#author("2017-09-11T23:54:04+09:00","","")
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* ドワーフ [#gb9a2f2c]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Dwarf(単数形)、Dwarves(複数形)((英語辞典ではDwarfの複数形はDwarfsとなっていることが多い。トールキンが複数形としてDwarvesを用いたのは元々は彼の勘違いが原因で、言語学的には誤りであったと述べている。Dwarfという単語が(manやteethやgooseのごとく)生きた言葉として使われ続けていたならば取ったであろうと言語学的に想定される複数形はDwarrowsだが、これは作中では[[カザド=ドゥーム]]の[[西方語]]名ドワロウデルフ(Dwarrowdelf)の形でしか出てこない(常用的にDwarrowsを使うのは、いくらトールキンでも古めかしすぎると感じたようである)。トールキンがあえてDwarvesを用いたのは、当時一般に流布していたナンセンスストーリーにおける面白おかしい小妖精としてのDwarfs像と区別する目的からだった。))|
|~その他の呼び名|カザード(Khazâd)、ナウグリム(Naugrim)、ノゴスリム(Nogothrim)、ゴンヒアリム(Gonnhirrim)|

** 解説 [#Explanation]

[[ヴァラ]]の[[アウレ]]が独断で創造した七人の父祖を起源とする種族。[[イルーヴァタール]]に召し上げられて改めて[[中つ国]]の住人として認められ、世に送り出されたため、「イルーヴァタールの養い子」とも呼ばれる。
ドワーフは自らのことを、[[クズドゥル(ドワーフ語)>クズドゥル]]で''カザード''と呼ぶ。[[シンダール語]]では「発育を阻まれた者たち(Stunted People)」の意である''ナウグリム''や''ノゴスリム''、「石の名工たち(Masters of Stone)」の意である''ゴンヒアリム''などと呼ばれる。

工芸の技術に優れ、特に石の扱いにかけては並ぶものがない名工である。精神的にも肉体的にも頑強・頑固で、優れた戦士でもある。[[エルフ]]や[[人間]]とは古くから交流があるが、財宝をめぐって諍いに発展することも少なくない。しかし基本的には礼儀正しく信義を重んじる種族である。

>しかし[[第三紀]]にはまだ、かれらの種族が昔から保持していた性格と力が、すでにいくらか弱められていたとはいえ、多少なりとも瞥見されたのである。かれらは[[上古>第一紀]]の代のナウグリムの子孫であり、心臓には、鍛冶神[[アウレ]]の古の火がなお燃えており、長い間[[エルフ]]族にいだいてきた恨みの燠火がくすぼっていたのである。そしてかれらの手には、何人もこれを凌駕することのできない石工の技が変わらず生き続けていたのである。((『[[指輪物語]] [[追補編]]』「F I 第三紀の諸言語と諸種族」))

** 特徴 [#t351f65b]

:外見|~[[エルフ]]や[[人間]]より背は低く、平均身長120cm~150cm程度で非常にがっしりとしている。肌は比較的色白で、髪の色は赤、黒、焦げ茶など。男女共に鬚を伸ばしており(((一部を除いて)鬚がない[[エルフ]]は、ドワーフの鬚をからかう。))、編み込んでいることも多い。ドワーフ以外の種族には、外見や声からドワーフの男女を判別することは非常に困難である((そのため[[人間]]からは、ドワーフに女はおらず、彼らは石から生まれると考えられた。また[[エルフ]]にも、ドワーフは土と石から生まれ、死ぬと元に戻ると言われた。))。
:能力|~[[メルコール]]の支配する[[中つ国]]の暗黒の時代を生き抜くようにと[[アウレ]]が考えて作ったため、肉体的にも精神的にも非常に頑強で、耐久力も持久力も非常に高い。
恩も仇も簡単に忘れることがなく、他人をなかなか信用しようとしないが、本質的には誠実である。
