グラムドリング†
概要†
カテゴリー | 物・品の名前 |
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スペル | Glamdring |
その他の呼び名 | 敵くだき(Foe-hammer)、なぐり丸(Beater) |
解説†
シンダリンで敵くだきの意*1。『ホビットの冒険』『指輪物語』においてガンダルフが振るうエルフの名剣。
上古のゴンドリンで鍛えられた剣であり、オーク(ゴブリン)が近くにいると刃が青白く輝いて警告を発する。柄には宝石があしらわれ、鞘も美しい作りになっている。ソーリン二世のオルクリストと対になっている。
エレボールへの遠征途上、ソーリンとその仲間がトロルの森でトロルの岩屋を調べた際、貯蔵品の中からオルクリスト、つらぬき丸と共に発見された。そこでガンダルフが自らの剣として選び出し、身に帯びるようになった。
裂け谷で剣を鑑定したエルロンドによると、元来はゴンドリンの王(トゥルゴン)が身に付けていた剣*2であり、ゴンドリンの没落によってオルクリストともども失われ、それが流れ流れてエリアドールのトロルが死蔵する事になったと考えられるという。またエルロンドは剣にルーン文字で刻まれていたグラムドリングの名を「敵くだき」と訳した。
ゴブリン町のゴブリンにもこの剣はなぐり丸の名で知られており、「かみつき丸」ことオルクリストよりも恐れ憎まれていた。
指輪戦争でも、指輪の仲間の統率者として裂け谷を出立したガンダルフはこの剣を帯びていた。
ドゥリンの橋でバルログ(ドゥリンの禍)と対峙した際には、バルログが繰り出した火の剣を受け止めて粉々に打ち砕くなどしている(剣の強さによるものか、ガンダルフの力によるものかは不明)。
ガンダルフが白のガンダルフとして蘇生した後も、彼はこの剣を帯び続け、サウロンの敗北後も、少なくともブリー村への旅までは帯剣している記述がある。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
ガンダルフが持っているのが確認ができるが、原作とは異なり、オークが近くにいても光らない。
DVDのオーディオコメンタリーでピーター・ジャクソンは「予算削減のため」と言っているが恐らくジョークで、つらぬき丸との差別化を図るためのものと思われる。また『ホビット』のメイキングでジャクソンは、原作だとグラムドリングと同様にオークに反応して光るが、映画では光らないオルクリストのこともあわせて「光る剣がたくさんあると、(スターウォーズの)ライトセイバーみたいになってしまう」とコメントしている。
鍔の部分にはアンゲルサス・ダエロンで、次のようなシンダリンの銘が彫られている。
Turgon aran Gondolin tortha gar a matha / vegil Glamdring gûd dae[dhe]lo[th] dam an Glamhoth
(トゥルゴン アラン ゴンドリン トルサ ガル ア マサ / ヴェギル グラムドリング グード ダエロ ダム アン グラムホス)Turgon king [of] Gondolin wields, has and holds / [the] sword Glamdring, Foe [of] Morgoth's Realm, hammer to the Orcs.
(ゴンドリンの王トゥルゴンが帯びて握りし / グラムドリングの剣、モルゴス王国の敵、オーク砕き)
グッズ†
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入手の経緯や、エルロンドによる由来の説明が、原作とほぼ同じように描かれている。
やはりオークが近くにいても光らない。
コメント†
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