大 いなる旅 †
概要†
カテゴリー | 歴史・事件 |
---|---|
スペル | Great Journey |
解説†
二つの木の時代に中つ国のクイヴィエーネンでエルフが目覚めると、ヴァラールは彼らを愛し、危険の多い中つ国から二つの木の光で満たされたアマンへと移住させようとした。
しかしほとんどのエルフが乗り気ではなかったため、ヴァラールは彼らの中からイングウェ、フィンウェ、エルウェの三人を使節として選び、同胞の説得に当たらせた。先にアマンに連れて行かれた三人は、その地の至福に魅せられ、再び故郷に戻ると同胞たちに西方へ移住するよう熱心に勧めた。
この時、招致に応じて旅に踏み出したエルフがエルダールであり、招致を拒んで旅に出なかったエルフがアヴァリである。
旅の先導はオロメが努め、その下でエルダールは三陣に分かれて旅をした。すなわちイングウェに率いられた第一陣(ヴァンヤール族)、フィンウェに率いられた第二陣(ノルドール族)、エルウェに率いられた第三陣(テレリ族)である。
しかし彼らは依然として中つ国を愛する気持ちが強く、気を引かれる場所があればいつでもそこに逗留したがったため、歩みは遅々としたものだった。
さらに道中に横たわる脅威から、旅を続けることを拒んで現地に留まったエルダールも多かった。彼らはウーマンヤールと呼ばれ、その大部分はテレリ族だった。しかし足を止めた者達も、心は常に西方に向けられていた。
大海に達すると、ウルモが船代わりに島を曳いて彼らを渡した。
こうしてアマンに到達したエルダールはアマンヤールと呼ばれ、二つの木の光に浴して光のエルフとなった。
これに対して、中つ国に留まったままついに二つの木の光を見なかったエルフは暗闇のエルフと呼ばれる。しかし彼らにも、望めばアマンへ渡っていく恩寵が残された。この恩寵は世界が球状になってアマンが人間には到達できない場所に移された後も続き、エルフのためにアマンへ通じるまっすぐの道が残された。
エルフ族の分類†
クウェンディ(エルフ族) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
エルダール | アヴァリ | ||||||
大いなる旅に出たエルフ。 | 大いなる旅を拒んだエルフ。 | ||||||
ヴァンヤール | ノルドール | テレリ | |||||
イングウェに率いられたエルダールの第一陣。全員がアマンに渡った。 | フィンウェに率いられたエルダールの第二陣。全員がアマンに渡ったが、後に多くがフェアノールに同調して中つ国への帰還を果たした。 | エルウェ(シンゴル)とその弟のオルウェによって率いられたエルダールの第三陣。 | |||||
ファルマリ | ファラスリム | シンダール | ナンドール | ||||
オルウェに率いられ、アマンへ渡ったテレリ。 | キールダンを領主とするテレリ。オッセに説得されて中つ国に残った。 | シンゴルを王として、ベレリアンドに留まった灰色エルフ。 | 霧ふり山脈の東で、レンウェに率いられてテレリの一行から離れた者。 | ||||
ライクウェンディ | タワルワイス | ||||||
ナンドールのうち、後にデネソールに率いられて西に移動、オッシリアンドに住むようになった緑のエルフ。 | 霧ふり山脈の東に住んだエルフ。 | ||||||
アマンヤール | ウーマンヤール | ||||||
アマンに到達したエルダール。 | アマンに到達しなかったエルダール。 |
この文字色はカラクウェンディ即ち「光のエルフ(上のエルフ)」。
この文字色はモリクウェンディ即ち「暗闇のエルフ」。
コメント†
最新の6件を表示しています。 コメントページを参照