執政の暦法

概要

カテゴリー
スペルStewards' Reckoning
その他の呼び名改定暦(Revised Calendar)

解説

第三紀2060年(第二紀に換算すると5501年)から用いられた、王の暦法の改定暦。エアルヌル王が失踪したことでゴンドールの統治権を持った執政マルディルによって導入された。西方語圏で広く用いられたが、保守的な種族であるホビットホビット庄暦を用い続けた。

基本は王の暦法と同じだが、月は全て30日になった。月に含まれない日は従来のイエスタレ、ロエンデ(閏年は2日間のエンデリ)、メッタレの他に、3月と4月の間のトゥイレーレ「春の日」と、9月と10月の間のヤーヴィエーレ「秋の日」が加えられた。これらの日はどの月にも属さず、休日である。(暦の比較表

日数クウェンヤ名シンダリン名
1イエスタレ(yestarë)
1月30ナルヴィンイエ(Narvinyë)ナルワイン(Narwain)
2月30ネーニメ(Nénimë)ニーヌイ(Nínui)
3月30スーリメ(Súlimë)グヮイロン(Gwaeron)
1トゥイレーレ(tuilérë)
4月30ヴィーレッセ(Víressë)グウィリス(Gwirith)
5月30ローテッセ(Lótessë)ロスロン(Lothron)
6月30ナーリエ(Nárië)ノールイ(Nórui)
1 or 2ロエンデ(loëndë)/エンデリ(enderi)
7月30ケアミエ(Cermië)ケアヴェス(Cerveth)
8月30ウリメ(Úrimë)ウルイ(Urui)
9月30ヤヴァンニエ(Yavannië)イヴァンネス(Ivanneth)
1ヤーヴィエーレ(yáviérë)
10月30ナルクウェリエ (Narquelië)ナルベレス(Narbeleth)
11月30ヒーシメ(Hísimë)ヒスイ(Hithui)
12月30リンガレ(Ringarë)ギリスロン(Girithron)
1メッタレ(mettarë)

王の暦法において、第二紀1年から第三紀2059年までに溜まった太陽年との誤差は、2日と2時間16分40秒の不足であった。そこで第三紀2059年に2日を足し、不足分を2時間16分40秒まで修正した上で、翌2060年からこの暦が用いられた。

執政ハドルは第三紀2360年に一日を足した。これ以降、暦に調整は行われなかった。
指輪戦争によるサウロンの滅亡と再統一された王国の誕生により3019年からは新暦法が用いられた。

コメント

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  • トールキンの説明通りだと、第三紀2059年の誤差は2日2時間16分40秒不足となり、2059年に2日を足すと、2360年の誤差は4分34秒余分となる。さらに2360年に1日を足して3000年を平年とすると、3020年の誤差は20時間21分26秒不足。やはりトールキンの計算が間違っているか、ここらへんの閏年について説明不足がありそう。 -- 2018-12-14 (金) 02:42:26
    • 初版のように第三紀2060年を平年に2日を足した特殊な閏年とすると、2060年の誤差は8時間5分26秒不足、2360年の誤差は23時間55分26秒不足。ここまでは説明に合うが、2360年に1日を足し、3000年を平年とすると、3020年の誤差は1日20時間21分26秒不足。3000年は平年ではなく、通常の閏年とすれば3020年の誤差は20時間21分26秒不足で24時間未満となるが -- 2018-12-14 (金) 03:05:52
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