指輪所持者 †
概要†
解説†
一つの指輪を引き受けた者の尊称。狭義ではフロド・バギンズを、広義ではビルボ・バギンズ、フロド・バギンズ、サムワイズ・ギャムジーの三人を指す。(一つの指輪を手にしたことのあるイシルドゥル、デーアゴル、スメーアゴルは除外される)
モルドールの滅びの山にある滅びの罅裂を見出し、そこに一つの指輪を投じることで冥王サウロンの力を消滅せしめることを任務とした。
「だが、この荷は重い。その重さゆえに、だれもこれを他人に負わすことができぬのだ。わたしはこれをあなたに負わせはしない。しかし、あなたがこれを自分の意志で引き受けるのなら、わたしはあなたの選択は正しいといおう。そして、古のエルフの友の英雄たち、ハドル、フーリン、トゥーリン、そしてベレン自身がみな、より集うとしたら、あなたの席はかれらの間に加えられるだろう。」*2
フロドは指輪発見者のビルボから一つの指輪を相続し、第三紀3018年(大いなる年)10月25日に開かれたエルロンドの会議において自発的にその担い手となることを申し出た。そこでフロドが正式に指輪所持者に任命され、フロドと指輪を守るために9人の指輪の仲間が結成された。
指輪の仲間は3019年2月26日にパルス・ガレンにおいて離散したが、フロドはサムワイズだけを従者として連れてモルドールへの旅を続行。その道中、キリス・ウンゴルにおいて仮死状態になったフロドに代わってサムワイズが一時的に指輪を担うことを引き受け、彼もまた指輪所持者となった。
3019年3月25日、一つの指輪は滅びの罅裂に投げ込まれ、指輪所持者の任務は達成された。
サウロンの没落後、3021年(第三紀最後の年)9月29日、指輪所持者のビルボとフロドは三つの指輪の守護者と共に灰色港からアマンへ船出し、この出来事をもって第三紀は終わった。
髪吉家の伝承によると、第四紀61年に最後の指輪所持者であるサムワイズも灰色港に赴き、アマンへ去ったという。
コメント†
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