寿命は250歳前後で、長ければ300歳を越える者もいる。身体は3、40年程で大人と言えるまでに成長するが、社会的に成人と見なされるにはさらに倍近い年月を要する。婚姻の適齢期も同様で、夫婦となった男女の多くは90~110歳の間に第一子をもうける。その後も若く壮健な時期が長く続き、死期を向かえる直前の数年間に老化が加速する。地下の洞窟など暗闇でも目が利き、方角を見失うことがなく、またそれに倦むこともない。
:文明・文化|~採掘と工芸の技術に非常に長け、多くの見事な武具や美しい装飾品を作り出し、時にはその品に魔法の力を込めることもある。その技術のなかには[[エルフ]]を凌駕するものもあり、特に石の扱いにかけては並ぶものがない。[[ミスリル]]はドワーフ達が[[モリア]]で見つけ出し、その扱いに熟達した金属である。また、火起こしの名手でもあるようである。
ドワーフの女性は全ドワーフの1/3以下と言われ、表に出ることは滅多にない。ドワーフは結婚を一生に一度しかしないが、男性は自らの仕事に没頭するあまり結婚を望まない者がとても多く、女性の方も結婚する意志が全くなかったり、意中の相手以外と添い遂げるよりは独身を貫くことが多い。そのためドワーフの婚姻率は低く、男性の中で結婚する者は1/3以下である。
死者を石で築いた墓の中に葬る習慣を持ち、死体を放置したり、土葬や火葬にすることを好まない(ただし例外もある。[[火葬にされたドワーフ>ナンドゥヒリオンの合戦#c5c0b231]]を参照のこと)。ドワーフの信仰では、死んだドワーフは[[アウレ]]によって彼らのための[[マンドスの館]]に運ばれるという。また七人の父祖たちはそれぞれの一族のもとに戻り、同じ名を帯びるとも伝えている(その例が[[不死のドゥリン>ドゥリン]])。
秘密主義者であり、自分達について他の種族に語ることはめったにない。
:住居|~坑道と仕事場を兼ねる、地下や山岳をくり貫いて造った住居に住むことを好む。それは「洞穴」などというものではなく、その内部は非常に雄大で都市の様相を呈することがあり、また大変美しい装飾が凝らされる。よく知られたものに[[霧ふり山脈]]の[[カザド=ドゥーム(モリア)>モリア]]、[[青の山脈]]の[[ノグロド]]と[[ベレグオスト]]、[[エレボールの山の下の王国>エレボール]]などがある。
:住居|~坑道と仕事場を兼ねる、地下や山岳をくり貫いて造った住居に住むことを好む。それは「洞穴」などというものではなく、その内部は非常に雄大で都市の様相を呈することがあり、また大変美しい装飾が凝らされる。よく知られたものに[[霧ふり山脈]]の[[カザド=ドゥーム(モリア)>モリア]]、[[青の山脈]]の[[ノグロド]]と[[ベレグオスト]]、[[エレボール]]の[[山の下の王国]]などがある。
ドワーフの住居の扉は閉まっていると目に見えず、秘密を知らなければドワーフ自身ですら発見することも開けることもできない。[[モリア西門(モリアの壁)>モリアの壁]]の扉は[[イシルディン]]で紋様が施されており普段は岩壁にしか見えず、外側から開くには合言葉を唱える必要があった。[[エレボール]]の秘密の通路も普段は岩壁にしか見えず、特定の日の特定のタイミングでのみ鍵穴が出現するという厳重な仕掛けになっていた。
:歴史|~[[アルダ]]に[[エルフ]]や[[人間]]が誕生するのを待ちきれなかった[[アウレ]]によって、ドワーフの七人の父祖たちが作り出された。だが、[[ヴァラール]]の権能を超えたその行為は[[イルーヴァタール]]に直ちに見咎められ、アウレは許しを請いながらドワーフ達を槌で打ち殺そうとする。アウレの恭順と、ドワーフ達が恐れて身をすくませる様子に哀れさを見たイルーヴァタールは、ドワーフが既に命を得ていることを告げてアウレを赦し、アルダの住人とすべくドワーフを召し上げた。ただしアルダに最初に生まれるのはエルフであると定められていたため、エルフが誕生するまでドワーフの父祖達は眠りにつかせられた。
