ギムリ†
概要†
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Gimli |
その他の呼び名 | エルフの友(Elf-friend) わが捲毛を持つ者(Lockbearer)*1 燦光洞の領主(Lord of the Glittering Caves) |
種族 | ドワーフ(長鬚族) |
性別 | 男 |
生没年 | 第三紀2879年~不明 |
親 | グローイン(父) |
解説†
指輪の仲間の一人。『ホビットの冒険』でビルボと共に旅をした、13人のドワーフの一人であったグローインの息子。
礼儀正しく信義に厚く、仲間や美しいものへの思いがひと一倍強い。優れた戦士であり、優秀な工人でもある。
旅においては短い鎖帷子を身に帯び、広刃の斧を携えていた。
指輪の仲間の一人として†
エルロンドの会議に父のグローインと共に、山の下の王国の王ダーイン二世の使者として参加。そのままエルロンドによってドワーフを代表する指輪の仲間の一員に選ばれる。
当初、少なくとも帰郷するのと同じ経路になる霧ふり山脈を越えるまではフロドらと行動を共にすることが決まっていたが、それ以降は別れることもありえた。とはいえギムリは当初から仲間達を見捨てることを潔しとせず、最後まで指輪の仲間とその任務に同行した。
モリアを通過する際には、地下道に慣れているためガンダルフを助けて一行の先導を務める。積極的に主張することはなかったものの、モリア入植を試み消息を断ったバリン一党の安否を気にしておりモリアに行くことを望んでいた。これはマザルブルの間でバリンの墓を発見したことで果たされる。ギムリはガンダルフから、植民者が全滅した次第を伝えるマザルブルの書を預かった。
エルフとドワーフの間には珍しいことに、ロスローリエンに滞在して以降レゴラスと強い友情をはぐくみ、始終彼と連れ立って行動するようになった。
また、この時目にしたガラドリエルの美しさに魅せられ、彼女に強い崇敬の念を抱くようになる。ロスローリエンを去る時、ギムリはガラドリエルの髪を一筋乞うたが、これは聞き届けられ、ガラドリエルは三筋の髪を彼に与えた(ガラドリエルの贈り物)。こうしたことから、ギムリはエルフの友と呼ばれるようになる。
パルス・ガレンで指輪の仲間が離散してからはアラゴルン二世に従い、ローハン平原の追跡行や角笛城の合戦、灰色の一行の行軍やペレンノール野の合戦、黒門の戦いに参加した。
指輪戦争後†
角笛城の合戦で偶然立ち寄った燦光洞の美しさに魅せられ、指輪戦争終結後にはレゴラスと共に燦光洞とファンゴルンの森を訪れながら国へ帰った。
その後山の下の王国から一族のドワーフの一部を引き連れて移住し、燦光洞の領主となる。彼らは戦争で破壊されたミナス・ティリスの城門を、ミスリルと鋼をもって再建するなど、ローハンやゴンドールで見事な仕事をした。
ドワーフは秘密主義的であるため、その内情について伝えられることは少ないが、西境の赤表紙本に述べられているそれら数少ないドワーフやドゥリン一族についての情報は大部分、ギムリが指輪の仲間に語ったものであるという。
ギムリはレゴラスとの友情を保ち続け、エレッサール王が崩御すると、レゴラスの船に乗ってアマンに去ったと言われている。ドワーフが自ら進んで中つ国を去るなど信じがたいことだが、それほどまでにレゴラスとの友情は大きく、さらに(先にアマンへ去った)ガラドリエルへの尊崇の念が強かったのかもしれない。ギムリがアマンに渡ることができたのも、ガラドリエルの口添えのためであるかもしれない。
レゴラスとギムリが去ったことで、中つ国において指輪の仲間は跡を絶った。
その他†
『終わらざりし物語』によると、ソーリンとその仲間によるエレボール(はなれ山)遠征時、既にギムリは生まれており(62歳)旅への同行を希望したが、子供であるとされて連れて行かれなかった。ソーリンたちの旅が成功に終わりエレボールの山の下の王国が再建されると、ギムリは父たちと共に青の山脈からエレボールへ移住した。
また、エレッサール王がオルサンクを捜索した時、ギムリはエレンディルミアが保管されていた隠し部屋を発見したという。
略歴†
- 2879年 生誕。
- 2941年 62歳。ソーリンとその仲間のエレボール遠征と、五軍の合戦。山の下の王国の再建。
- 2951年 72歳。サウロン、モルドールで公然と名乗りを上げる。
- 2989年 110歳。バリン、モリアへ向かい消息を絶つ。
- 3018年 139歳。大いなる年。エルロンドの会議に参加し、指輪の仲間となる。
- 3019年 140歳。大いなる年。指輪戦争の終結。
- 第四紀120年 262歳。レゴラスと共にアマンへ去る。
画像†
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
俳優 | ジョン・リス=デイヴィス |
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日本語吹き替え | 内海賢二 |
レゴラスとの友情や、ガラドリエルから髪を与えられたなど、原作で印象的なエピソードは概ね踏襲されている。
一方性格面では、礼儀正しい原作とは異なり粗野な印象で(例えばエルロンドの会議で、いきなり斧を一つの指輪に叩きつけて破壊しようとする)、さらにはコミックリリーフでもある。但しエオウィンに対しては紳士的に接している。
杖代わりに使う旅用の片刃の斧と、戦闘用の両刃の斧、そして二本の投げ斧を持って戦う。また、原作で被っていた頭巾の代わりに、映画では兜をかぶっている。
画像†
グッズ†
#amazon(B004V1KDNI) #amazon(B07BGDF2S8) #amazon(B00B22ROQI)映画『ホビット』における設定†
原作小説『ホビットの冒険』内ではグローインに息子ギムリがいたことは触れられていないが、闇の森におけるグローインとレゴラスの会話の中で、幼いギムリの絵が出て言及される。ただし、原作ではギムリの年齢はフィーリ、キーリより少し若いくらいであり、この頃には肖像画よりも遥かに大人になっているはずである。
グローインが使っていた斧は、『ロード・オブ・ザ・リング』でギムリが使っていたものと同じである(ただしこの斧は闇の森でエルフに取り上げられている)。また五軍の合戦時にグローインがかぶっていた兜は、ギムリと同じものになっている。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
サウロンの敗北後、モルドール制圧のためレゴラスやガンダルフらと共にモルドールの奥地に入っており、時に冒険者と行動を共にする。
Include/指輪の仲間†
コメント†
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