タル=アタナミル†
概要†
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Tar-Atanamir |
異訳 | タル=アタナミア |
その他の呼び名 | タル=アタナミル大王(Tar-Atanamir the Great)、未練者(the Unwilling) |
種族 | 人間(ドゥーネダイン) |
性別 | 男 |
生没年 | 第二紀1800~2221年(享年421) |
親 | タル=キルヤタン(父) |
子 | タル=アンカリモン(息子) |
解説†
ヌーメノール13代目の王。
父タル=キルヤタンに似て傲慢で、配下のヌーメノール人を使って中つ国沿岸地方の人間から過重な貢物を取り立てた。アタナミルとその追従者はヴァラールの禁に公然と反発するようになったが、ヴァラールを恐れるだけの分別はあったので、敢えて禁を破ろうとはしなかった。
『アカッラベース』によると、タル=キルヤタンとタル=アタナミルの治世にマンウェは禁に不満を持つヌーメノール人を誡める使者たちを送った。
それまでのヌーメノールの王は老いると世継ぎに王位を譲り、その後自分の意志で世を去るのが慣わしだったが、アタナミルは最期まで譲位せず、生に執着して耄碌しても生き続けようと足掻いた最初の王だった。そのため「未練者」とも呼ばれる。
即位年と没年†
『追補編』収録「代々の物語」の第二紀の年表には、「二二五一 タル=アタナミル王位につく。ヌメノールの反乱と分裂始まる。」とある。一方、『終わらざりし物語』収録「エルロスの家系」では「一八〇〇年に生まれ、二二二一年に死去するまで、百九十二年の間統治した。」とあり、両者の記述は矛盾する。
これについて「エルロスの家系」の註でクリストファ・トールキンは以下のように述べている。
- タル=アタナミルの即位を2251年とするのは明らかに誤り。
- 『シルマリルの物語』収録「アカッラベース」では、タル=アタナミルの息子タル=アンカリモンの時代にヌーメノールの国民が二派に分裂したとある。
- 「エルロスの家系」での没年は2251年と書いたものを2221年に修正したらしく、他の所では没年は2251年のまま。
よって「代々の物語」の年表は誤りで、正しくは「二二五一 タル=アタナミル死す。タル=アンカリモン王位につく。ヌメノールの反乱と分裂始まる。」であることはほぼ間違いない。
ただし「エルロスの家系」でタル=アタナミルの没年が2251年から2221年に変更された理由は不明である。
コメント†
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