ゴブリン町†
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Goblin-town |
解説†
霧ふり山脈の大峠の近くにある、ゴブリン(オーク)の地下都市。
『ホビットの冒険』において、エレボールへ向かうソーリンとその仲間が迷い込んでしまい、ゴブリンたちに捕らえられた。だがガンダルフに助けられ、彼らは首領の大ゴブリンなどを倒して霧ふり山脈の東側へ脱出した。
一方、ビルボ・バギンズは逃げる途中で一行からはぐれて迷ってしまい、そこで一つの指輪を拾い、奥底の地底湖でゴクリに遭遇した。ビルボはゴクリとのなぞなぞ遊びに勝ち、偶然にも指に嵌った指輪の力で命からがらゴクリとゴブリンたちから逃れ、単独で霧ふり山脈の東側へ脱出した。このことでビルボは一行から忍びの者としての信用を得た。
構造†
霧ふり山脈の地下にあった洞窟群を利用して作られている。町を構成するトンネルや洞穴は、元からあったもの、ゴブリンたちが手を加えたもの、新たに掘ったものが混在しており、複雑な迷路のようになっている。
- 玄関の間(Front Porch)
- 大峠の峠道に面した洞穴の、ゴブリンたちの呼び名。見かけは普通の洞穴だが、奥の壁は開閉式の町の入り口になっている。ソーリンとその仲間はそうとは知らずにこの洞穴で野宿してしまい、ガンダルフを除く全員がゴブリンに捕えられた。
ガンダルフによると、本来のゴブリン町の表入口(main gate)はより山越えが容易な別の峠道にあり、ゴブリンは通りがかった者をよく捕えていたが、その峠道が使われなくなったので、今まで安全とされていた大峠に新しい入り口を設けたらしい。ガンダルフは巨人に頼んでこの入り口を塞いでもらおうと口にしている。
- 広間(the goblin-hall)、大広間(the great hall, the main hall)
- 捕えられたソーリンたちが連行された、大きな洞穴。中央には赤い大きな焚火が焚かれ、壁には松明が掲げてある。中は大勢のゴブリンでひしめいており、洞穴の一番奥にある平たい巨石の上に大ゴブリンが座っていた。
- 地底湖
- ゴブリンが掘ったトンネルの行き止まりにある地下の湖。眼の見えない魚が生息している。この湖にある岩の島*1にゴクリが住んでいた。ゴクリは湖の魚だけでなくゴブリンも捕食していたので、ゴブリンたちはこの湖に危険な存在がいることを知っており、近付こうとはしなかったが、大ゴブリンは手下に湖へ魚を獲りに行かせることがあり、使いのゴブリンがたびたびゴクリの餌食になっていた。
- 下の門、裏門(the lower gate)
- 山脈の東側に出る町の裏口(the back-door)の、ゴブリンたちの呼び名。ゴブリンの門(Goblin Gate)*2とも呼ばれる。石の扉を備え、ゴブリンの番兵たちによって常時守られている。13人のドワーフとガンダルフは力ずくで押し通り、ビルボは指輪の力で姿を消して(指輪に一度裏切られつつも)間一髪のところで門をすり抜けた。
ガンダルフによると、この門は昔に作られたもので、町の非常口であると共にリョヴァニオンへの出入り口でもあり、ゴブリンは夜襲を行う際に利用するという。
映画『ホビット』における設定†
地下の巨大な洞窟に、数多くの足場が組まれている。ソーリンの一行は洞窟の床が割れてゴブリン町まで落とされる罠によって一網打尽にされる。山脈の東側へ出る洞窟に門はなく、ゴブリンの番兵も存在しない。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
指輪戦争時のゴブリン町を訪れることが可能。大ゴブリンの後継者がいるほか、岩のように擬装された扉、ゴクリがいた洞窟などが再現されている。
コメント†
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