ピーター・ジャクソン †
概要 †
カテゴリー | 関連人物・組織・団体 |
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スペル | Peter Jackson |
解説 †
実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』企画・脚本・監督。ニュージーランド出身。自主映画『バッドテイスト』で監督デビュー、『乙女の祈り』でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞、アカデミー脚本賞にもノミネートされている。その他の監督作品に『ミート・ザ・フィーブル/怒りのヒポポタマス』『ブレインデッド』『さまよう魂たち』。妻はフランシス・ウォルシュ(実際には入籍はしていない)。
『乙女の祈り』以前はB級スプラッタ映画専門の監督として知られていた。
ジャクソンは、ラルフ・バクシのアニメ映画版『ロード・オブ・ザ・リング 指輪物語』を見て『指輪物語』の存在を知り、その後原作小説を読む。バクシの映画は物語が途中で終わっていたため後編を望んでいたが、いつまでたっても制作されないため、自分で撮影することを考えた。
ジャクソンは最初、やはり自分が熱心なファンだった『キング・コング』のリメイクを制作したいと考えていたが、この企画は流れる(後に実現し、2005年に公開)。するとジャクソンは『指輪物語』の映画化企画を立て、製作会社に売り込みを始めた。
ジャクソンは当初『指輪物語』の映画を全2部作で制作するつもりであった。その案をミラマックスに持ち込んだが、ミラマックスは1部作にすることを要求。ジャクソンはこれを拒否し、新たなスポンサー探しを始める。彼はニュー・ライン・シネマとの交渉で、全3部作にして制作することを逆に提案された。
するとジャクソンは、2部作だった映画のシナリオを3部作に変更し、実際に映画化の作業に取りかかる。かくて『指輪物語』実写映画版が動き出すことになった。
『ロード・オブ・ザ・リング』の訴訟と『ホビット』監督問題 †
ジャクソンは、『ロード・オブ・ザ・リング』(1作目)の収益と分配利益が不当であるとして、ニュー・ライン・シネマを告訴。ニュー・ライン・シネマからは、訴訟の取り下げと引き替えに映画版『ホビットの冒険(ホビット)』の監督をオファーされたが、ジャクソンはこれを拒否。そのためニュー・ライン・シネマは、ジャクソン抜きで『ホビットの冒険』映画化を進めるとしていた。
だがジャクソンとニュー・ライン・シネマは和解にいたり、ニュー・ライン・シネマ製作、ピーター・ジャクソン製作総指揮で『ホビットの冒険』が映画化されることが発表された。
当初ジャクソンは『タンタンの冒険』の仕事などにより多忙のため、『ホビット』では脚本と制作総指揮に留まり、2008年4月に、ギレルモ・デル・トロが監督に就任することになったと発表された。だが制作の遅延によりスケジュールがあわなくなり、デル・トロは2010年に降板。その後、ピーター・ジャクソンが監督をすることになったと2010年10月に発表された。
カメオ出演 †
ジャクソンは、必ず自分の映画にカメオ出演している。
『ロード・オブ・ザ・リング』ではブリー村のシーンに出演(外でにんじんをかじっている男)。
『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』では、角笛城で門が破られそうになっているとき、城壁の上で雄叫びを上げながらオークに槍を投げつける兵士として出演。
『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』スペシャル・エクステンデッド・エディションでは、海賊としてほかの大勢のスタッフも共にカメオ出演。レゴラスに矢を撃たれ倒れている。
『ホビット 思いがけない冒険』では、エレボールから脱出するドワーフのひとりとして出演。門から出て避難するよう促すトーリン二世の前を横切っている。
『ホビット 竜に奪われた王国』では、冒頭のブリー村のシーンで、『ロード・オブ・ザ・リング』と同じく路地にてにんじんをかじっている男として登場。
袋小路屋敷には、ピーター・ジャクソンとフランシス・ウォルシュの肖像画が、バンゴ・バギンズとベラドンナ・トゥック(ビルボの両親)として飾られており、オーディオコメンタリーによるとこれが『決戦のゆくえ』でのジャクソンのカメオ出演シーンとされている(ビルボが帰宅時に肖像画の位置を直している)。
その他の監督作品 †
先述のように、『乙女の祈り』以前はB級スプラッタ映画専門の監督として知られていたが、『乙女の祈り』で評価され、さらに『ロード・オブ・ザ・リング』の大成功によって、大作に関われるようになる。結果、『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』以前に映画化しようとしたが企画が実現しなかった『キング・コング』のリメイクが実現、2005年に公開された。2009年には、アリス・シーボルドの小説を原作とした『ラブリーボーン』を自ら監督して撮影、公開した。
第二次大戦以前の兵器のマニアでもあり、第一次大戦の記録映像を復元、カラー化して制作した映画『THEY SHALL NOT GROW OLD』(日本語オンデマンド配信タイトル『ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド』、劇場公開タイトル『彼らは生きていた』)を監督し、2018年に公開。日本ではオンデマンド配信が先行して行われており、2020年より劇場公開予定*1。
また、高く評価されたニール・ブロムカンプ監督による『第9地区』の製作も行っているほか、スティーヴン・スピルバーグが監督した『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』の製作などにも関わっている。
外部リンク †
コメント †
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