かし

概要

カテゴリー植物
スペルoak
異訳カシ

解説

広範な地域にみられる樹木。
スランドゥイルは彫刻を施した樫の杖を持っていた。
ソーリン二世ナンドゥヒリオンの合戦で樫の枝を盾代わりにして戦ったことからオーケンシールド(樫の盾)の名を得た。

英語でoakという単語は、常緑性のかしと、落葉性のならの両方に用いられるが、単にoakと言えば楢を指す場合が多い*1。そのため、作中に登場する樫の木は実際には楢の木で、オーケンシールドの名も「楢の盾」の意味である可能性がある。

うばめがし(holm-oak)

大いなる年(3019年)3月9日の夜にイシリエンを旅するフロド・バギンズサムワイズ・ギャムジーゴクリの三人が睡眠を取る時に登った大きな木の種類。原語のholm-oakは常緑樹のセイヨウヒイラギガシ(Wikipedia:セイヨウヒイラギガシ)のこと。

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • オーク(木)とオーク(鬼)ややこしいですな 某作品でそのネタやってましたが -- 2020-01-22 (水) 21:27:45
  • oakの訳である「樫」について、「楢(ナラ)」だと思います。トーリンオーケンシールドの元ネタは、古エッダの詩「巫女の予言(ヴォルスパー)」ドヴェルグ一覧(Dvergatal)に名が挙がる北欧神話のドワーフ、12節のソーリンと13節のエイキンスキャルディ(Eikinskjaldi、oaken shieldの意)の組み合わせ。楢も樫もブナ科(ドングリは広義ではブナ科果実の総称)ですが、楢はブナ科コナラ属の落葉樹の総称で、樫はブナ科の常緑高木の総称、常緑性「樫」の分布は南欧のみ(日本では関東以南)です。ナンドゥヒリオンの合戦のあったおぼろ谷の植生は緯度的に南欧のような温暖な気候ではないと思われ、元ネタの舞台を踏まえても、落葉性の楢ではないかと思います。 -- 2020-10-23 (金) 18:20:58
    • ちなみに英国に自生する主な楢は以下2種です。①欧州楢(おうしゅうなら、ヨーロッパナラ)/イギリスナラ(学名Quercus robur(硬い楢)英名Pedunculate Oak、English Oak、葉が非常に短い葉軸を持ち花梗のあるドングリが実る)。②フユナラ/欧州柄(おうしゅうえ)なし楢(学名Quercus petraea英名Sessile oak、葉に葉柄がありドングリに花梗がない)。 -- 2020-10-23 (金) 18:21:26
    • 語感的には樫が楢より良い感じですが、長命で大木になりやすいことからこれを神聖視するケルト文化の影響に加え、ステュアート朝チャールズ2世がウスターの戦いに敗北しシュロップシャー州ボスコベル館に逃げた際にイギリスナラの木の枝に一晩隠れ追手をやりすごしたロイヤル・オークの故事もある通り、英国引いては欧州で特別視されています。ドイツの勲章「柏葉章」も、似た葉形から柏葉と訳されたものの、実際はヨーロッパナラを指すと思われます。 -- 2020-10-23 (金) 18:23:05
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