エント語†
概要†
カテゴリー | 言語 |
---|---|
スペル | Entish |
その他の呼び名 | 古代エント語(Old Entish) |
解説†
エントの使用する独自の言語。
ゆったりとして、よく響き、膠着性で、反復が多く、息が非常に長く続くことばで、母音の多様で微妙な差と、音調の弁別、音の量の弁別とで成り立っている*1という特徴のため、筆写も他種族による習得もほとんど不可能だった。熟考しつつ話すような言語であり、何かの名前を語るにしてもその来歴をすべて物語るようなものであるため、非常に長々しく時間がかかり、多様なニュアンスに富む。
木の鬚に出会ったホビットのメリアドクとペレグリンによるア゠ラッラ゠ラッラ゠ルンバ゠カマンダ゠リンド゠オル゠ブルーメ(a-lalla-lalla-rumba-kamanda-lindor-burúme)との記述が、エント語を記録にとどめようと試みた唯一にして不正確な例である。木の鬚曰く、これは彼自身の名前の一部であると共に、その時に彼らがたまたま立っていた大地の場所(ある一つの丘)を指す言葉であった。
「
丘 、そう、それじゃよ。だが、この世が形作られてからこのかたずっとここに立っているもののことをいうには、せっかちな言葉じゃのう。」*2
邦訳『指輪物語』では木の鬚がオークについて言及する時に発した、ブラールム(burárum)の語*3が「ブラールムども」と訳されているが、(作中でも述べられている通り)これは嫌悪を表す唸り声であり、オークのことを意味する語ではない。
コメント†
最新の6件を表示しています。 コメントページを参照