ドル・アムロス†
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Dol Amroth |
解説†
シンダリンで「アムロスの丘」の意*1。ゴンドールの辺境の諸侯国の一つで、ベルファラス西部の高い岬にある領国および城塞都市。金地に船と銀の白鳥を紋章とする。
ドル・アムロスの領主は大公(Prince)の称号を持つ、ゴンドールのドゥーネダインの中でも最も高貴な家柄の一つであり、エルフの血が流れていた。
指輪戦争当時の領主はイムラヒル大公。ミナス・ティリス防衛の援軍にはイムラヒルが率いる、灰色の馬にまたがった完全武装の騎士の一団*2と、領主たちと同じくらい背が高く、灰色の目をした、黒っぽい髪の700人の徒歩の兵士が参じた。
『終わらざりし物語』にはドル・アムロスの起源に関して異なる二つの話が登場する。一説によると、最初のドル・アムロスの領主はイムラゾールとミスレルラスの間の息子ガラドール(第三紀2004~2129)であるという。別の説では、ガラドールより遙か昔、第二紀のヌーメノール没落前にベルファラスへ入植した節士がドル・アムロスを築いたとされ、大公の称号は領主と血縁関係があったエレンディルによって与えられたという。クリストファ・トールキンは、この二つの説は両立する可能性もあるが、別々の「伝承」として存在している可能性が高い気がするとしている。
『トム・ボンバディルの冒険』のまえがきによれば、ベルファラス湾に面してティリス・イーアーの塔がそびえているという。
ドル・アムロスの出身者†
以下の情報は『The Peoples of Middle-earth』の「The Heirs of Elendil」に基づく。*3
歴代の領主 | |||
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名前 | 生没年 | 備考 | |
初代 | ガラドール | 第三紀2004~2129(享年125) | 生没年は『終わらざりし物語』にも同じ記述有り |
第2代 | 不明 | (2060)~(2203)(享年143) | |
第3代 | 不明 | (2120)~(2254)(享年134) | |
第4代 | 不明 | (2172)~(2299)(享年127) | |
第5代 | 不明 | (2225)~(2348)(享年123) | |
第6代 | 不明 | (2274)~(2400)(享年126) | |
第7代 | 不明 | (2324)~(2458)(享年134) | |
第8代 | 不明 | (2373)~(2498)(享年125) | |
第9代 | 不明 | (2418)~(2540)(享年122) | |
第10代 | 不明 | (2463)~(2582)(享年119) | |
第11代 | 不明 | (2505)~(2623)(享年118) | |
第12代 | 不明 | (2546)~(2660)(享年114) | |
第13代 | 不明 | (2588)~(2701)(享年113) | |
第14代 | 不明 | (2627)~(2733)(享年106) | |
第15代 | 不明 | (2671)~†(2746)(享年75) | ウンバールの海賊に殺される |
第16代 | 不明 | (2709)~†(2799)(享年90) | 戦死 |
第17代 | 不明 | (2746)~(2859)(享年113) | |
第18代 | 不明 | (2785)~(2899)(享年114) | |
第19代 | Aglahad(アグラハド) | (2827)~(2932)(享年105) | |
第20代 | Angelimir(アンゲリミル) | (2866)~(2977)(享年111) | 『終わらざりし物語』のアンゲリマール(Angelimar)の綴りは誤り |
第21代 | アドラヒル | (2917)~(3010)(享年93) | |
第22代 | イムラヒル | (2955)~(3054) / 第四紀(34)(享年99) | 指輪戦争時の大公 |
第23代 | Elphir(エルフィル) | (2987)~(3087) / 第四紀(67)(享年100) | |
第24代 | Alphros(アルフロス) | (3017)~(3115) / 第四紀(95)(享年98) |
大公家 | ||
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名前 | 生没年 | 備考 |
イムラゾール | (1950)~(2076)(享年126) | ガラドールの父 |
ギルミス | ガラドールの姉妹 | |
Ivriniel(イヴリニエル) | (2947)~不明 | フィンドゥイラスとイムラヒルの姉 |
フィンドゥイラス | (2950)~(2987)(享年37) (2950)~2988(享年38) | イムラヒルの姉、執政デネソール二世の妻 『追補編』の第三紀の年表では、没年は2988年 |
Erchirion(エルヒリオン) | (2990)~不明 | イムラヒルの息子 |
Amrothos(アムロソス) | (2994)~不明 | イムラヒルの息子 |
ロシーリエル | (2999)~不明 | イムラヒルの娘、エーオメルの妻 |
ドル・アムロスのアドラヒル | 第三紀1944年に馬車族と戦ったゴンドール軍の将軍 |
Iron Crown Enterprisesによる設定†
人口約1万200人。住民の9割がゴンドール人で構成され、残りの1割をその他の少数民族(おそらくハラドリムや
第二紀3300年、エルフの築いた灯台(建設年代不明)に隣接した土地に入植したヌーメノール人によって港が築かれた。アムロスが死ぬ第三紀1981年以前は、シンダリンで「大公の港」を意味するロンド・エアニル(Lond Ernil)と呼ばれており、第三紀2004年にこの地に封じられたガラドールが本格的な街を築いた際にドル・アムロスの名に改められた。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
西ゴンドール最大の都市で要塞化されており、整備された波止場がある港町だが、海賊の脅威にさらされている。
イムラヒルらが出兵しているため、残ったロシーリエルが統治を行っている。
コメント†
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