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  • アラゴルン二世の先祖、アラゴルン一世(Aragorn I)についてはアラゴルン一世を参照してください。

アラゴルン二世(にせい)

概要

カテゴリー人名
スペルAragorn II
その他の呼び名エステル、ソロンギル、馳夫長すね彦、翼のある足、ドゥナダン、イシルドゥアの世継、エレスサール、エンヴィンヤタール、テルコンタール、西方の王
種族人間ドゥーネダイン
性別
生没年第三紀2931年3月1日~第四紀120年3月1日(享年210)*1。族長2951年~3019年5月1日(68年間)。王位3019年5月1日~第四紀120年3月1日(121年10ヶ月)
アラソルン二世(父)、ギルライン(母)
兄弟なし
配偶者アルウェン第三紀3019年夏至)
エルダリオン(息子)、娘複数人

解説

北方の野伏の族長
第15代
アラソルン二世
2930~2933
第16代
アラゴルン二世
第三紀2951~3019
王の帰還
再統一された王国の王に即位
亡国の民の王国の王再統一された王国の王
第15代アルセダイン
アルヴェドゥイ
1964~1974
初代
エレスサール・テルコンタール
第三紀3019~第四紀120
第2代
エルダリオン
120~
第33代ゴンドール
エアルヌア
2043~2050

北方の野伏の16代目族長。イシルドゥアの世継であり、亡国の民の王国上級王エレンディルの世継。鍛え直された剣アンドゥリルの使い手。

アラゴルンはガンダルフの友としてフロド・バギンズを助け、指輪の仲間の一人として一つの指輪を破壊するための旅に同行する。パルス・ガレンで指輪の仲間が離散した後は、サルマンと戦うローハンや、サウロンと戦うゴンドールを救援して同地の戦いに馳せ参じる。指輪戦争の大詰めには指輪所持者の任務を援護するためモルドールへの捨て身の陽動攻撃を主導した。

指輪所持者の任務が成功し、指輪王サウロンが没落すると、再統一された王国エレスサール王として王の帰還を為し遂げ、婚約者であったアルウェンと結婚。西方世界の盟主として、悪の傷を受けた中つ国の再建に従事した。

エステルとしての生い立ち

第三紀2931年に生まれ、その後2933年に父親のアラソルン二世を亡くす。そのため母親のギルラインと共に裂け谷に身を寄せ、エルロンドの養子として育てられた。アラゴルンは、敵の目から守るためその出生を秘密とされ、エステルシンダール語で「望み」の意)の名で呼ばれた。

アラゴルン二世はエレンディルの子孫の中でも、最もエレンディルその人に似ていると言われる。また、エレンディルの子イシルドゥアの長子エレンドゥアに生き写しであり、エレンドゥアを覚えているエルロンドたちは驚いたという。

やがて成人した2951年、アラゴルンはエルロンドより自らの出生の秘密を明かされ、折れたナルシルバラヒアの指輪を渡される。その直後アルウェンに出会ったアラゴルンは彼女をティヌーヴィエルと呼んで、恋に落ちる。
だがエルロンドは彼の目からそのことを読み取り、アラゴルンが試練を経て、しかるべき時が来るまでは、何人とも婚約することを禁じた。

ソロンギルの名での旅

そのため彼は諸国遍歴の旅に出る。
2956年にはガンダルフと出会って友人となり、しばしば彼の旅に同行した。やがてアラゴルンは素性を隠し、各地でサウロンの手先と戦うようになる。エルロンドの会議での彼の発言によると、星々の光さえこことは異なるリューンハラドの遠い国々*2にまで足を伸ばしたという。

2957年からは、ローハンの王センゲルセオデンの父)、またゴンドール執政エクセリオン二世デネソール二世の父)に仕える。その時アラゴルンはマントに銀の星を付けていたため、「星の鷲」の意であるソロンギルと呼ばれた。
ソロンギルは特にゴンドールにおいて功名を勝ち得た。わけても海賊の脅威を懸念した彼は、小艦隊を率いてウンバールを奇襲。わずかな被害と引き換えに敵の船の大半を燃やし、自らも波止場の戦いで港の大将を倒す大戦果を挙げた。これにより後の世のゴンドール南部沿岸地方の脅威は大幅に軽減された。
しかしソロンギルはこの勝利からゴンドールへ凱旋することはせず、そのままひとり姿を消した。当時のゴンドール国民はこれを重大な損失と見なし、彼の競争相手すなわちデネソールが主君(執政)となる前に自ら去ったのだと考える者もいたが、真実はそうではなかった。(一方のデネソールはソロンギルの正体に勘付いており、自らの地位を脅かす者として警戒していたという)

