ベレリアンド†
概要†
解説†
第一紀以前に存在した、中つ国北西部にあたる地域(ベレリアンド地方の地図を参照)。
西はドレンギストの入り江からバラール湾に至るまでの大海の沿岸から、東はエレド・ルイン(青の山脈)に至るまでの広大な土地だった。
元々ベレリアンドとは「バラールの地域」(the country of Balar)を意味する言葉と考えられ、バラール島に面したシリオンの河口付近の土地の名前だったが、やがて中つ国北西部の一帯を指す言葉として使われるようになった。ただし狭義にはエレド・ウェスリン(影の山脈)以南の地を指し、ヒスルムやアンファウグリスなどの北方の地は含まれない。
シリオン川がベレリアンドを南北に縦断するように流れ、これを境にして西ベレリアンドと東ベレリアンドに分けられた。またアンドラムの丘陵がシリオン川をまたいで東西に伸びていた。
ドリアス、ヒスルム、ゴンドリン、ナルゴスロンドなどのエルダール(エルフ)の王国があり、その北にはモルゴスの王国であるドル・ダエデロスがあった。
この地は第一紀における宝玉戦争の舞台となった。やがて第一紀末の怒りの戦いの破壊によって、オッシリアンドの一部(リンドン)とトル・モルウェン以外のベレリアンド地域は水没して大海に呑まれた(『終わらざりし物語』に収録された地図とクリストファ・トールキンの解説によれば、タウル=ヌ=フインやヒムリングなどの高地も島となって残っていたらしい)。
ガラドリエルは、木の鬚との別れの際、中つ国でお会いすることはありますまい。あるいは波の下に横たわる地がふたたび持ち上げられるまでは。その時はタサリナンの柳生うる草地で、春になればお目にかかるかもしれませぬと、ベレリアンドが再び浮上する可能性を示唆する予言をしている。
主な地域と地名†
- ベレリアンド中央部
- ベレリアンド辺境
- ベレリアンド以北
- ベレリアンド以東
ベレリアンドの合戦†
コメント†
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