#author("2023-10-28T22:17:18+09:00;2022-03-30T08:52:37+09:00","","")
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* ラダガスト [#v59f63e6]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Radagast((『[[終わらざりし物語]]』によると、ラダガスト(Radagast)の名は古の[[ヌーメノールの言葉>アドゥーナイク]]で「獣の守り手(tender of beasts)」の意味。だが同書の註釈によると、晩年の[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の覚書きでは[[アンドゥインの谷間]]の[[人間]]の言葉で意味は不明とされている。))|
|~その他の呼び名|茶色のラダガスト(Radagast the Brown)、アイウェンディル(Aiwendil)|
|~種族|[[マイアール]]([[イスタリ]])|
|~性別|男|
|~生没年|不明|

** 解説 [#Explanation]

''茶色のラダガスト''として知られる[[イスタリ]](魔法使い)の一人。[[闇の森]]のはずれにある[[リョスゴベル]]に住んでいた。
その正体は[[ヤヴァンナ]]に仕えていた[[マイア>マイアール]]であり、[[クウェンヤ]]で「鳥を愛する者(lover of birds)」の意味である''アイウェンディル''と呼ばれていた。

> 「ラダガストももちろんりっぱな魔法使じゃ。色の変化と形の大家であり、また薬草とけものたちのことにくわしい。とりわけ鳥たちはかれの友じゃ。」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「[[エルロンドの会議]]」 ラダガストについて語る[[ガンダルフ]]の言葉))

*** 作中のラダガスト [#a31b537d]

『[[ホビットの冒険]]』では[[ガンダルフ]]が[[ビヨルン]]に自己紹介する時に名前を挙げており((なおこの時ガンダルフはラダガストを“いとこ(my good cousin)”と述べているが、この設定は『[[指輪物語]]』執筆中に変更された))、ビヨルンはラダガストのことを知っていたようである。だが直接には登場しない。

『[[指輪物語]]』において、ガンダルフの回想中に登場。彼はめったに旅に出ないが、[[サルマン]]の伝令として[[ブリー村]]の近くまでガンダルフを捜しに現れ、[[ナズグール]]が[[アンドゥイン]]を渡ったという警告と、サルマンが助力を申し出ているという報せをガンダルフにもたらした(これはガンダルフをおびき寄せるためのサルマンの罠だったが、サルマンはラダガストのことを「お人よし」「愚者」と嘲笑しており、サルマンの真意を知らず協力したものと考えられる)。またガンダルフとの別れ際に、ラダガストの友の[[動物たち>ケルヴァール]]がナズグールに関する知らせをつかんだら、自分たちの元に届けて欲しいとガンダルフに頼まれた。
結果、ラダガストの話を聞いた[[グワイヒィル]]が[[オルサンク]]にやってきて、サルマンに捕らえられていたガンダルフを救出することになった。つまりラダガストは、そうと知らずガンダルフが捕らわれるきっかけも救出されるきっかけも作ったことになり、これをガンダルフは「ラダガストの正直さがサルマンのはかりごとを挫いた」と評している。

だがその後のラダガストの消息は不明で、[[エルロンドの会議]]の後に[[裂け谷]]の[[エルフ]]達は[[リョスゴベル]]まで彼を捜しに行ったが、見つけることができなかった。

*** その他の記述 [#pa4e008e]

イスタリなのだから、ラダガストも[[白の会議]]の中にいてしかるべきだが、そのような記述は見当たらない。

『[[シルマリルの物語]]』収録の「力の指輪と第三紀のこと」によると、[[サルマン]]の間者の多くは鳥だったが、それはラダガストがサルマンの裏切りを少しも見抜けず、敵を見張るために用いると思って力を貸していたからだという。

『[[終わらざりし物語]]』によると、ラダガストは[[人間]]のことを見捨てて鳥やけもの達と暮らすようになり、[[イスタリ]]の任務から脱落したとされている。だが、それだと[[サルマン]]に伝令を頼まれて(人々のために)働いたという事実と一致しにくく、謎が多い。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

登場しない。ただし[[The Lord of the Rings Trading Card Game]]用に、[[Weta]]監修のもとラダガストのデザインが作られている。
[[グワイヒィル]]は、[[ガンダルフ]]が蛾を伝令に使って呼び寄せた描写となっている。

『[[ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング]]』ではゲーム中盤で主人公たちがラダガストの助言を得るために[[リョスゴベル]]を訪れる事になり、ラダガストが消息不明となっていた理由が明かされる。外見はカードゲーム版の物を踏襲している。

『[[LEGO The Lord of The Rings]]』にも登場する。この作品自体は映画第1部『思いがけない冒険』が公開され、ラダガストの新たな姿が発表されたのとほぼ同時期に発売された作品だが、ラダガストの外見はカードゲーム版のものに準じている。

&ref(radagast.jpg,,25%,Wetaデザインによるラダガスト); &ref(RadagastMain.jpg,,15%); &ref(Radagastminas.png,,15%,);

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

|~俳優|[[シルヴェスター・マッコイ]]|
|~日本語吹き替え|[[野島昭生]]|

原作では[[ガンダルフ]]が名前を言及するのみだが、直接登場する。帽子の中などの身体に鳥や虫を飼っている、かなりの変人で、[[サルマン]]からは「うつけ」として蔑視されていた。大きな兎が引く橇に乗る。

[[リョスゴベル]]で[[闇の森]]の異変を感じ取り、[[ドル・グルドゥル]]に[[ネクロマンサー(死人占い師)>死人占い師]]がいるのを発見。証拠として[[モルグルの刃]]を回収し、[[ガンダルフ]]に渡している。
その後、ガンダルフと共に[[リュダウル]]にある[[ナズグール]]の塚を確認した後、ふたりでドル・グルドゥルに戻るが、[[ガラドリエル]]に連絡を取るようガンダルフに言われて去る。
ガンダルフが捕まった後、ガラドリエル、[[エルロンド]]、[[サルマン]]らと共にドル・グルドゥルに戻り、衰弱していたガンダルフを兎の橇で運び出した。

[[五軍の合戦]]では[[大鷲]]たちを呼び、[[ビヨルン]]と共に空から救援に現れている。

*** 画像 [#l708ec67]

&ref(Radagast1.jpg,,25%,『ホビット』におけるラダガスト); &ref(Radagast2.jpg,,25%,『ホビット』におけるラダガスト);

*** グッズ [#c315ed7d]

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** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

[[自由の民]]の味方として[[さびし野]]の異変の調査に現れたり、[[指輪戦争]]直後の[[闇の森]]を癒やすために現れたりする。ゲームを進めると[[リョスゴベル]]で出会うこともできる。
プレイヤーが種族(クラス)に[[ビヨルン族>ビヨルン一党]]を選ぶと、[[グリムビヨルン]]のもとを訪れるラダガストを見ることができる。

*** 画像 [#g0428293]

&ref(ScreenShot00663.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるラダガスト); &ref(L06-013 - rad.jpg,,12%,);
** コメント [#Comment]

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