タル=パランティア †
概要 †
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Tar-Palantir |
その他の呼び名 | アル=インジラドゥーン*1(Ar-Inziladûn) 先見者(The Farsighted) |
種族 | 人間(ヌーメノール人) |
性別 | 男 |
生没年 | 第二紀3035~3255年(享年220) |
親 | アル=ギミルゾール(父)、インジルベース(母) |
兄弟 | ギミルハード(弟) |
子 | ミーリエル(娘) |
解説 †
名はクウェンヤで「遠くを見る者(He who looks afar)」の意。ヌーメノール24代目の王。
母インジルベースに体も心も似て忠実なる者に属し、その言葉は先見者として王党派にも恐れられた。
アドゥーナイクでの名はアル=インジラドゥーン*2だが、それまでの王たちが行ってきた反ヴァラール・反エルダール的なやり方を悔いてタル=パランティアの名で即位する。そしてヴァラールとエルダールに対する敬愛を復活させようと試みた。
彼はメネルタルマへの参拝を復活させ、放置されていたニムロスの手入れを行い、「この木が枯れる時はヌーメノール王家も滅びる」と予言した。しかし多くの国民の心をなびかせることは出来ず、その上王党派を率いる弟のギミルハードとその息子ファラゾーンの妨害にあったため改革は進まなかった。だが忠実なる者にとっては、しばしの平和な時代だった。
彼はアンドゥーニエで過ごすことが多く、オロメトの丘にあるタル=ミナスティアの塔に登って西の方を眺めることもあった。だがトル・エレッセアから再び船がやって来ることはついになかった。
遅くまで結婚せず、子供は娘のミーリエルだけだった。彼の死後、ミーリエルがヌーメノールの女王となるはずだったが、ファラゾーンが彼女と強引に結婚し王位を簒奪した。
即位年 †
『追補編』収録「代々の物語」の第二紀の年表には「三一七五 タル=パランティアの悔悛。ヌメノールの内戦。」とあり、『シルマリルの物語』収録「アカルラベース」にも「インジラドゥーンは王位につくと、再び昔のようにエルフ語の称号を用い、タル=パランティアを名乗った。」とある。この二つからアル=ギミルゾールの没年とタル=パランティアの即位年は3175年と考えられる。
だが『終わらざりし物語』収録の「エルロスの家系」では、アル=ギミルゾールの没年は3177年となっている(結果、タル=パランティアの即位も3177年となる)。クリストファー・トールキンの註によると、初めは3175年と書かれたものが後に3177年に修正されており、なぜこのような修正が行われたかは謎であるという。
コメント †
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