ゴンドールを去ったアラゴルンはエフェル・ドゥーアスへ向かったようである。

その後、休息を取るため裂け谷に向かおうとしていて、2980年にロスローリエンの近くを通りかかったところ、ガラドリエルの導きでこの地に招き入れられる。そしてたまたま同じくロスローリエンにいたアルウェンに再会し、ケリン・アムロスで婚約の誓いを交わして、アルウェンにバラヒアの指輪を渡した。
だがその後エルロンドには、アルウェンの夫となるには、アルノールゴンドールを統べる王以上の人間にならなければならないと言い渡された。

こうしてかれは遂に現存する人間の中でもっとも艱難辛苦に耐えうる者となり、人間の技と学問に長けた者となった。しかもかれは人間以上であった。かれはエルフの智恵を持ち合わせ、その目に光る眼光が燃える時目を伏せずに耐えられる者はほとんどいないくらいだった。かれの顔は課せられた運命ゆえにきびしく悲しげであったが、その心の奥底には常に望みが宿り、そこから時折岩から泉が湧き出るように喜ばしい笑いが沸いてくるのであった。*3

野伏の馳夫

3001年、ホビット庄周辺に敵の間者が集まっていることに気づいたガンダルフは、アラゴルンに助力を求め、一つの指輪の存在を確認したいと胸の内を打ち明ける。そこでアラゴルンは野伏によるホビット庄の守りを倍加するとともに、ゴクリを捜索して指輪が発見された経緯を確認することを提案。2人は3009年より約8年間、断続的にゴクリの捜索を行った。
ガンダルフがゴクリ捜索を中断し、ゴンドールイシルドゥアが残した記録を調べている間も、アラゴルンは単身捜索を続け、ついに3017年、死者の沼地でゴクリを捕らえることに成功する。ゴクリを森の王国スランドゥイルの一党に引き渡した後は、庄境を守る任務に従事。

しかし大いなる年の3018年、ナズグールサルンの浅瀬を突破した時、アラゴルンはその場にいなかった。フロド・バギンズ指輪とともに裂け谷へ向かうことになったと報せを受けたアラゴルンは、東街道を監視しており、3018年9月29日、ブリー村でフロドたちに出会う。この時、フロドたちにはバーリマン・バタバーより馳夫の名で紹介された。

突然フロドは、壁に近い暗がりにすわっている、変わった様子の日焼けした男が、やはり熱心にホビットたちの話に聞き耳を立てているのに気がつきました。かれは背の高いふたつきの大ジョッキを前に置き、珍しい彫りものを施した柄の長いパイプをふかしていました。前に伸ばされた両脚には、かれによく似合うしなやかな皮の長いブーツを穿いていましたが、それはかなり穿き古したもので、その上泥がこびりついていました。旅に汚れた厚地の濃い緑のマントをぴったり身にまとい、これほど部屋が暖かいのに、顔が隠れるくらい目深に頭巾をかぶっていました。それでも、ホビットたちをじっと見守ってる時のかれの目の輝きを、フロドは見てとることができました。

フロドが近づくと、かれは頭巾を後ろにずらしましたので、半白のもしゃもしゃ頭が現われました。血の気のないきびしい顔には、二つの鋭い灰色の目がありました。*4

馳夫はナズグールをかわし、フロドたちを裂け谷まで導くべく尽力。
途上風見が丘でフロドが魔王モルグルの刃で刺されると、アセラスを用いて治療を試みる。しかしモルグルの傷は彼の手にすらあまるものであり、エルロンドの治療に委ねるべく裂け谷へ急いだ。グロールフィンデルの助力を得た後は、ブルイネンの浅瀬で他のホビット達とともに火を用いてナズグールを奔流に追い落とすことに成功した。