ドワーフがいつ眠りから目覚めたのかははっきりしないが、[[クイヴィエーネン]]にてエルフが誕生した後、[[星々の時代]]の[[ベレリアンド]]でエルフとドワーフが遭遇していることが、エルフの歴史に記録されている。また『[[The Peoples of Middle-earth]]』によると、ドワーフのうち[[長鬚族]]の父祖([[不死のドゥリン>ドゥリン]])は[[グンダバド]]、[[火の鬚族]]と[[広腰族]]の父祖が[[エレド・ルイン]]で目覚めたという。他の四つの氏族の父祖がどこで目覚めたかは西方の[[人間]]や[[エルフ]]には知られておらず、中つ国のはるか東方であるという。
[[ドゥリンの一族]]は、[[霧ふり山脈]]に[[カザド=ドゥーム(モリア)>モリア]]を築き、そこが最大の拠点となった。[[エレド・ルイン]]には[[ノグロド]]と[[ベレグオスト]]が築かれ、そこのドワーフは[[ベレリアンド]]の[[シンダール・エルフ>シンダール]]の王[[シンゴル]]と友好関係を結び、シンゴルの王宮[[メネグロス]]の建造に手を貸すなど活発に交流した。
[[第一紀]]には中つ国に帰還してきた[[ノルドール]]とも非常に親密な友好関係を結び、[[カランシア]]とは交易関係を結んだほか、[[フィンロド]]と親密な関係を築いて彼の王宮[[ナルゴスロンド]]の建造にも手を貸した。また、[[ニアナイス・アルノイディアド]]では[[マイズロス]]の[[同盟軍(マイズロスの連合)>マイズロスの連合]]として[[モルゴス]]の軍勢と戦い、ドワーフ王[[アザガール]]の部隊が[[龍]]の[[グラウルング]]を撃退するなど、優れた戦士として名を挙げた。
このように[[エルフ]]と友好関係を構築していたドワーフだが、[[シルマリル]]を巡ってシンゴルと諍いを起こした末に彼を殺害してしまったことから[[ドリアス]]との戦争に発展し、これが原因となって以後[[シンダール]]との関係は非常に険悪なものとなった。一方でノルドールとの友情は維持し続けた。
ベレリアンドの崩壊後、エレド・ルインのドワーフは大部分がカザド=ドゥームに移住する。[[第二紀]]にカザド=ドゥームは[[エリアドール]]のノルドールの国である[[エレギオン]]と交易関係を結んで非常に栄えた。しかし[[サウロン]]との戦争でエレギオンが荒廃すると、カザド=ドゥームの門を閉ざして抵抗し、[[最後の同盟]]で[[ドゥリンの一族]]はサウロンを敵として戦った。一方、[[七つの指輪]]を受け取ったドワーフ達はその力によって「ドワーフ王たちの七大財宝」と呼ばれる莫大な富を築き上げるものの、やがて指輪に込められたサウロンの悪意のために富を失って不幸な末路をたどることとなった。
[[第三紀]]には、他の妖精的種族と同様に次第に衰退していった。[[ドゥリン六世]]の代にドゥリンの一族は[[ミスリル]]を求めすぎて[[バルログ]]を呼び覚ましてしまい、カザド=ドゥームは荒廃して[[モリア]]と呼ばれるようになった。モリアを逃れた[[スライン一世]]らのドワーフは[[エレボール]]に移住して[[山の下の王国>エレボール#kingdom]]を築き、[[北方人>北方の自由の民]]や[[くろがね連山]]のドワーフ達と交易を結んで栄えた。さらにスライン一世の子の[[トーリン一世]]は[[灰色山脈]]にも居住地を立てて富を築いたものの、やがて[[ダイン一世]]の代に[[冷血竜]]に襲われ、その子[[スロール]]はエレボールに戻った。しかしエレボールも2770年に[[黄金竜スマウグ>スマウグ]]に襲撃されて滅亡し、スロールとその息子[[スライン二世]]、孫の[[トーリン二世]]らは[[褐色人の国]]などに逃れて放浪の生活を余儀なくされる。
[[第三紀]]には、他の妖精的種族と同様に次第に衰退していった。[[ドゥリン六世]]の代にドゥリンの一族は[[ミスリル]]を求めすぎて[[バルログ]]を呼び覚ましてしまい、カザド=ドゥームは荒廃して[[モリア]]と呼ばれるようになった。モリアを逃れた[[スライン一世]]らのドワーフは[[エレボール]]に移住して[[山の下の王国]]を築き、[[北方人>北方の自由の民]]や[[くろがね連山]]のドワーフ達と交易を結んで栄えた。さらにスライン一世の子の[[トーリン一世]]は[[灰色山脈]]にも居住地を立てて富を築いたものの、やがて[[ダイン一世]]の代に[[冷血竜]]に襲われ、その子[[スロール]]はエレボールに戻った。しかしエレボールも2770年に[[黄金竜スマウグ>スマウグ]]に襲撃されて滅亡し、スロールとその息子[[スライン二世]]、孫の[[トーリン二世]]らは[[褐色人の国]]などに逃れて放浪の生活を余儀なくされる。
