エレンディルミア†
概要†
カテゴリー | 物・品の名前 |
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スペル | Elendilmir |
その他の呼び名 | エレンディルの星(Star of Elendil)、北方王国の星(Star of the North Kingdom)、北方の星(Star of the North) |
解説†
アルノールの王が王冠の代わりに額に巻いていた*1、銀の髪帯に留められた白い宝石。アルノールの王位を示す品はアンヌーミナスの王笏だが、この宝石も王の証とされた。
ドゥーネダインの星とは別物と思われる。
元々はタル=エレンディルの娘シルマリエンの宝で、エレンディルまで連なるアンドゥーニエ領主家に代々受け継がれた後、ヌーメノールの没落を免れ、アルノールの宝器の一つとなった。この最初のエレンディルミアは、あやめ野の凶事でイシルドゥルが命を落とした時に身に付けており、彼の遺体と共に行方不明になった。
このため裂け谷のエルフの細工師によってイシルドゥルの息子ヴァランディルの為に新たなエレンディルミアが作られ、以降のアルノールおよびアルセダインの王と野伏の族長に受け継がれた。アラゴルン二世がペレンノール野の合戦やミナス・ティリスでの戴冠式で身に付けていたものがそれである。
『終わらざりし物語』によると、指輪戦争後にオルサンクが捜索された時、ギムリが見つけた隠し部屋から、行方不明となっていたオリジナルのエレンディルミアが発見された。恐らくサルマンが自分のために一つの指輪を捜索していて、あやめ野でイシルドゥルの遺体と共に発見したのであろうと考えられている。
エレッサール王がアルノールに赴き、同国の王権を手にした時、オリジナルのエレンディルミアはアルウェン王妃によって彼の額に付けられた。以来、エレッサール王は北方王国の祭日にはこのエレンディルミアを身に付けた。また、アルノール王家が継承した二つ目のエレンディルミアも尊重し、そちらは祭日以外での王としての正装で身に付けた。
白い宝石†
『指輪物語』原書の索引の説明によると、エレンディルミアは「ダイヤモンドで、五つの光線を持ち、エアレンディルの星を象徴する」*2という。
『終わらざりし物語』の「あやめ野の凶事」によると、オリジナルのエレンディルミアはミスリルの髪帯*3に付けられたエルフの宝石(Elvish crystal)であり、一つの指輪の姿を見えなくする作用に抗する力があったらしい。あやめ野でイシルドゥルが一つの指輪を指にはめた時、宝石の光は消えるどころかいっそう輝きを増し、燃える星のように赤々と怒ったように燃えあがった。だがイシルドゥルが頭巾を被るとこの輝きも消えてしまった。
二つ目のエレンディルミアも美しい宝石ではあったが、オリジナルの石には由緒も力も遠く及ばなかったという。
コメント†
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