アラソルンの息子アラゴルン

「おそれるな!」後ろで聞き慣れない声がいいました。フロドは振り向いて馳夫を見ました。しかしそれは馳夫であって馳夫ならぬ人でした。なぜなら風雨にいためつけられた野伏の姿はもはやそこにはなかったからです。艫にすわっているのは、アラソルンの息子アラゴルンでした。堂々と背筋を伸ばし、巧みに櫂を操りながら船を進めて行くかれは、頭巾を後ろにかなぐりすて、黒い髪を風になびかせ、双の目に光を宿していました。それは流謫の地から己が故国に帰ろうとする王者の姿でした。*5

エルロンドの会議で素性と望みを明らかにしたアラゴルンは、指輪の仲間の一員に選ばれ、指輪所持者の任務に従属することになる。折れたナルシルを鍛え直したアンドゥリルを身に帯びた彼は、ボロミアと共にゴンドールに凱旋しその地の戦いに臨む予定であった。
指輪の仲間は12月25日に裂け谷を出発し、アラゴルンはガンダルフを補佐して共に一行を導いた。当初、アラゴルンは赤角山道霧ふり山脈を越えることを提案したが、カラズラスの悪意に阻まれたため、不本意ながらモリアを潜り抜けるガンダルフの案に従った。しかし彼の悪い予感は的中し、ガンダルフはモリアでバルログと戦って奈落に落ちてしまう。

そのためアラゴルンは代わって統率者の役を引き受け、一行をロスローリエンに導く。同地を出立する時には、ガラドリエルよりアンドゥリルの鞘と共に、アルウェンから託されていた緑の石を受け取った。
しかしガンダルフを失ったことで、アラゴルンは指輪所持者を助けて共にモルドールへ赴くべきか、宿願通りゴンドールへ凱旋すべきか、判断を迷うようになり、指輪の仲間もまた取るべき道を選択できずにいた。パルス・ガレンで仲間は離散したが、そこでフロドの運命は自らの手から離れたことを悟り、自身はレゴラスギムリと共に、オークにさらわれたメリアドク・ブランディバックペレグリン・トゥックの救出に向かうことを決意した。

アラゴルンたちは4日で45リーグ(約217km)を踏破するという驚くべき追跡を行い、その途中でエオメルに出会う。エオメルからローハンの馬ハスフェルを借り、メリー、ピピンの追跡を続行し、ファンゴルンに入ったところで、白の魔法使いとなったガンダルフと再会した。
メリー、ピピンの無事を知らされたアラゴルンたちはガンダルフと共に、ローハンがサルマンの軍勢と戦うのを援助。こうして、ローハン軍がゴンドールの救出に向かえるようにする(角笛城の合戦)。その過程でアラゴルンは、エオメルとの友情を深めた。

凱旋のドゥネダイン

オルサンクでのサルマンとの対峙後、アラゴルンは角笛城にて、オルサンクパランティーアを使用し、サウロンに自分の姿と鍛え直されたアンドゥリルを晒して挑戦。サウロンの目をフロドから逸らさせると同時に、パランティーアの力でミナス・ティリス南方からモルドールの同盟軍が迫っていることを知る。
そこでアラゴルンはエオメルやローハンの軍勢とは別れ、レゴラスギムリ、そして裂け谷より派遣されて新たに合流したエルラダンエルロヒア、それにハルバラドをはじめとする北方の野伏たち灰色の一行とともに、自分のために届けられた乗馬ロヘリンにまたがって、死者の道を経由してエレド・ニムライスの地下を南へ渡り、エレヒへと向かう。彼はエレヒにて、イシルドゥアの呪いによりこの地に縛られていた死者の軍勢を招集して、ペラルギア方面にいたサウロンの同盟軍を駆逐。海賊の船を奪うと、ゴンドール南方の辺境の諸侯国の軍勢を船に乗せてアンドゥインをさかのぼり、アルウェンの旗印を掲げ、エレンディルミアを身につけてペレンノールへと到達。モルドールとその同盟軍に包囲されていたミナス・ティリスを救出した(ペレンノール野の合戦)。

