巨狼(きょろう)

概要

カテゴリー種族
スペルwerewolves
異訳狼人(おおかみびと)
その他の呼び名ガウアホス(Gaurhoth)*1

解説

シンダール語ではガウアホス上古の時代より冥王の配下として存在したの姿をした悪霊のこと。ドラウグルインを祖とし、アングバンドの門番カルハロスもその血筋であった。

サウロンが巨狼の主であり、彼の支配するトル=イン=ガウアホスの島を中心に巣くっていたが、ルーシエンと共にやってき猟犬フアンに殺されていった。サウロン自身も巨狼の姿に変身し、フアンと戦った。
サウロンの力が島から取り払われると、巨狼たちは毛皮だけを後に残して消失した。ベレンは残されたドラウグルインの皮を被り、巨狼の姿となってアングバンドに潜入した。

指輪物語』でのガンダルフの話によると、指輪戦争時のサウロンの配下にもワーグと並んで狼人(おおかみびと)がいるという。
第三紀3019年(大いなる年)1月13日に指輪の仲間を襲ったワーグの群れは、朝になると死体が消失していたという超自然的な特徴や、「やつらは、荒野に食べ物をあさるふつうの狼どもではない。」というガンダルフの発言からすると狼人(巨狼)であった可能性もある。

「ナウア アン エドライス アムメン! ナウア ダン イン ガウアホス!」*2

コメント

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 第一紀を生き残った奴はいないのかなぁ -- 2012-08-20 (月) 07:42:22
    • たぶんいないでしょう。 -- 2012-08-20 (月) 13:12:15
  • werewolves が狼男として現在一般的に使われる単語ですから、こいつらが狼人だとしょっちゅう誤解を生んでますね。 -- 2014-02-19 (水) 19:34:09
    • トールキンが「巨大な狼の怪物」を「werewolves」と表記した理由についてはいくつかの解釈・推測が可能ですが、それ次第では「人狼」と見なすことは必ずしも不適切ではありません。まず、かれらの正体が堕落したマイアールであった場合、肉体を「服のように」取り換えるアイヌアの性質と、実際の伝承において人狼の変身がしばしば「毛皮の交換」であるとされたこととを重ね合わせたネーミングであろうと思われます。次に、かれらの正体がエルフや人間の死霊が肉体を与えられた存在であった場合、実際の伝承でしばしば「狼憑き」と呼ばれたように人狼の変身・凶暴化が悪霊の仕業であるとされていたことと重ね合わされているのだと考えられます。
      欧米圏における人狼および吸血鬼伝承は、キリスト教のエクソシズム(悪魔払い)と切っても切れない関係にありますが、聖書において人に憑りつく悪魔/悪霊/魔神は「荒野より来て、荒野に去る」ものとされています。そしてこの「荒野の悪霊」のイメージは、まさしく巨狼と吸血蝙蝠の主人であるサウロンに色濃く重ね合わされています(指輪を失って敗れたサウロンは「荒野に逃げ去り」、「悪意を抱いた無力な霊に過ぎなくなる」)。HoMeでは死霊術師サウロンが、配下の死霊たちに「他人の肉体を乗っ取る技」を教え込んでいた、という記述もあり、彼は悪霊憑きの指導者でもあったわけです。
      werewolves、vampires、necromancy、そしてサウロンという一連の関係性およびネーミングは、このようなエクソシズムにまつわる文化伝承を下敷きにしたものなのだと思われます。 -- 2014-03-03 (月) 01:39:43
      • そういえば毛皮をまとうという行為はその属性を我がものとする、という発想が北欧神話にはありますね。 -- 2014-12-30 (火) 10:15:45
    • しかし新版シルマリルの物語172ページには”狼もおれば、狼の姿をして歩くものもおり、・・・”なんて書かれているので本当に狼人だった可能性もw -- 2017-04-15 (土) 00:24:39
      • 「狼の姿をして歩くもの」とは、姿形こそ狼だが実際は狼ではない存在、という意味でしかなく(文面上は)、人と狼の姿を行き来する狼"人"であるとは必ずしも読み取れませんよ。 -- 2017-04-15 (土) 16:46:47
  • もし生き延びていた個体がいたら、龍の次にやばいな。 -- 2015-05-18 (月) 22:43:15
  • ビヨルンみたいな種族だった可能性
    だとするとビヨルンの種族も案外モルゴスに弄られた兵器生物だったのかもしれない -- 2021-06-05 (土) 10:35:29
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