ベオル家†
概要†
カテゴリー | 種族・人名 |
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スペル | House of Bëor |
その他の呼び名 | ベオルの 人間の最古の家系(Eldest House of Men) エダインの第一の家系、エダインの第一王家(First House of the Edain) ベオル人(Bëorians) |
解説†
ベオルを始祖とするエダインの第一家系。
黒もしくは茶色の髪と灰色の目を持ち、人間の中では最もノルドール族のエルフに似ていたとされる。ベレリアンドへ到来する以前から、マラハの族とは親しい関係にあった。
ベオルの族は人間の氏族の中でも最初に青の山脈を越えてベレリアンドに到来し、最初に辿りついたオッシリアンドの地で、始祖ベオルとその従者たちはノルドールの公子であるフィンロドと出会って彼に親しんだ。
だがオッシリアンドの緑のエルフたちは人間の到来を嫌い、フィンロドに使者を送ってベオルの族を立ち退かせるよう要求したため、ベオルの族はゲリオン川を越えてさらに西の地に移って定住した。この地は後にエストラドと呼ばれ、後からベレリアンドに到来したマラハの族も、友好関係にあったベオルの族を頼ってこの地に移った。
ノルドールの上級王フィンゴルフィンがエストラドに到来したエダインに対して歓迎の使者を送ったことで、熱意あるエダインの若者たちがノルドールの王侯貴族に仕えるようになり、またノルドールの三王家の王たちが自分たちの領土への移住を許可して後、北方のノルドール族の領土へは沢山のエダインが移住した。
エストラドに残った者たちの中には、エルダールを恐れ、また彼らに仕えるのをよしとしなかった者も多かった。ベオルの曾孫にあたるベレグはそうした者たちのうち一千を率いて南へと去った。
だがベオルの族の多くはエストラドから北への道を辿り、フィナルフィン王家の統治していたドルソニオンへ定住し、アングロドとアエグノールに仕えた。後にベオルの曾孫であるボロミルはドルソニオンのラドロス地方の統治権を与えられた。
ダゴール・ブラゴッラハの合戦が起きると、最前線で突然の襲撃を受けたドルソニオンの地はモルゴスの火の川に焼き尽くされ、族長のブレゴラスを含むベオルの族の戦士たちの大多数は彼らの主君であるアングロドとアエグノールと共に討ち死にした。生き残った者のうち、女子供は族長バラヒルの妻エメルディルに率いられてハレスの族が住むブレシルや、ハドル家の領国ドル=ローミンへ逃れたが、バラヒルに率いられた男たちはドルソニオンの無宿者となって踏み止まり、タルン・アエルインの湖畔を隠れ家としてモルゴスの勢力と戦い続けた。
だがついにはサウロンの策略により隠れ家を発見されて全滅し、バラヒルの息子ベレンだけが生き延びてドリアスへ逃れた。
ベオルの族の有名人物†
コメント†
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