またアラゴルンは療病院で、黒の息に冒されたファラミアエオウィンメリアドク・ブランディバックほか多数の人々を、アセラスと癒やしの力で救う。この時アラゴルンは、「王の手は癒しの手」という伝承との符合とともに、身につけていた緑の石のため、ゴンドールの人々から「エルフの石の殿」即ちエレスサールと呼ばれるようになった。

その後アラゴルンは、ガンダルフエオメルらと共に、ゴンドールローハンの軍勢(西軍)を率いて3月18日に黒門前まで進軍を開始。自分たちを囮にして、フロドのモルドール侵入を容易にしようという作戦であった。彼らは3月25日、黒門前でモルドール軍の包囲に対し、燃えかすの山の上に陣取って迎え撃った。その戦いのさなかに、フロドが滅びの罅裂一つの指輪を破壊することに成功。サウロンによる統制を失うとともにその敗北を目の当たりにしたモルドール軍とその同盟軍は総崩れとなり、西軍は大勝利を収めた(黒門の戦い)。

エレスサール王

勝利を収めた西軍コルマルレンの野に野営し、アラゴルンはグワイヒアらによって救出されたフロドとサムを癒やす。それからミナス・ティリスへ凱旋し、イシルドゥアの世継である正当なゴンドールの王位後継者として、エアルヌアラス・ディネンに置いていったゴンドールの王冠を戴き、エレスサールとして5月1日に戴冠した。

さてアラゴルンが身を起こすと、かれを見ていた者は皆まじまじと目を瞠って、沈黙しました。なぜなら、かれは今はじめてその姿をかれらに現わしたように思えたからです。古の大海の王たちのように丈高く、かれはその近くにいるすべての者にぬきんでて立っていました。年は老齢と見えながら、壮年の盛り、額には知恵が宿り、手には力と癒しの霊力がこもり、その全身を光が包んでいました。*6

同年の夏至の日にはエレスサール王は、裂け谷からミナス・ティリスにやって来たアルウェンを迎え、婚礼を遂げた。人間の諸侯のみならず、裂け谷とロスローリエンの諸侯も参列する中、彼はエルロンドよりアンヌーミナスの王笏を受け取り、統一された北方王国南方王国の王として戴冠し、西方の王とも呼ばれるようになる。

エレスサール王は、なおも東方・南方にてサウロンの同盟軍の残党と戦わなければならなかったが、その下で西方諸国はかつてない繁栄と平和を得ることができた。ホビット庄は統一された王国の範疇であったが、そこをホビットの自由地とし、人間の立ち入りを禁じた。彼自身もそれを守り、サムワイズ・ギャムジーをはじめとした友人達と会うため、王と王妃らはブランディワイン橋のたもとまで行幸したが、庄内に立ち入ることはなかった。その代わり友人達は、再建されたアンヌーミナスの館へ招かれた。

エレスサール王は、エレンディル以来のもっとも偉大な王として、120年の間ゴンドールアルノール再統一された王国を統治する。またアルウェンとの間には、エルダリオンをはじめとする子を残した。
だが第四紀120年、自らの死期を悟ったエレスサール王は、エルダリオンや娘たち、そしてアルウェンに別れを告げると、ラス・ディネンに自分のために用意された棺台に身を横たえ、ドゥーネダインに残された「自らが望むときに生を返上する」という恩寵を受け、崩御した。エレスサール王の棺台の傍らには、先にゴンドールで死去し、ラス・ディネンに葬られていたメリアドク・ブランディバックペレグリン・トゥックの棺台が並び置かれたという。

するとその顔には大いなる美が顕われたので、後にここにやってきた者たちはすべて驚嘆してかれを眺めたのである。なぜならかれらはかれの青年期の優雅さと、壮年期の勇猛心と、老年期の叡智と威厳がことごとく一つにまじり合っているのを目のあたりに見たからである。そして長くかれはそこに横たわっていたが、それはこの世が破壊される以前の翳ることのない栄光の中にある人間の王たちの輝くような威容を偲ばせる姿であった。*7

