ベルシエル

概要

カテゴリー人名
スペルBerúthiel
異訳ベルーシエル
その他の呼び名ベルシエル王妃(Queen Berúthiel)
種族人間黒きヌーメノール人?)
性別
生没年不明
配偶者ファラストゥア
なし

解説

ゴンドールの12代目の王タランノン・ファラストゥアの妻。しかし二人の間に愛情はなく、子供はいなかった。

指輪物語』ではアラゴルンがその名を挙げるのみだが、『終わらざりし物語』に詳述されており*1邪悪かつ孤独で、タランノン王の愛なき后であったという。
彼女は海を厭い、タランノンがペラルギア下流に建てた屋敷ではなくオスギリアスの王宮に住んだ。凝った装飾も嫌い、黒と銀のみを身に纏い殺風景な部屋で暮らした。

ベルシエルは9匹の黒猫と1匹の白猫を使役して、この猫たちと会話し、或いは彼らの記憶を読むことができると噂されていた。白猫は黒猫たちを虐め、監視する役だった。彼女は猫を使ってゴンドールのあらゆる秘密を探らせたため、人々はベルシエルの猫を恐れ、猫が去ると悪態をついた。
やがてベルシエルの名は王たちの書から抹消され、タランノンは彼女を船に乗せて海へ流した。檣頭と舳先に猫を配したこの船は、北風に運ばれてウンバール沖を飛ぶように去っていくのを最後に消息を絶ったという。*2

だが、ベルシエルの猫のことは人々の口の端に残り続けた。

「かれは、ベルシエル王妃の猫よりも確実に、真っ暗な夜、家に戻る道を見いだせるのだから。」*3

コメント

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • トールキン氏の嫌いな物。ダンドツ1位:蜘蛛。次点:猫。 ということでFAですか? -- 2013-02-22 (金) 22:16:41
    • 昨今はエルフ耳よりも猫耳が人気と聞いて教授激怒 -- 2013-02-24 (日) 01:00:45
  • 「猫を使役する魔女」めいた噂は、他のもっと表沙汰にできない行いを糊塗すべく、意図的に流されたものだっとしたら…とか考えると妄想がはかどる -- 2015-10-07 (水) 10:13:51
  • 以下、1966年のトールキンへのインタビューとされる内容。「ベルーシエルは内陸の街へ戻り、悪に堕ちた(または悪に戻ったか。彼女の出自は黒きヌーメノール人だったのかもしれない)。彼女が属する民は猫を嫌っていたが、猫は彼らに飛び乗ったり、付いて回った。猫は自分たちを嫌う人を追いかけたりするでしょう?私にはそんな友が一人いる。彼女は面白半分に猫を拷問して楽しんだのだろう。だがいくらかは残して、利用した。夜陰に乗ずる邪悪な使い走りとして調教し、彼女の敵たちを探らせたり、彼らへの脅しに使った。」 -- 2016-04-29 (金) 02:45:40
    • 終わらざりし物語も出てない半世紀前に、旅の仲間でちょっと名前が出ただけのベルーシエルについて教授に質問した人がいるというのがまず恐ろしい -- 2020-12-17 (木) 11:29:31
  • トールキンは犬派 -- 2016-07-27 (水) 01:58:39
  • うつろ舟 -- 2016-07-27 (水) 02:00:38
  • 大槻ケンヂの歌に出てきそうな人 -- 2016-12-24 (土) 00:02:11
    • そんなキレイごとを言うと燭工通りの角から王妃の猫が来ちゃうぞ~♪ -- 2017-06-09 (金) 12:33:36
  • これがギリシャ神話だったら、猫と共に星座になっていそうなストーリー -- 2016-12-26 (月) 12:42:12
  • 少なくとも贅を尽くすようなタイプではなかったみたいだし、あんまり邪悪感がない -- 2020-12-17 (木) 08:12:47
    • 黒猫差別は問題だが、仮にも猫をかわいがるおばさんが邪悪というのが見えてこない。なにをやらかしたんだろう。 -- 2020-12-18 (金) 18:51:49
    • 人の秘密を探らせた、とあるから恨みは買いやすかったんだろうね。
      最初は義憤や正義感でやっていたことが、贅沢も好きじゃない彼女には段々唯一の楽しみ、情熱の吐き出し口となりいつしか暴走してしまったとか...。 -- 2021-02-21 (日) 22:56:03
  • 記録抹消刑というのは帝政ローマにもあったが、存在していた事さえ腹立たしい・生きていた事績を残らず消し去ってやるという並々ならぬ同時代人の憎悪がなんとも凄い。 -- 2021-02-18 (木) 22:14:29
  • 消息を絶った後どうなったんだろうね。教授は故郷に帰ったんじゃね?とは言ってるけど、ならその後は..... -- 2021-02-22 (月) 01:08:47
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