追補編ついほへん


概要

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解説

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指輪物語』最終巻末に収録されている、中つ国の歴史や言語等に関する資料集。

日本語新版『指輪物語』文庫版では省略されていた。だがかなり遅れて2003年12月に独立して発売された。その後最新訳に改定された版が2023年5月に発売。
日本語新版『指輪物語』愛蔵版(A5版)では一冊に独立している。
日本語新版『指輪物語』カラー愛蔵版では『王の帰還』巻末に収録されている。
電子書籍版はApple Booksで先行発売されており、Kindleその他の電子書籍ストアでは2023年5月に最新訳文庫版と同時に発売。

日本語旧版『指輪物語』は文庫版、ハードカバー版共に収録されていたが、エルフ語など各言語についての註などが省略されている。

目次

斜体部分旧版では省略されている。

執筆背景

トールキンは当初、『ホビットの冒険の続編(指輪物語)』と『シルマリルの物語』を同時出版することを希望していたが、出版社の意向やトールキン自身の遅筆のために実現しなかった。だが結果的に、完成した『指輪物語』は先行して書き進められていた『シルマリルの物語』と強い関連性を持つ作品となり、トールキンはあらためて『シルマリルの物語』の完成と出版を期するようになる。
またこの一方で、トールキンは『ホビットの冒険』が出版され好評を博した当初から、作品に登場するホビット族や、彼らが暮らす中つ国の歴史・文化・自然科学についてより多くを知りたいと願うファンからの手紙をたびたび受け取っていた。

こうした二つの互いに関連する要請に暫定的に応えるために、出版の目途の立たない『シルマリルの物語』に代わって、そこからの極度に要約された抜粋から成るものとして「追補編」が編まれた。

外部リンク

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • 「うちに帰るまでが遠足です」「追補までが指輪物語です」
    • はい、教授! -- 2015-02-02 (月) 10:23:52
    • 追補編は本編から何年遅れで出版されたのでしょうか。そのあいだ教授は歴史や地理や人種や各国の関係やらを整合性がとれるように整理していたのでしょうね。まさにニグルの木の葉みたいに -- 2017-10-07 (土) 00:05:04
    • おやつの準備(パイプ草のとこ)で挫折して遠足(本編)まで行けなかったのは私です。 -- 曇り族 2023-05-04 (木) 01:37:02
  • 追補編の索引を引きながら指輪物語を読むと読みやすいです。横文字多くてすぐ単語を忘れてしまうので…。
    • 初読時は索引引いちゃだめです。とてもネタバレ。
    • 本編を読む前に追補編を読んでしまった私はいったい… -- エグゼクター
  • 文庫版10巻の巻末索引には表記ミス多すぎる -- 2008-03-28 (金) 14:33:02
    • ご存知でしょうが、あの索引は評論社が作ったもので原作にはありません... -- 2008-04-02 (水) 00:34:30
    • 表記ミスだけでなく誤訳も多すぎ。 -- 2008-10-08 (水) 14:49:07
    • 今のところ、原書版『王の帰還』の英語INDEXを直接参照して照らし合わせるくらいしか対策は無いですね。個人的には完訳+誤記訂正した索引をつけてくれるなら追補編だけ買いなおしても構わないのですが、田中さんもご高齢なので難しいでしょうね。 -- 2010-04-09 (金) 01:37:13
  • 「アラゴルンとアルウェンの物語(その一部)」をみて、全部を読みたいと思ったのは自分だけではないはず。 -- 2012-01-14 (土) 00:20:58
  • 追補編はドゥリンの一族の話が一番よかった、読み終わった後ドワーフに親近感がわいた。 -- 2014-06-23 (月) 18:03:14
  • 昨今の和製ファンタジーはトールキンが追補編で行っていた世界観の説明を本編の文中で行ってるんだな。なろう系はその最もたる例。 -- 2021-06-13 (日) 10:13:32
    • 世界観を解説しているんじゃなくて「その世界のゲームシステム」を解説しているものがほとんどだと思う。国の歴史とか書かないで「どの能力は何に強い」とか延々と書いている -- 2023-05-29 (月) 22:20:31
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