バルド

概要

カテゴリー人名
スペルBard
異訳バード
その他の呼び名弓の達人バルド*1(Bard the Bowman)
エスガロスのバルド(Bard of Esgaroth)
竜を射殺す者(Bard the Dragon-shooter)
種族人間湖の人バルドの一党
性別
生没年不明(第三紀
不明(祖先にギリオン
バイン(息子)

解説

再興された谷間の国の王
再興
(遡ってギリオン
初代
バルド
第三紀2944~2977年(33年間)
第2代
バイン
2977~3007

谷間の国の領主ギリオンの子孫。
きびしい顔付きと声音をしたエスガロスの弓の名手で、水松樹の大弓を使い、黒い矢を持つ。警戒心が強い人間で、起こりうる災害のことをよく口にしていたため、楽観的な者からは疎んじられていたが、その人格の高潔さと勇気は知られていた。
彼は谷間の国の人間の血を引くため、ツグミの言葉を理解することができた。

スマウグを仕留める勲

第三紀2941年、はなれ山からスマウグエスガロスに襲来した際、バルドは矢が尽きるまでスマウグと戦うよう命ずることを湖の町の統領に迫り、彼自身弓矢組を率いて最後まで抵抗を続けた。いよいよバルドの矢があと一本を残すのみとなった時、彼の耳許にツグミがやってきて、ビルボ・バギンズの発見したスマウグの唯一の弱点である宝石の鎧の左胸に空いているほころびのことを伝える。バルドはの火が迫る中、黒い矢によって見事その弱点を射抜き、スマウグを仕留めた。

崩壊する町から生還したバルドはスマウグを仕留めた勲によってエスガロスの人々から支持を勝ち得、王に推挙される。そこでバルドは支持者を集めて父祖の地に戻り、遺されたスマウグの財宝を使って谷間の国を再建することを考えつく。
バルドは避難民の指揮をとって負傷者の看護や衣食住の確保といった難題に当たったが、スマウグ死亡の報を聞きつけてやってきたエルフ王(スランドゥイル)の救援によってエスガロスの復興のめどが立つと、スマウグの財宝を手に入れるために割ける限りの手勢を率いて、エルフ王の軍勢とともにはなれ山へと進軍した。

財宝を巡る確執と五軍の合戦

しかし彼らにとっては全く予想外なことに、龍の怒りによって死んだと思われていたトーリン・オーケンシールド彼の仲間たちは健在であり、はなれ山に陣取るトーリンとの間で財宝をめぐる争いが起こる。
バルドはギリオンの後継者として、スマウグの宝の中にはギリオンが統治していた谷間の国のものもあり、またスマウグを仕留めた自らの勲を印象づけ、さらに被害を受けたエスガロスへの賠償として、はなれ山の財宝の12分の1の所有権と支払いを要求。トーリンがこれを拒絶したために、両者主張を曲げずにらみ合う形となる。バルドははなれ山の表門を包囲して兵糧攻めにすることによりトーリンから譲歩を引き出そうとしたが、事の成り行きに嫌気が差したビルボ・バギンズはバルドのもとにアーケン石をもたらし、ビルボの助言に従ってこれを交渉材料に使う。するとトーリンはますます態度を硬化させ、トーリンが呼び寄せたくろがね連山ダイン率いるドワーフ軍が到着したことで、一種即発の事態に発展する。

だがこの時ゴブリンアクマイヌ(ワーグ)の連合軍が山に迫っていることが判明。これに立ち向かうためにバルド、エルフ王、ダインは休戦して共闘することを決め、五軍の合戦が始まった。
人間とエルフとドワーフの連合軍はこの戦いに勝利を収め、種族間の禍根も取り除かれた。

再興された谷間の国の王として

第三紀2944年、バルドはビルボから受け取ったはなれ山の財宝の14分の1という莫大な富を用い、谷間の国の再建を果たしてその王となる。
バルドはダインから返還されたギリオンのエメラルドエルフ王に贈るとともに、ダインの下で再興された山の下の王国とも友好関係を結ぶ。湖の町の統領にもエスガロスへの援助として多くの黄金を贈った(だがその大部分は統領が持ち逃げした)。

やがて谷間の国は、山の下の王国と共に再び繁栄を迎える。
第三紀2977年、谷間の国の王位はバルドの息子バインに引き継がれた。

映画『ホビット』における設定

俳優ルーク・エヴァンズ
日本語吹き替え山路和弘

原作では描写がなかった、少年期の息子バインの他に、オリジナル設定として二人の娘、シグリッドティルダが登場する。妻は死去している。民の味方として湖の町エスガロスの住民から多くの支持を得ている一方、湖の町の統領には、自分の権力を脅かす存在として敵視されていた。
船頭として森の川で空樽を回収していたところ、偶然トーリン一行に出会い、彼の正体を知らぬまま雇われて、一行が町に入る手助けをした。だがトーリンの正体と目的を知ると、彼がスマウグの眠りを覚ましてしまうことを危惧する。

スマウグが襲撃してくる直前、バルドを従来より目の敵にしていた統領により、適当な法を作られて投獄されるが、スマウグ襲撃の混乱の中で脱出。黒い矢を使ってスマウグを仕留める(ツグミは登場せず、代わりにバインとの絡みが足されている)。
その後、統領が行方不明になった一方、バルドはスマウグを討ち取った英雄として、パーシーなど生き残った人々に称えられたことにより、湖の町の生存者の指導者となる。バルドは、壊滅した湖の町から住民を引き連れてデイル(谷間の国)の廃墟に行き、そこで冬を過ごそうと考える。
それ以降の流れは原作とほぼ同じだが、家族の絆がより強く描かれた演出になっている。

