ビヨルン一党†
概要†
カテゴリー | 種族 |
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スペル | Beornings |
異訳 | ビヨルンの一党、 |
その他の呼び名 |
解説†
「まことに。」と、グローインがいいました。「ビヨルン一党の存在がなければ、谷間の町から裂け谷までの通行もとっくの昔に不可能なものになっておったでしょう。あの人たちは勇敢で、おかげでわれらも本道とカルロック(岩山)の渡しを自由に往来できるのです。しかし通行税が高くつきましてな。」*1
ビヨルンの子孫の一族。彼らはビヨルンから熊に変身する能力を受け継ぎ、指輪戦争の頃にはビヨルンの子グリムビヨルンが、霧ふり山脈と闇の森の間のアンドゥインの谷間に住まう人間(恐らく森人)を統率していた。
彼らは本道やカルロックの渡しなど、リョヴァニオン北西部の交通の安全を確保し、通行料を徴収していた。『終わらざりし物語』によると、アラゴルン二世は捕縛したゴクリを闇の森の王国まで連行していく際、彼らの助けを借りている。
指輪戦争の後は緑葉の森と改名された闇の森の中部も彼らの土地になった。
『ホビットの冒険』によると、中には荒々しい気質の者や悪しき者も出たが、大部分はビヨルンと同様の心を持った人々であったという。だがビヨルンほどの体格や力を持った者は現れなかった。
『指輪物語』の記述によれば、かれらは谷間の国のバルドの一党や、ロヒルリムの祖先であるエーオセーオドと近縁であった(北方の自由の民)。アラゴルン二世によると、それらの一族の中にはしばしば背が高く色白の人間達が見られたという。またギムリによれば、(ビヨルンと同じように)パンや蜂蜜入り菓子を作る名人であった。
『ホビットの冒険』の中ではBeorningという言葉は使われておらず、五軍の合戦によって有名となり、その後大主公となったビヨルンの個人名から生まれた名称と思われる。
映画『ホビット』における設定†
アゾグに家族を殺され、ビヨルンだけが生き残ったと彼自身の口から語られているが、それが単にビヨルンの親族だけを指しているのか、あるいはビヨルンが属していた民全体を指しているのかは曖昧にされている。だが、変身能力を持つのはビヨルンが最後の一人であることが示唆されているため、他に仲間がいるとしても変身能力は持たないと思われる。
Iron Crown Enterprisesによる設定†
第二紀の末期から第三紀の初期にかけて霧ふり山脈に住んでいた民がその起源とされる。彼らは自らをベイジャバール(Beijabar)と呼び、エリアドールの他の民が山を越えてリョヴァニオンに移住する際の護衛や先導役を務めた。
ビヨルン一党は西方語の他に、アトリドゥク語(Atliduk)、ワイルデュス語(Waildyth)という独自の二種類の言語を使うことができる。
アトリドゥク語は標準的な言語である一方、ワイルデュス語は互いのが見えないほど相手が遠方にいる時に使うもので、獣の声や風の音などを変形させたような声で話す。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
2014年11月5日のUpdate15より、Beorning(ビヨルン一党)が種族およびクラスとして追加。種族にBeorningを選ぶとクラスもBeorningしか選べない。性別の選択は可能だが、出身地はVale of Anduin(アンドゥインの谷間)しか選択できない。
グリムビヨルンの家前からゲームが開始する。熊に変身することができるほか、気力(Power)の代わりに怒り(Wrath)のゲージがある。人間の姿と熊の姿で別々のスキルを使い分けることになる特殊なクラス。
コメント†
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