多数の名前の意味

アラゴルン (Aragorn)
意味は正確には不明。北方の野伏の族長としての名。
「わたしはアラソルンの子、アラゴルンだ。そしてわたしは、命にかけてあなた方を助けることができる。助けて差し上げよう。」*8
エステル (Estel)
シンダール語で「望み(Hope)」の意。サウロンの手先から正体を隠すためにつけられた幼名。いまわの際、アルウェンにもこの名で呼ばれた。
わたしはドゥネダインに望みを与えた。わたしはわたし自身のためには望みを取って置かなかった。*9
ソロンギル (Thorongil)
シンダール語で「星の鷲(Eagle of the Star)」の意。ローハン及びゴンドールに仕えていたときの名。眼光鋭く、またマントに銀の星をつけていたため。
しかしかれの本当の名が何というのか、生国がどこであるのか、だれ一人知る者はなかった。*10
馳夫 (Strider)
ブリー郷での通り名。詳細は馳夫の項目を参照。
「わたしは馳夫であり、ドゥナダンでもある。そしてゴンドールと北の国の両方に属しているのだ。」*11
長すね彦 (Longshanks)
しだ家のビルが呼んだ名。馳夫の項目を参照。
「もっともおれはほかにももっといろいろそれほどけっこうでない名前も聞いてるがね。」*12
翼のある足 (Wingfoot)
ローハンで出会ったエオメルから呼ばれた名。4日で45リーグ(約217km)を踏破したことを讃えられたもの。
「馳夫とはあまりにも貧弱な名。」と、かれはいいました。「翼のある足と申し上げたい。」*13
ドゥナダン (Dúnadan)
シンダール語で「西方のアダン」の意。ドゥーネダインの単数形。裂け谷での呼び名。
「音に聞こえしドゥナダンだよ。」と、ビルボはいいました。「この人はここではよくそう呼ばれてるのだ。だが、せめてドゥン・アダンぐらいのエルフ語は、お前も知ってると思ったけどねえ。」*14
イシルドゥアの世継 (Heir of Isildur)
イシルドゥアの後嗣のことで、『指輪物語』の物語中では主にアラゴルン二世を指す。アラゴルンはヴァランディルから数えて39代目の世継であった。イシルドゥアは上級王エレンディルの世継なので、アラゴルンは同時にエレンディルの世継でもあった。
エレスサール (Elessar)
クウェンヤで「エルフの石(Elfstone)」の意。王として呼ばれることになると予言された名。彼が緑の石を身につけていたため、実際にゴンドールの人々からこの名で呼ばれるようになる。
「この時にあたり、そなたはそなたのために予言された名、すなわちエレンディル王家のエルフの石、エレスサールを名乗られるがよい!」*15
エンヴィンヤタール (Envinyatar)
クウェンヤで「中興王(Renewer)」の意。自ら王として名乗った名。
「そのとおり、古代の高貴な言葉でいえば、わたしの名は、エレスサールすなわちエルフの石であり、またエンヴィンヤタールすなわち中興王といいます。」*16
テルコンタール (Telcontar)
クウェンヤで「馳夫」の意。アラゴルンを祖とする再統一された王国の王家の名。
「しかしもし我が家系が創立されたなら、その王家の名称は馳夫としよう。これも古代語でいえば、響きはそう悪くはない。」*17
西方の王、西の国の王、西方地域の王、西方世界の王(King of the West)
再統一された王国の王としての呼び名。その版図が中つ国西方に広がっていたため。

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アラン・リー作画によるアラゴルンとエオウィン 寺島龍一作画による馳夫(アラゴルン)

映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定

キャスティングは当初スチュアート・タウンゼンドとして発表されていたが、撮影開始直後にヴィゴ・モーテンセンに変更された(詳細はスチュアート・タウンゼンドの項目を参照)。

最初は、自分の血に流れる力に若干の迷いがあるキャラクターとして描かれているが(かつて、指輪の誘惑に負けたイシルドゥアの血も引いているためなど)、ゴンドールを救って欲しいと頼んで事切れたボロミアの言葉や、馬鍬砦までアンドゥリルを持ってきたエルロンドの言葉などにより、覚悟と決意を新たにする形になっている。
アモン・ヘンでは、ひとりで旅立とうとする直前のフロド・バギンズに直接会い、一つの指輪の誘惑に勝てるのかフロドに尋ねられ、さらに指輪の誘惑の声も聞くが、その誘惑を振り切って直接フロドを送り出した。

