T.C.B.S.

概要

解説

ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンがキング・エドワード校の友人とともに結成していたサークル。T.C.B.S.とは‘Tea Club’および‘Barrovian Society’の頭文字で、学校図書室でこっそりお茶会を催すことに始まり、後に近隣のデパート「バロウズの店」でお茶をするのが定例になったことに因む。
トールキンクリストファ・ワイズマン(Christopher Luke Wiseman 1893-1987)、ロバート・ギルソン(Robert Quilter Gilson 1893-1916)、ジェフリー・スミス(Geoffrey Bache Smith 1894-1916)の4人が中心メンバーで、彼らはキング・エドワード校を卒業した後も交友を続けたが、ギルソンとスミスは第一次大戦で戦死した。
トールキンは彼らの影響で詩を書くことを始め、それは神話体系で最初の作品となる「宵の明星、エアレンデルの航海」に結実した。

映画『トールキン 旅のはじまり』では、彼らの友情が題材のひとつとなっているが、映画化のため脚色が加えられている。
史実のT.C.B.S.については『J.R.R.トールキン 或る伝記』に詳しい。

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