、二本の短剣を操って戦う。矢を撃ち尽くす描写がないが、原作通り戦闘が終わるごとに使えそうな矢を回収しているという設定で、戦闘終了後の矢筒には[[オーク]]の矢もあるのが確認できる。[[角笛城の合戦]]での戦果は42(だが[[ギムリ]]に1点差で負けていると知ると、彼が座っている[[ウルク=ハイ>ウルク]]の死体を射抜き、43を主張)。[[ペレンノール野の合戦]]ではたった一人で[[ムーマク>ムマキル]]とそれに乗った[[ハラドリム]]達を倒してしまう(これに対し、[[ギムリ]]は「まとめて1人分」を主張)など、アクションではすさまじい活躍を見せた。

原作では年齢に関する具体的な記述はないが((ただしアラゴルンやギムリよりもかなり年上であることだけは数カ所で示唆されている。))、映画設定では2931歳(([[ロード・オブ・ザ・リング 公式ガイドブック]]より))。だとすると生年は[[第三紀]]の初めで、[[エルロンドの息子たち>エルロンドの息子]]よりも少し年上。

*** グッズ [#i0d668aa]

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** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

|~俳優|オーランド・ブルーム|
|~日本語吹き替え|平川大輔|

原作『[[ホビットの冒険]]』には登場しておらず、エルフ王([[スランドゥイル]])に息子がいるということも言及されていないが、映画には登場。
『竜に奪われた王国』で登場し、[[闇の森]]で[[蜘蛛]]と戦い、また道に迷って蜘蛛に襲われていた[[トーリン二世]]一行を捕らえる。この時、[[ドワーフ]]に対して強い侮蔑を示している。
トーリンから[[オルクリスト]]を取り上げた後、そのまま自分で使っているのが確認できる。

[[闇の森]]を襲撃して去って行った[[オーク]]を放置できないという[[タウリエル]]に説得された形で、[[スランドゥイル]]の意に反し、タウリエルと共に[[湖の町エスガロス>エスガロス]]までオークを追跡、そこで[[ボルグ]]らと戦っている。

『決戦のゆくえ』では、さらに強くタウリエルに感化されたらしく、闇の森に戻るように言うスランドゥイルの命に反し、追放処分を受けたタウリエルを連れて、ボルグらの出身地である[[グンダバド]]の偵察に向かった。そのグンダバドから、オークの新手が向かってきているという知らせを持って、レゴラスたちは[[エレボール]]まで戻った。この時[[ガンダルフ]]のことをミスランディアと呼んでおり、ガンダルフとは(スランドゥイルと同じく)以前から面識があったようである。
[[五軍の合戦]]で、弓矢を使って多数の[[オーク]]を仕留めるが、矢が切れてしまったため、[[トーリン二世]]を襲おうとしていたオークに[[オルクリスト]]を投げつけて彼を助けた。その後短剣を使って再びボルグと戦い、彼を仕留めている。
五軍の合戦終結後は、孤立主義を取るスランドゥイルと決別し、旅に出ることにする。この時スランドゥイルに、北方の[[ドゥーネダイン]]の[[ストライダー(馳夫)>馳夫]]を捜すように勧められている((『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』の[[エルロンドの会議]]で、[[ボロミア]]が[[アラゴルン二世]]のことを疑いの目で見たとき、レゴラスがアラゴルンの身元を明かして、彼を弁護するシーンに繋がるようにされている。))。

*** グッズ [#wc7d03c1]

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** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#r01c8740]

&ref(ScreenShot00668.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるレゴラス); 

** コメント [#Comment]

#pcomment(,,noname,,,,reply)