白 の会議 †
概要†
カテゴリー | 役職・組織・団体 |
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スペル | White Council |
その他の呼び名 | 賢者たちの会議(Council of the Wise) 賢者たち、賢人たち、賢人会議(the Wise) 会議、賢人会議(the Council) |
解説†
サウロンの力に対処するために結成された、賢者たち(イスタリとエルダールの長)からなる組織*1。
警戒的平和が終わりを告げたのを受け、第三紀2463年にガラドリエルの希望によって招集された。
『追補編』及び『シルマリルの物語』の記述によれば、結成時を含めて四度開催されている。
- 2851年の会議
- 2850年にドル・グルドゥルへ潜入したガンダルフによって、死人占い師の正体がサウロンであり、彼が一つの指輪を探していることが判明する。そこで2851年に裂け谷で「大会議」*2が開かれた。この時ガンダルフはドル・グルドゥルへの攻撃を勧告するが、サルマンは一つの指輪がアンドゥインから大海へ流れ下って失われたと述べて、今しばらく事態を静観すべきとした。結局この時は何の行動も起こされなかった。(この時すでにサルマンは一つの指輪を手に入れようと目論んでおり、あえてサウロンを放置することで指輪を誘い出そうとしていた。同年サルマンはあやめ野の捜索を始めた)
- 2941年の会議
- ドル・グルドゥルの影響力が強まってきたのを受け、ソーリンとその仲間によるエレボール遠征と五軍の合戦が行われた年に招集された。サルマンはガンダルフの勧告に同意し、白の会議はドル・グルドゥルを攻撃して死人占い師を闇の森から追い払った*3。(サルマンが攻撃に同意したのは、早くもサウロンがイシルドゥルの最期を知り、あやめ野周辺の捜索を行っていることに気づいたからで、これを妨害する意図があった)
- 2953年の会議
- 力の指輪のことが検討されたが、サルマンは一つの指輪はアンドゥインから大海に流れ下って失われたという主張を繰り返した。サルマンの堕落のため、この年の会合が最後となった。(同年にサルマンはアイゼンガルドに引きこもるようになった)
構成員†
作中の記述から、会議のメンバーだと判明している人物は以下の通り。
この他に「エルダールの諸侯」が参加していたというが、具体的には不明。
最初の会議†
『終わらざりし物語』「ガラドリエルとケレボルンの歴史」には、白の会議の前例と思われる第二紀の会議について言及がある。
第二紀1693年から始まった力の指輪を巡るエルフとサウロンの戦いは、ヌーメノールの大艦隊の到来によって1701年にサウロンがエリアドールから駆逐されたことで一旦の終結を見た。
この時、エリアドールのエルフの指導者達によって「最初の会議(the first Council)」が開かれ、エリアドール東部のエルフの拠点はエレギオンではなくイムラドリスとすることが決められた。またギル=ガラドはエルロンドをエリアドールの副摂政に任命し、彼にヴィルヤを渡した。
クリストファ・トールキンの註によると、原稿のこの箇所は「最初の白の会議(the first White Council)」と読めるように修正されており、おそらく第三紀の「白の会議」の名は古のこの会議から取られたのだろうと推測している。
映画『ホビット』における設定†
ドワーフがエレボールを奪回しようとしている動きを察知したサルマンによって召集され、ガンダルフが裂け谷に到着したときに、サルマンの他にエルロンド、ガラドリエルが出席して開催されている。
コメント†
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