暗黒語
- 旅の仲間SEEのエルロンドの会議で、ガンダルフが一つの指輪に刻まれた暗黒語を話すシーンが印象的だった。 --
- なぜ言語の統一に失敗したのでしょうか?難し過ぎたんですかね?サウロンが「一生懸命考えたのに、誰も使ってくれない・・・」ってとこ想像したら、ちょっと笑ってしまいました。 --
- 統一したら、サウロンの力の源が失われるからですよ。サウロンは分断工作によって権力を得るのが得意なのにそのやり方に反している。そしてそのことにサウロン自身すら気づいていないのが興味深い。 --
- そんな事、教授は言ってないと思うんだが。 --
- サウロンの分断工作って、エルダールやエダインに対して使用されるものであって、自分の味方や配下に対して使用されるものじゃないでしょ。言語の統一の失敗とは無関係だと思う。 --
- 「統一言語」とはすなわち「神のことば」に他ならないからでしょう。キリスト教聖書学では、楽園において人類は汎種族と意思疎通が可能であったが原罪により人と他種族は分断され、さらにバベルの塔の一件によって人間相互の意思疎通すら阻害されるようになった、とされています。言語の分裂は人間の堕落に対応しているという考え方で、トールキンもその思想を引き継いでいる(『妖精物語について』で、他の動物の言葉を理解したいという願望は原罪前への回復を願う人間生来のものである、と述べており、クウェンディの言語分裂にも同じ観念が見られます)。つまりサウロンは配下の言語を統一することで彼らにとっての「神」たらんとした、ということだと思われます。 --
- サウロンの思いとは裏腹にモルゴスの悪しき意思が紛れ込んでいると、うまくはいかない定めかもね。 --
- 言語とは自然発生的に生まれ、そこから体系化するものだから、無理に人工的に体系化しても、うまくいかないのかも。 --
- やっぱり一つの指輪を意味する単語は「ナズグ」なのでしょうか。個人的にはエルフの言葉より気になる言語。 --
- "Nazg"は「指輪」で、「ひとつの指輪」は"Ash nazg"になると思います。エルフの「3つの指輪」は"Shre nazg"です。 --
- ありがとうございます。"Nazg"は「一つの指輪」そのものじゃなく、「指輪」って意味になるんですね。 --
- 暗黒語の「three」が"shre"であるというのはトールキン自身の設定ではなく、映画の言語監修者デヴィッド・サロが独自に設定したものですので、注意が必要です。彼は映画のサントラコーラスとして、力の指輪の詩の暗黒語版を考案しており、そこに出てくる単語ですね。 --
- 「ナズグル(Nazgul)」が「ナズグ(nazg)」の「グル(gul)」で「指輪の幽鬼」という話を思い出した。「モルグル(morgul)」はシンダール語らしいけど、「悪しき超自然の力」つながりで何か関係があったりするんだろうか --
- 海外wikiでurukは「オーク」、ologは「トロル」、haiは「folk, people」の意味とありますが、本当ですか? --
- そうです。だから「オーク族」「トロル族」になります。 --
- 映画でもアゾグとか戦争中に指揮官が叫んでるっぽいのは暗黒語なのかな? --
- 決戦のゆくえEE、ガンダルフをいたぶるオークが「ナズガッシュ(ナズグ・ガーシュ=火の指輪)」と言っていましたね。 --
- kuzddurはドワーフでbaguは君主だろうか --
- 憶測ですが、「kuzd」「durbagu」で切れるのではないでしょうか。「統べる」が「durbatul」なので、「durbagu」は「統べる者(=君主)」のような意味かもしれません。そして「kuzd」はドワーフ語の「khazâd」と繋がっていそうですね。 --
- なるほど、そうすると後ろのBurz-Durbaguは冥王になるのか --
- ぜひWikipediaも出してほしい。 --
- 暗黒語って、何語を元に作られたのでしょうか? --
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