リュダウル†
概要†
解説†
三国に分裂したアルノールのうち、北東の国。
国土は、西は風見丘陵、北はエテン高地、東は霧ふり山脈、南は東街道に囲まれた土地で、これにミスエイセル(にびしろ川)とブルイネン(鳴神川)の間の三角地も含んだ。
イシルドゥルの血統はほどなく絶えてしまい、ドゥーネダインの数も少なかったため、やがて山岳人のある邪悪な領主に実権を握られた。その後リュダウルはアングマールと結託して属国と化し、アルセダインおよびカルドランを攻撃するようになった。第三紀1409年にアングマールの大軍が旧アルノール諸国を攻撃すると、リュダウルはアングマールに臣従する邪悪な人間たちに占領され、国内に残っていたドゥーネダインは殺されるか西へ逃亡した。
その後は歴史に登場せず、アングマールに飲み込まれて消滅したものと思われる。
『指輪物語』作中で、アラゴルン二世に導かれたフロド達一行は裂け谷を目指す道中、トロルの森の近辺でリュダウルの廃墟を目にしている。
進むにつれ、まわりの山々はだんだん高くなってきました。山の高みや尾根のあちこちに、昔の石の城壁や、塔の名残がちらちらと目につきましたが、それらは不気味な感じでした。 …
「 … この土地にはだれも住んでいない。昔ここには人間が住んでいた。遠い昔のことだ。しかしもう今ではだれもいない。伝説の伝えるところによると、かれらは悪しき民となったということだ。なぜならかれらは屈服してアングマールの影の下にはいったからだ。しかし、北方王国に終わりをもたらした戦いで、すべてのものが滅び去った。だが、これはもうずいぶん昔の話だから、この山々ももうかれらのことは忘れてしまっている。もっともこの土地にはいまだに影が横たわってはいるが。」*2
映画『ホビット』における設定†
日本語版での字幕表記や吹き替え発音は「ルーダウア」。
原作『ホビットの冒険』には全く言及されないが、登場。『指輪物語』等も含む原作にはない映画独自の設定として、この地の塚にアングマールの魔王らナズグールの遺体が葬られ、呪文によって封印されたことになっている。
『竜に奪われた王国』ではガンダルフがラダガストと共に、ナズグールの塚に行き、塚が内側から破られ、空になっているのを確認した。
コメント†
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