彼は折れたナルシルを持ち歩いておらず、指輪の仲間として裂け谷を出発したときもアンドゥリルは持っていない。アンドゥリルは、彼が馬鍬砦にいるときにエルロンドが届けにやってくる。
また(原作ではアルウェンに与えているはずの)バラヒアの指輪を、終始自分が身に付けている。
一方で緑の石エレスサール)は身に帯びておらず、代わりにアルウェンから贈られた白い宝石を首にかける。

モーテンセンが「野伏は弓を持っていないと狩りが出来なくて飢え死にしてしまう」と指摘したため、原作では触れられていなかった弓矢も携行しており、モリアの戦闘で使っている。ロスローリエンではアンドゥリルの鞘の代わりに、ケレボルンよりエルフの短剣を受け取っており(受け取るシーンはエクステンデッド・エディションにのみ収録)、ラーツとの戦いや、黒門の戦いで使っている。またボロミアを葬る時、彼が使っていた手甲を形見として身につける。
乗馬のロヘリンは登場せず、代わりにブレゴのエピソードが追加されている。

画像

『ロード・オブ・ザ・リング』におけるアラゴルン二世『ロード・オブ・ザ・リング』におけるアラゴルン二世『ロード・オブ・ザ・リング』におけるアラゴルン二世『ロード・オブ・ザ・リング』におけるアラゴルン二世

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ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定

最初は「馳夫」として躍る小馬亭におり、フロドがブリー村に辿り着くための援護をするよう依頼するクエストを与えてくる。
その後アラゴルンは裂け谷に移動。こちらで、アングマールに向かった野伏の消息を探る任務や、ナルシルを鍛え直すための部品を捜す任務を与えてくる。
さらにその後、ロスローリエンカラス・ガラゾンに移動したアラゴルンに会うことができる。ロスローリエンでは、アラゴルンとケリン・アムロスアルウェンとのエピソードについて触れたクエストがある。
その後はエドラス角笛城で再会、角笛城の合戦を共に戦うことになる。それから冒険者はアラゴルンの後を追って死者の道を抜け、ペラルギアで合流、ペラルギアの奪回に協力する。そしてペレンノール野の合戦では、ハルロンドより上陸するアラゴルンの手助けをすることができる。

『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるアラゴルン(裂け谷で鍛え直されたアンドゥリルに名を付けた場面)『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるアラゴルン(ペラルギア奪取後、死者の軍勢を解放する場面)『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるアラゴルン(ペレンノール野の合戦直後)

コメント

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照(コメントページ直接編集もこちら)