画像

『ホビット』におけるバルド 『ホビット』におけるバルド

コメント

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 映画化される前の脳内イメージがラッセル・クロウだったのは俺だけじゃない筈 -- 2015-04-20 (月) 14:08:52
    • もう少し若ければダニエル・デイ・ルイスがぴったりだと思ってた。でもアラゴルン役オファーを断ってたしな。 -- 2015-05-13 (水) 19:33:53
  • 苦しい生活、高貴な血筋、伝説の武器、只一人で巨悪に立ち向かって、最後は民衆のリーダーに。王道の主人公だったな。 -- 2015-06-17 (水) 15:01:40
    • 主人公はビルボ。 -- 2015-06-18 (木) 01:18:12
    • 映画では民衆と共に闘うという面が強調されていました。 -- 2016-04-29 (金) 11:06:54
      • 例のオバハン強烈過ぎる印象だった -- 2016-12-31 (土) 23:04:38
  • あれ…なんで投獄されたんだっけ? -- 2015-08-02 (日) 08:25:33
    • 映画で語られていないため想像するしかありませんが恐らく最大の理由は統領がバルドを嫌っているからで、メタ的には単なる演出です。尤も真っ当な理由も考察可能で、その際考えられるのは1、ドワーフの密入国ほう助。2、武器(黒い矢)の不法所持の判明。3、ドワーフの武器庫侵入の幇助。となります。3はややこじつけですが1と2に関しては映画内で違法であることが示されており、特に2はあのタイミングで投獄された理由になりえます。 -- 2015-08-02 (日) 11:27:49
      • バインが隠した黒い矢は発見されていなかったわけだから判明もしていないのでは? -- 2015-08-02 (日) 11:43:48
      • バルドの家には密偵が張り付いていたため「布でくるんだ長いもの」をバルドが家から持ち出した時点で、何らかの武器を持っていると判断される材料を統領に与えたと考えました。ただドワーフが出てきたとき密偵はサボっていたのかと言う疑問がありますがドワーフの件で警戒を強めたと無理やりこじつける事は…可能かと… -- 2015-08-02 (日) 11:52:30
      • 「逮捕の理由は棟梁がお決めになる」と衛兵が言ってます -- 2015-08-02 (日) 12:21:13
      • あらら逮捕が先でしたか。失礼しました -- 2015-08-02 (日) 13:15:31
      • エクステンデッド・エディションでは、逮捕の口実とするための法律を統領がアルフリドに作らせる場面があります。 -- 2015-08-06 (木) 16:00:35
  • ツグミがスマウグの弱点を伝えに来るシーンEEに追加されないかなあ・・・ -- 2015-08-16 (日) 14:28:51
    • たぶんないでしょう。映画では、ウロコが1枚はがれているという伝説が広く伝えられている設定ですから。 -- 2015-08-16 (日) 18:19:59
      • ウロコが剥がれてるのを発見した時のニヤリとした顔がカッコ良かったですね。 -- 2019-06-23 (日) 16:24:28
  • 最後の登場シーンの顔は、指導者として、生き残った人々を守り導いていこうという決意が伝わってくるいい表情だったな -- 2015-12-09 (水) 19:41:52
  • 男やもめだからってイケメン主夫妄想してる人には悪いけど、子どもたちが小さかった頃は近所のおばちゃんか誰かに家事を手伝ってもらってたというのが現実的だろw -- 2015-12-18 (金) 11:05:25
    • そりゃバルド自身は船頭の仕事があるから仕事してる時間帯は長女が家を守ってたか誰かおばちゃんに手伝ってもらってただろうが、家にいられる時間はバルド自身が家事頑張ってたと考える方が自然だろ。近所のおばちゃんも無償奉仕で母親がわりに家事全部肩代わりするほど暇もて余してる人は滅多におらんわ -- 2015-12-23 (水) 20:54:57
  • 竜に奪われたのメイキングでバルドの大きな弓はモンゴルの弓を参考にしたって言いながら表示されていた写真がどうも流鏑馬のようだったのですが…小田原の流鏑馬、の写真を検索したらとてもよく似ていたので、間違い無さそうです。折角ならちゃんと日本の文化として紹介して欲しかったです。 -- 2016-02-08 (月) 23:25:49
    • 決戦のゆくえでは、日本の弓を参考にしたと言ってましたよ -- 2016-02-08 (月) 23:35:03
      • それは弓の引き方に関してですね。 -- 2016-02-12 (金) 04:13:12
  • 「竜のハートを撃ちぬくぞー!バーン♥」 -- 2018-01-16 (火) 01:19:58
    • 「ラブラックアローシュート!」 -- 2018-01-16 (火) 01:20:37
  • トーリンがエレボールを奪還して竜の病によって全身を飾る描写と、スマウグを仕留め町民を率いる立場になっても質素な恰好のバルドの描写は、対比になっていいと思った。自身を苦しめていたアフルリドが吊るしあげられた際に「皆で生き残ることを考えろ」と一喝したシーンも痺れたな -- 2019-11-10 (日) 01:19:04
    • でももうちょっとしっかり武具を着込んでてもよかったとは思う。板金鎧とは言わないけどせめて兜くらい・・・ -- 2019-11-10 (日) 14:45:04
  • 吹き替え聞いてなかったが ルーク・エヴァンスに山路和弘なんてゲラルト的な渋いおじさんvoice当ててんのコレくらいじゃない? -- 2019-11-10 (日) 07:59:24
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