- ゴンドールの統治権を持つ16代目の執政オロドレス(Orodreth)については、オロドレス(ベレクソール一世の息子)を参照してください
オロドレス†
概要†
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Orodreth |
その他の呼び名 | ナログの主(Lord of Narog) |
種族 | エルフ(ノルドール) |
性別 | 男 |
生没年 | 不明~†第一紀(495)年 |
親 | フィナルフィン(父)、エアルウェン(母)(親はアングロドとエルダローテの可能性あり。後述) |
兄弟 | フィンロド(兄)、アングロド(弟)、アエグノール(弟)、ガラドリエル(妹) |
配偶者 | 不明 |
子 | フィンドゥイラス(娘)(ギル=ガラドも息子であった可能性あり。後述) |
解説†
フィナルフィンとエアルウェンの次男。フィンロド、アングロド、アエグノール、ガラドリエルの兄弟。フィンドゥイラスの父。
フェアノールがノルドール族を扇動し、モルゴスに復讐するため中つ国へ帰還しようとした時、オロドレスは慎重姿勢を取るフィナルフィンの側についていたが、結局フェアノール達と共に中つ国へ帰還する。
オロドレスは、ナルゴスロンドが造営されてフィンロドがそちらに移ると、フィンロドに代わってトル・シリオンのミナス・ティリス防衛を引き受けた。
だがオロドレスはサウロンに攻撃されてナルゴスロンドに撤退する。その後、フィンロドがベレンと共に旅立つと、フィンロドに代わってナルゴスロンドを治めるようになった。しかし実際には、ナルゴスロンドの民心を掌握していたケレゴルムとクルフィンが、ナルゴスロンドを支配していた。
しかしベレン救出に向かったルーシエンによってトル=イン=ガウルホスが解放され、その地に捕らえられていたナルゴスロンドの民が帰還すると、ベレンを支持していたフィンロドの正当な後継者であるオロドレスはナルゴスロンドの実権を取り戻し、ケレゴルムとクルフィンをナルゴスロンドから追放した。
やがてトゥーリンがナルゴスロンドにやってくると、オロドレスは彼を重用するようになる。オロドレスはトゥーリンの意見をいれて、ナルゴスロンドの民はそれまでの隠れ忍ぶ戦いから、堂々と出陣する戦いを行うようになった。だがその結果、ナルゴスロンドの存在と所在地はモルゴスの知るところとなり、攻撃を受けてしまった。オロドレス自身は、トゥムハラドの合戦の最前線で討ち死にした。
血縁についての設定†
『The Peoples of Middle-earth』によると、『シルマリルの物語』の元になった原稿よりも後にジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンが書いた原稿では、オロドレスはアングロドの息子であり(母親は一説ではエルダローテ)、子にはフィンドゥイラスだけではなくギル=ガラドもいたことになっている。同書でクリストファ・トールキンは、こちらの設定の方が正しいであろうとしているが、どちらを正史とするかについてファンの間では意見が分かれている。
名前についての設定†
以下の名前及びその説明は『The Peoples of Middle-earth』の「The Shibboleth of Fëanor」による。
- Artaresto(アルタレスト)
- Artaherに変更される前のクウェンヤの名。
- Rodreth(ロドレス)
- Arothirに変更される前のシンダリンの名。Artarestoのシンダリン形。彼はファロス高地の山々を愛していたので、この名をオロドレス(Orodreth)*1に改名したようである。
- Artaher(アルタヘル)
- クウェンヤの名。"noble lord"の意味。
- Arothir(アロシル)
- Artaherのシンダリン形。
トールキンの最終案はアルタヘル(アロシル)だが、結局オロドレス以外の名前は『シルマリルの物語』などの作品には採用されなかった。
コメント†
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