  • てか、四日で250km走破って改めてすごいな・・・足ぶっ壊れんだろ。 -- 2015-12-12 (土) 21:10:38
    • 45リーグ*4.8=216km ではないんでしょうか。 -- 2015-12-13 (日) 01:49:05
    • 45リーグは217.26144kmですね -- 2015-12-13 (日) 04:31:12
    • 一日約54km余りといったところですね。毎日フルマラソン+トラック30周・・・・ -- 2015-12-13 (日) 22:59:00
    • 50歳を過ぎた芭蕉さんや忠敬さんもそれくらい歩いていたことを鑑みると(cf.「曾良旅日記」)・・・ アラゴルンさんはヌメノールの血を引くドゥネダインの長∩季節は冬で日は短いけども夜目が利くと考えられるレゴラスさんやギムリさんがメンバー(2月16日頃は月夜だったのかも(執政の暦法は月齢にシンクロしてないようなので))∩完全栄養+常習性のない覚醒作用を持つ(と考えられる(常習性に関しては不明))レンバスたっぷり→4~5時間程度の睡眠でもアラゴルンさんなら大丈夫だったと考えております。 -- 2015-12-14 (月) 00:15:45
      • 夜になって休憩するかしないか悩んだ時に、月もなく痕跡を見落とす恐れがある(から休む)と言っています -- 2016-03-22 (火) 12:44:28
      • 追跡途中の夜に月がなかったという知見、どうもありがとうございました。で、もしかすると教授さんが物語を書く助けにしようと指輪戦争の年表をこしらえてるとき、「あ、そうだ! 月の満ち欠けもリアルに書き込んだら、オタクの連中食いつくぞ! しめたぞ!!」と、思いついて月齢のつじつまを合わせた描写が書き込まれてるかも。物語での夏至の日付をもとに歳差運動や春分点の移動などもあわせて計算すれば、指輪物語が何年前に起こったか推定できるかもしれません。 -- 2016-03-24 (木) 22:14:16
      • 実際に教授は、月が見えるシーンを書くとき、その時期の月の満ち欠けなどを計算しています(J.R.R.トールキン 或る伝記に記載あり)。ですがそれは本当に個人的な完全主義故であり、読者のためにやったわけではありません -- 2016-03-24 (木) 22:20:56
      • 月の満ち欠けの計算を教授さんがしっかりしていたこと、ご指摘いただきどうもありがとうございました。ご参照下さいました「J.R.R.トールキン 或る伝記」ISBN4-566-02064-9 の231頁に当該記述があることを確認いたしました。そのすぐあと教授さんのことばとして-引用開始-「人々がこの物語の中に入りこみ、そして(ある意味で)実際の歴史ととってくれるよう私は望んだ」-引用終わり-とあるので、わたしめと上記の方とどちらも正解かと・・ -- 2016-03-24 (木) 23:07:22
      • 月の満ち欠けは計算したけど、さすがに歳差とか星の固有運動は無理だったらしい。まあまじめにやっちゃうと、星座が崩れちゃうからねー -- 2016-03-25 (金) 10:30:51
    • 深川-日光間150kmを3日でってやつね。アラゴルン達のように道なき道を痕跡を辿りながら、ではなくて街道を行ったわけだが、それにしても恐るべき健脚。さすが元祖はせお -- 2015-12-18 (金) 00:12:32
    • レゴラスはともかく、ギムリもそれに付いていってるのがw -- 2016-06-27 (月) 21:51:38
      • 映画のギムリ、過小評価され過ぎ。 -- 2016-07-06 (水) 18:32:38
      • 結構活躍してたと思うが…要所要所で入るコントの事? -- 2016-07-06 (水) 22:22:54
      • そう -- 2017-03-23 (木) 22:09:05
    • でも1日12時間歩いたとすれば、時速4.5km。その他の時間は休憩と睡眠と食事として、持久力は必要だけど、走ってない...「走れよメロス」の論文みたいだな -- 2016-07-07 (木) 11:02:36
    • 某一日マラソンなんて目じゃないな -- 2016-08-30 (火) 09:55:31
  • SEE版でサウロンとの煽り合戦に負けてSANチェック、嫁からのプレゼントも壊されて激おこ -- 2016-01-02 (土) 20:29:34
  • アラゴルンの戴冠式は何回観ても泣ける! -- 2016-01-16 (土) 22:20:56
    • 御代の時代は来たり御代に祝福あれ -- 2016-01-16 (土) 22:26:04
    • アラゴルンのクウェンヤの歌が良いな -- 2016-12-12 (月) 23:44:19
  • Bofaでスランディル王がレゴラスに「ストライダーと呼ばれる若者を探せ」と言うシーンがあったけど、指輪戦争の60年前の話ですよね?一瞬年齢を計算してしまいました。どうでも良い事ですが。 -- 2016-04-02 (土) 13:16:49
    • ただのファンサービスでしょう。そもそもホビットの原作にレゴラスは登場しませんし。 -- 2016-04-02 (土) 16:42:32
      • ギムリも(ちょこっと)出てましたしね。 -- 2016-04-06 (水) 08:13:44
