- ドゥリン一族の王グローイン(Glóin)については、グローイン(トーリン一世の息子)を参照してください。
- グローイン(Glóin)の父グローイン(Gróin)については、グローイン(ファリンの息子)を参照してください。
グローイン †
概要 †
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Glóin |
異訳 | グロイン |
種族 | ドワーフ(長鬚族) |
性別 | 男 |
生没年 | 第三紀2783年~第四紀15年(享年253) |
親 | グローイン(Gróin)(父) |
兄弟 | オイン(兄) |
子 | ギムリ(息子) |
解説 †
オインの弟。ギムリの父。ビルボと共にエレボールへ遠征した13人のドワーフの一人。
グローインは、スライン二世とその息子トーリンに付き従って一時褐色人の国にいた。第三紀2799年のナンドゥヒリオンの合戦にも参加し*1、戦いが終わるとスライン達と共に褐色人の国に戻った。やがて彼らはエリアドールを放浪し、エレド・ルインに移住した(トーリンの館)。
『ホビットの冒険』におけるグローイン †
第三紀2941年、グローインはビルボ・バギンズ及びトーリン二世と共にエレボールへの遠征に参加した。
『ホビットの冒険』では白の頭巾をしていた。最初グローインはビルボがガンダルフの言うような冒険の頼もしい助っ人であるとは信じられず、本人が聞いていると思わずにガンダルフに向かってビルボを馬鹿にするような発言をしていたが、それを聞いたビルボはむっとして見返してやりたいと思ったことで冒険に参加する気になった。
オインとグローインは二人とも火を熾す名人だったが、雨降りの晩に野宿しようとした際に二人ともうまく火を熾せないでいる内に、食糧を積んだ小馬が暴れて食糧が川に流されてしまった時にはお互いに口喧嘩を始め、ついにはつかみ合いの喧嘩にまで発展した。*2
グローインは五軍の合戦を生き残り、エレド・ルインからエレボールの山の下の王国へ移住した。
『指輪物語』におけるグローイン †
フロドの右隣りには、りっぱな身なりをした、えらそうなドワーフ小人がいました。たいへん長くて、先が二つに分かれているその顎鬚の白いことといったら、かれの衣裳の雪白の白さに劣りませんでした。かれは腰に銀のベルトをつけ、首には銀とダイヤモンドの鎖をかけていました。 …
「これは、これは、ようこそお会いしましたな!」ドワーフ小人はかれの方を向いていいました。それからわざわざ椅子から立ち上がりお辞儀をしました。「グローインです。どうぞご別懇に。」かれはそういうと、またひときわ深々とお辞儀をしました。*3
サウロンの使者が山の下の王国の王ダイン二世の元にやってきたことで、ドワーフたちはサウロンがビルボ・バギンズを探していることを知る。ビルボへ警告するためと、サウロンの使者へどう対応すべきかの助言を得るため、ダインからの使いとしてグローインは裂け谷へ派遣された。グローインは裂け谷にやって来たフロド・バギンズに出会い、山の下の王国や谷間の国の近況をフロドに語って聞かせた。
その後グローインは、エルロンドの会議に参加する。会議ではレゴラスから闇の森の王国でのゴクリに対する寛大な扱いを聞いて、かつて自分たちがエルフ王の岩屋に囚われた時の事を思い出して憤ったり、勇気をふりしぼって指輪破壊の任務に志願したビルボを見て、彼がエレボールへの遠征に参加することになったときのことを思い出す一幕もあった(『ホビットの冒険』での出来事)。
指輪の仲間には、グローインと共に裂け谷に来ていた息子のギムリが参加することになった。エルロンドの会議後のグローインについては何も言及はないが、会議の結果を知らせるために山の下の王国へ帰ったと思われる。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定 †
劇中でギムリと共に裂け谷に到着し、そのすぐ隣を歩いていた白鬚の老ドワーフが『The Lord of the Rings Trading Card Game』でグローインとして扱われている。
映画『ホビット』における設定 †
俳優 | ピーター・ハンブルトン |
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日本語吹き替え | 稲葉実 |
冒頭のシーンでは、玉座に座るスロールの隣にトーリン、スラインと共に控えている。エクステンデッド・エディションでは、ラスガレンの白い宝石の入った箱を持ってスランドゥイルに差し出すが、手に取ろうとする直前で箱を閉じて引き下がってしまう。それに怒ったスランドゥイルは供を連れて帰り、エルフとドワーフの確執が深まる原因となった。
銭勘定に長け、遠征に必要な資金をオインと共に調達した。職業柄、不公平だと感じた時は相手が目上の者であっても食って掛かる性格で、トーリンとバーリンからバルドに支払う武器代と渡し賃を出すように言われた時には不平を漏らし、バルドから渡された武器の粗悪さを見れば真っ先に抗議の声を挙げている。また美術品の鑑定眼も優れているらしく、裂け谷の食器やエレボールの財宝等をよくルーペで観察している。
ドワーリンと同様、危機に遭遇した際には仲間の先頭に立って戦う。ギムリが使っていたものと同じ戦斧が武器で、エレボールの武器庫で見つけてかぶっていた兜は、ギムリの兜と同じ物になっている。これは二人が親子であることを効果的に示しているが、武器のデザイナーは「これらはドワーフの武具の中でも広く普及している種類なのではないか」という主旨のコメントをしている。
下記画像右手。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるグローイン †
裂け谷の少し北にある野営地にいて、霧ふり山脈のゴブリンに対処するためのクエストを冒険者に与えてくる。
コメント †
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