魔法帯 †
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Girdle of enchantment |
その他の呼び名 | メリアンの魔法帯(Girdle of Melian) |
解説†
マイアのメリアンが、夫であるシンゴルの王国ドリアスを守るために張った結界。
影と惑わしからなる見えざる壁であり、メリアンより強い力を持つ者でない限り、メリアン或いはシンゴルの意志に反してここを通り抜けることは決して出来なかった。だがメリアン自身が予言したとおり(レイシアンを参照)、運命に導かれたベレンがこれを通り抜けてドリアスに達し、シンゴルとメリアンの娘ルーシエンに出会うことになる。
魔法帯によってドリアスは長く守られていたが、シルマリルをめぐってシンゴルがノグロドのドワーフに殺害されたことで、メリアンは中つ国を去って魔法帯は消失し、ドリアスは無防備になった。そのためノグロドのドワーフの攻撃を受け、更にフェアノールの息子たちに襲撃されたことでドリアスは滅びた。
歴史†
ベレリアンド最初の合戦の後、モルゴスの脅威からシンゴルの王国を守るために張り巡らされた。これによりエグラドールと呼ばれていた王国は「魔法帯の地」を意味するドリアスと呼ばれるようになった。
後にノルドール族の同族殺害が知れ渡ると、激怒したシンゴルはフェアノールの一党が王国に立ち入ることをも禁じた。これによりドリアスはフェアノールの息子たちからも閉ざされた地となった。だがシンゴルの血縁であるフィナルフィンの一党だけは例外的に立ち入ることが許され、シンゴルとメリアンの歓迎を受けた。
これによりドリアスはモルゴスの悪意からも、フェアノールの誓言とマンドスの呪いから引き起こされる禍からも長らく守られていた。
だが魔法帯を突破したベレンがルーシエンに求婚した時、ベレンを亡き者にしようとしたシンゴルは「モルゴスの王冠からシルマリルの一つを取り戻してくるように」とベレンに求め、これによりシンゴルはシルマリルを巡る因縁に自らを繋ぎ止めてしまい、禍の宿命がドリアスに入り込むことになった。
はたしてシンゴルは手に入れたシルマリルをめぐってノグロドのドワーフと諍いになり、彼らに殺害された。悲しみに暮れたメリアンは中つ国を去り、そのため魔法帯は消失。無防備になったドリアスは、復讐に燃えるノグロドのドワーフの攻撃を受け、一度はシンゴルの世継ディオルによって再建されたものの、今度はシルマリルの引き渡しを求めるフェアノールの息子たちに襲撃され、完全に滅ぼされた。
コメント†
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