太陽年

概要

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スペルYears of the Sun
その他の呼び名コラナール(coranar)*1、ロア(loa)*2

解説

太陽の出現以降の時代のこと。及びその時代で用いられる、太陽の運行に基づく時間の単位。『追補編』では太陽暦であるホビット庄暦の1年の長さは、現在でも変わらない365日5時間48分46秒と定義されている。

この時代以降は、太陽年に算定される。ヴァリノールにおける二つの木長い年月にくらべれば、速やかに経過するつかの間の時間である。この時代に、中つ国の空気は生滅の気を重くはらむようになり、すべてのものは変化と老化を著しく速めた。*3

二つの木の時代の時間(ヴァラール年)の基準となる二つの木メルコールウンゴリアントに殺害されると、ヴァラールテルペリオンの最後の花とラウレリンの最後の果実からそれぞれ太陽を作り出し、これらを天空に上げてその運行で時間を新たに定めることにした。ヴァルダは両者をアルダ上空のイルメンを東西に交互に行き来し、アルダの真上ですれ違うようにした。こうすることで月と太陽の光が混じり合う時が生まれ、二つの木の時代と同様に日を数えることが出来た。
最初の月はヴァリノールから、すなわち西から昇った。そして天空を七度横切り、東の果てにいた時、同じく西から最初の太陽が昇った。こうして初めは構想通りに日が数えられた。
だが月を運ぶティリオンは気紛れで、定められた航路や速度を守らずに太陽を運ぶアリエンに引き寄せられる傾向があった。またイルモエステからは、アルダから眠りと休息が失われ、星々が隠されてしまったとの苦情があった。そのためヴァルダは月と太陽の運行を変更し、アルダが闇と薄明かりに包まれる時間を取っておくことにした。すなわち月と太陽は入れ替わる形で東から昇って西に沈み、西から東への移動は大地の下を通るようにした。
月はその後も運行が定まらない傾向が続いたため、月と太陽の出現以降、ヴァラールは世界の変わる日まで太陽の運行で日を数えた。中つ国エルダールも太陽年に基づいた暦を用い(裂け谷暦法)、その暦はドゥーネダインに伝わって王の暦法が作られ、そこからホビットの用いるホビット庄暦が派生した。

Morgoth's Ring』での記述

当初のヴァラールの構想では、1日は陽光が照らす12時間と月光が照らす12時間の計24時間から成り、年は350日で、10年が1ヴァラール年に等しい長さ*4だった(すなわち7時間がヴァラール年の1時間に等しかった)。年の長さが短くなったのは、二つの木の死より後は万物の成長、変化、衰退が早まったからである。だが上記のように月と太陽が構想とは異なる動きとなったことで、太陽年の長さは構想よりもやや長くなった。
世界の変わる日の後もヴァラールは太陽年で時間を数えている。

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