リンドン

概要

カテゴリー地名
スペルLindon
その他の呼び名オッシリアンド(Ossiriand)

解説

シンダリンで「楽の音の国(Land of music)」の意味。エレド・ルイン(青の山脈)の西にある土地。

第一紀のリンドン

オッシリアンドのことをノルドール族のエルフがこの名で呼んだ。この地に住んでいた緑のエルフたちの歌声が、ゲリオン川の向こうからさえ聞かれたことに由来する。

第二紀以降のリンドン

ルーン川の先には緑なす静穏の地、エルフの国があり、そこには人間はだれ一人行かなかった。*1

第一紀末の怒りの戦いベレリアンドは崩壊して大海に沈んだが、青の山脈とそれに接するリンドンの地は水没せずに残った。だがルーン湾によって南北に分断され、北はフォルリンドン、南はハルリンドンと呼ばれた。
この地にはベレリアンドの崩壊を逃れたエルフエルダール)が住んでいた。主にテレリ族のエルフだが、上のエルフノルドール族)も少なからずいた。中心的な都市はルーン湾の灰色港であり、同湾にはその他にフォルロンドハルロンドの港があった。

第二紀にはギル=ガラドがリンドンの王であり、キールダンエルロンドと共にこの地のエルフを統治していた。リンドンのエルフは、エレギオンを滅ぼしたサウロンの脅威に抵抗を続け、最後の同盟の戦いにも参戦した。
第三紀にはキールダンがその領主となった(エルロンドが裂け谷に移り、ギル=ガラドが最後の同盟の戦いで戦死したため)。アングマール魔王を敵とするエリアドールでの戦いでは、リンドンのエルフは幾度かアルセダインに援軍を送り、フォルンオストの合戦ではリンドンの港に上陸したゴンドール軍と共に進軍してアングマールを滅ぼした。

とはいえリンドンのエルフは次第にアマンへ船出していき、第四紀に残っている者はほとんどいなかったという。

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • 二次創作でもいいから深く掘り下げてもらいたいね。 -- 2018-03-19 (月) 13:16:13
    • エルフに残された最後の聖地だったのかも -- 2018-05-04 (金) 09:26:33
  • 擬音みたいな響きは意識して付けられたのかな? -- 2018-05-04 (金) 17:45:29
    • リン=楽の音/歌、ドン=国 -- 2018-05-14 (月) 13:45:26
  • この地から西、元ベレリアンドだった海の底には水没した第一紀の遺跡とかがあるのだろうか。盗掘とかはしようにもできなそうだが。 -- 2020-06-16 (火) 23:17:58
    • 人間が第一紀の事物の片鱗を垣間見るには、水中考古学の発展を待たねばならなかったのであった。 -- 2022-05-07 (土) 16:21:47
  • リンドンの大きな拠点って灰色港だけ? -- 2021-12-15 (水) 12:04:26
    • フォルロンドとハルロンドもありますよ。でも、第四紀にリンドンに残っているエルフ達の数はほとんどいなかったとされていますが、どのくらい残っているのでしょうか? -- 2021-12-15 (水) 15:50:39
  • ドラマでは屋内の描写が全く無かったけど、エルフの住居って屋根も壁も戸も設けないのかね?寝所には流石に風雨をしのげる設備があると思うんだけど。 -- 2022-10-23 (日) 13:13:36
  • リンドン、エルフ語での意味を知らなくても楽しそうな響き。 -- 2023-08-12 (土) 01:15:02
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