    • そもそも映画のLotRでは、ビルボの111歳の誕生日から、フロドの旅立ちまでの年数が原作よりかなり短いし不明瞭なので、正確な計算は不可能ですね -- 2016-04-11 (月) 01:05:18
    • 指輪戦争時アラゴルンは87歳だから別に可笑しくはないでしょ。 -- 2016-08-21 (日) 22:37:12
    • 映画だとありかな。原作だと、まだストライダーと呼ばれる年齢には達していない....って書くと、なんか出世魚みたいだw -- 2016-08-23 (火) 16:07:31
  • 上の方で山路和弘が吹き替えでもアリじゃないかとコメントしてる人がいるけど、原作のアラゴルンは堀内賢雄でもアリだと思う。 -- 2017-06-03 (土) 03:25:49
  • 一度でいいから「長すね彦」と呼ばれてみたかった。昔、彼女に「太ももはまぁ普通の長さだけど、膝から下が短いから・・・。」と言われたにがい思い出・・・。 -- 2017-08-11 (金) 18:08:04
    • この人原作でもあんまり強さがわからないんですが、並のエルフよりは強いんですよね?ヌーメノール人だから普通の人よりは強いだろうけど… -- 2017-08-29 (火) 22:00:24
      • 原作でも映画でも充分過ぎるくらい強いと思う -- 2018-04-22 (日) 00:01:37
      • 彼の強さは単なる武勇ではない。パランティアを通してサウロンに対面し、あまつさえ挑戦してのける。死者の道を先頭に立って突破する。ペレンノール合戦の直後にも関わらず、多数の傷病者を疲労を推して治療する。彼の本質は幼名でもある、「希望」そのもの。艱難辛苦に耐え、恐怖や絶望を退け、人々を率いる力。 -- 2018-04-22 (日) 02:30:00
      • 愛と勇気と希望 -- 2018-05-30 (水) 07:39:10
  • 「国は滅びたのに、王だけ生きてるなんて滑稽だわ!」アラゴルンにも同じセリフ言えるのか。 -- 2017-10-27 (金) 01:23:57
    • アナリオン王朝の血も色濃く引いているので国も残っているといえば残っている。ソロンギル時代に王位を請求すればその時点でゴンドールの白の木の玉座で即位してもおかしくはなかったしね。 -- 2017-10-29 (日) 16:45:32
  • 野伏時代のアラゴルンが旅先で見つけたおいしいお店で孤独に食べるグルメ漫画とか見てみたい -- 2018-02-03 (土) 04:03:31
    • 居酒屋のぶせ -- 2018-02-03 (土) 23:58:19
    • 野伏のグルメ -- 2018-02-04 (日) 03:52:34
  • 映画では87歳! -- 2018-02-06 (火) 22:32:55
    • 映画でも、な -- 2018-02-07 (水) 15:15:33
  • アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンは本当に適役。彼じゃないとダメだった。もっともっと評価されていいと思う。 -- 2018-06-03 (日) 13:14:06
    • 正直あまりイメージじゃないです・・・ -- 2018-06-03 (日) 18:02:17
    • 私も彼のアラゴルンが大好きです。最初にキャスティングされてたスチュアート・ダウンゼントよりもヴィゴ・モーテンセンの方が年齢的にもしっくりきたと思います。 -- 2018-06-07 (木) 19:31:43
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*1 指輪物語 追補編』の年表では210歳となるが、「エリアドール、アルノール、そしてイシルドゥアの後継者たち」では190歳とされている
*2 原文はthe far countries of Rhûn and Harad だが、『旅の仲間』の邦訳ではRhûnリューンの湖と訳されている。『終わらざりし物語』のトールキンの註釈によると、星々の光が異なるとはハラドにのみ当てはまり、アラゴルンが南半球まで遠く旅したことを示している。
*3 追補編』「アラゴルンとアルウェンの物語
*4 旅の仲間 上』「九 躍る小馬亭で」
*5 『旅の仲間 下』「九 大河」
*6 王の帰還 下』「五 執政と王」
*7 『追補編』「アラゴルンとアルウェンの物語」
*8 『旅の仲間 上』「十 馳夫」 フロド達に素性を明かした時の言葉
*9 『追補編』「アラゴルンとアルウェンの物語」 母ギルラインリンノド
*10 『追補編』「ゴンドール、またアナリオンの後継者たち」
*11 『二つの塔』「九 漂着物」
*12 『旅の仲間』「十一 闇夜の短剣」
*13 二つの塔 上』「二 ローハンの騎士たち」
*14 『旅の仲間 下』「一 数々の出会い」
*15 『旅の仲間 下』「八 さらば、ロリアン」 緑の石を手渡す時のガラドリエルの言葉
*16 『王の帰還 上』「八 療病院」 ピピンが馳夫と呼ぶのを聞いたイムラヒルの反応を受けてのアラゴルンの言葉
*17 同上

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Last-modified: 2018-06-07 (木) 19:31:44 (45d)