フィンゴン

概要

カテゴリー人名
スペルFingon
その他の呼び名勇敢なるフィンゴン、剛勇の誉れ高きフィンゴン(Fingon the valiant)
種族エルフノルドール
性別
生没年不明~†第一紀(472)年
フィンゴルフィン(父)、アナイレ(母)
兄弟トゥアゴン(弟)、アレゼル(妹)、アルゴン(弟)
配偶者不明(妻がいなかった可能性もあり。後述
ギル=ガラド(ギル=ガラドはオロドレスの息子であった可能性もあり。後述

解説

ノルドール上級王
第3代
フィンゴルフィン
5~456
第4代
フィンゴン
第一紀456~472年
第5代
トゥアゴン
472~510

フィンゴルフィンの長男でトゥアゴンアレゼルの兄。ギル=ガラドの父。
マイズロスの友人であった彼は、フェアノールの扇動に積極的に乗って、アマンから中つ国に帰還しようとする。アルクウァロンデの戦闘では争いの原因を把握できないまま旗色の悪かったフェアノールの軍勢に加勢し、結果的に同族殺害に加担してしまった。その上フェアノールにアラマンで置き去りにされて、ヘルカラクセを横断する羽目になった。しかしマイズロスサンゴロドリムに捕らわれたことを知ると単身サンゴロドリムに赴いて彼を救出し、これによってノルドールは再び団結した。

フィンゴンは、中つ国では父のフィンゴルフィンと共にヒスルムを統治し、ドル=ローミンを割り当てられていた(後にこの地はエダインであるハドル家に割譲された)。
また、フィンゴンはアングバンドから初出撃したグラウルングを騎馬の弓兵を率いて撃退したことでも名を挙げた。
ダゴール・ブラゴルラハでフィンゴルフィンが死ぬと、フィンゴンはヒスルムの統治を継いで、中つ国ノルドール上級王となる。彼は息子のギル=ガラドファラスの港に派遣した。
生涯マイズロスとは親友であり、彼が提唱したマイズロスの連合に参加する。ニアナイス・アルノイディアドでフィンゴンの軍はモルゴス軍を西から攻撃するが逆に包囲され、バルログの長ゴスモグによってフィンゴンの部隊はトゥアゴンフーリンたちと引き離され孤立してしまった。ついにはフィンゴンの近衛の兵は全て倒れ、フィンゴンはただ一人でゴスモグと闘ったが、もう一匹のバルログに背後を取られて火の紐を巻きつけられ、ゴスモグに黒い鉞で兜ごと頭を割られて討ち死にした。フィンゴンの遺体はモルゴスの配下たちによって矛で散々に打ちのめされ、王旗は血溜まりの中で踏みにじられた。

妻子についての設定

The Peoples of Middle-earth』によると、『シルマリルの物語』の元になった原稿よりも後にジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンが書いた原稿では、ギル=ガラドはフィンゴンの息子ではなくオロドレスの息子とされ、クリストファー・トールキンは(『シルマリルの物語』における)「フィンゴンの息子」という記述を誤りだったとしている。同様に後の稿では「フィンゴンには妻も子もいなかった」とされている。また、ギル=ガラドファラスの港へと送るエピソードは彼がフェラグンドの息子として構想されていた時期の原稿から採用したものであるという。どちらを正史とすべきかについては意見が分かれている。

名前について

以下の名前及びその説明は『The Peoples of Middle-earth』の「The Shibboleth of Fëanor」による。

Findekáno(フィンデカーノ)
(おそらく)父フィンゴルフィンが与えた父名クウェンヤで"finde"*1は髪(特に頭髪)や編み髪、"káno"は指揮者(commander)の意味。フィンゴンは自分の長く暗い髪を金を編み込んだお下げにしていたので、ふさわしい名前であった。この名のシンダール語形がフィンゴン(Fingon)である。

コメント

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  • ロード・オブ・ザ・リングのDVDに出てくるバルログを改めて見たが、あんなのに挟まれたらそりゃ死ぬわ…。
  • 黒髪に金糸を編む…といった素敵な記述発見。何かノルドールの悲劇を深める為だけに生み出された英雄という気がしなくもないです。 -- たか子
  • 囚われの従兄(マイズロス)を助けに行くまではいいが、敵の陣中で竪琴弾いて歌うのは如何なものか…(まぁ、そのおかげでマイズロスは見つかったんだが…) -- 大神
  • 妹のアレゼルとはあまり接触が無かったようだが、考えるより行動する方が得意そうな性格は似てる感じだ。 -- 2010-01-15 (金) 17:46:20
  • フィンゴン「私には妻も子もいない」ギル=ガラド「んだとぉ!」クリストファ「おとなはウソつきではないのです、間違いをするだけなのです……」 -- 2018-02-07 (水) 20:20:35
  • 矛だけだとメイスだと分からないのでメイスの語を消さないでください -- 2019-11-23 (土) 23:02:52
    • いちいち訳されているものにわからないからと原文併記をしていてはきりがないと思います。 -- 2019-11-23 (土) 23:07:40
      • この場合maceの訳がよくないのです(矛だと刃物の穂先を持つ長柄武器を思い浮かべる) -- 2019-11-23 (土) 23:13:53
      • 明確に誤訳であるならともかく、異論がある・わかりにくい程度の訳にいちいち原文併記をしていては、繰り返しますがきりがない。 -- 2019-11-24 (日) 15:25:34
      • 「異論がある・わかりにくい訳」に補完する情報を提供するのは良いことだと思うのです。あときりがないとおっしゃいますが、出版された作品でメイスが登場する場面は数えるほどしかないので大した手間じゃないです -- 2019-11-24 (日) 15:50:52
      • 確かに矛といわれたら鎚鉾ではなく、ハルバードやグレイブを連想します。(mace)と書いてあったら助かります。 -- 2019-11-24 (日) 21:07:40
      • 矛に限った話ではなく、併記をはじめたら他のあらゆる例にまで波及していって収集がつかなくなると言っているのです。長衣や外套だとわかりづらいから(ローブ)と書くべきですか?王ではkingかlordかわからないから逐一併記すべきですか?杖はwandではなくstaffのことなのでそう注意を促すべきですか?きりがなくなります。原典で定まった訳として使われている以上、そしてそれが明確に誤訳とは言えない以上、個別の例に逐一注釈を施すのは得策ではありません。原典の一語一句に注釈を施すことは事典の役割ではないからです。 -- 2019-11-24 (日) 22:09:54
      • 日本語訳に紛らわしい点があることを認識しながらそこを指摘しないのは情報の正確さが重要な事典としてよくない。このwikiはそういった情報を他の人に知らせるためにも役立つと私は思っています。 -- 2019-11-24 (日) 23:18:57
      • 公式訳に準拠している以上、それは「情報の不正確さ」ではありません。明確に誤訳とは言い難い、些細な表記の問題までいちいちあげつらっていては、繰り返しますが原典の一字一句を取り上げることになります。それは「全注釈」の役割であって事典に向くことではありません。解説文中の固有名詞でもない語にまでいちいち注記がある事典がはたして読みやすいですか?事典とはある程度精選され要約された情報を便覧として提供するものであって、その項目に付随するあらゆる問題や情報を網羅することを目指すものではない。 -- 2019-11-25 (月) 21:47:11
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