その上[[スロール]]は2790年に無謀にもモリア帰還を果たそうとして[[オーク]]の[[アゾグ]]に殺されて侮辱される。[[ドゥリン一族]]の王に加えられたこの侮辱に全ドワーフは激怒し、[[霧ふり山脈]]のオークとの間で6年に及ぶ、熾烈な[[ドワーフとオークの戦争]]が起こった。[[アザヌルビザールの合戦>ナンドゥヒリオンの合戦]]で[[鉄の足のダイン>ダイン二世]]がアゾグを討ち取り、ドワーフは合戦に勝利したものの、モリア奪還は果たせず、ドワーフの連合軍も解散した。さらに[[青の山脈]]の[[館>トーリンの館]]に一旦落ち着いた[[スライン二世]]は、2841年にエレボールに戻ろうとして[[死人占い師]]の罠にはまり、[[ドル・グルドゥア]]の地下牢で非業の死を遂げる。だがその間際にスラインは地下牢を訪れた[[灰色のガンダルフ>ガンダルフ]]に[[スロールの地図]]と鍵を手渡していた。
スマウグへの復讐と、エレボールへの帰還を切望していた[[トーリン二世]]は、2941年に[[ブリー村]]でガンダルフと出会い、彼の助力によってエレボールへの遠征が計画され実行に移される。この遠征とそれによって引き起こされた[[五軍の合戦]]の末に、[[エレボールの山の下の王国>エレボール#kingdom]]は[[ダイン二世]]によって再興された。(『[[ホビットの冒険]]』)
スマウグへの復讐と、エレボールへの帰還を切望していた[[トーリン二世]]は、2941年に[[ブリー村]]でガンダルフと出会い、彼の助力によってエレボールへの遠征が計画され実行に移される。この遠征とそれによって引き起こされた[[五軍の合戦]]の末に、[[エレボール]]の[[山の下の王国]]は[[ダイン二世]]によって再興された。(『[[ホビットの冒険]]』)
[[指輪戦争]]では、[[ギムリ]]が[[指輪の仲間]]として活躍した他、山の下の王国も[[東夷]]の攻撃を受け、[[谷間の国の合戦]]が行われた。(『[[指輪物語]]』)
:氏族|~すべてのドワーフは、[[アウレ]]によって直接生み出された七人の父祖を先祖としていると彼らは信じている。七人の父祖の最長老は[[不死のドゥリン>ドゥリン]]であり、彼を祖とする一族は[[長鬚族]]([[ドゥリンの一族]])と呼ばれる。『[[The Peoples of Middle-earth]]』では他の一族に、[[Firebeards(火の鬚族)>火の鬚族]]、[[Broadbeams(広腰族)>広腰族]]、[[Ironfists(鉄拳族)>鉄拳族]]、[[Stiffbeards(堅鬚族)>堅鬚族]]、[[Blacklocks(黒巻毛族)>黒巻毛族]]、[[Stonefoots(石足族)>石足族]]の名が出ている。七人の父祖は四つの場所で目覚めたが、そのうち西方の[[人間]]や[[エルフ]]に知られているのは[[グンダバド]]([[長鬚族]])と[[エレド・ルイン]]([[火の鬚族]]、[[広腰族]])だけである。
『[[シルマリルの物語]]』や『[[終わらざりし物語]]』では、[[小ドワーフ]]と呼ばれる者たちも描かれているが、滅亡している。
:言語|~ドワーフ自身の言語([[クズドゥル]])を持っているが、その言語はドワーフの秘密として他の種族にはほとんど明かそうとしない。ドワーフ個人の「内向き」の名前、つまりクズドゥルによる真の名は決して他の種族に明かそうとはせず、墓にすら刻まれなかった。
ドワーフは言語の習得にも秀で、他の種族と話をするときは、その種族の言葉を使った。記録に残る個人名もほとんどが他種族の言語によって付けられた「外向き」の名前であり、作中に登場する主なドワーフたちの名は、[[谷間の国]]など[[北方の人間>北方の自由の民]]が用いていた言葉の名前である。
文字は特に[[キアス]]を好み、種族の秘密であるクズドゥルもキアスで記す。また特定の条件下でのみ目に見えるようになる[[月光文字]]を考案した。
:偏見|~[[オーク]]と[[龍]]を強く憎んでいる、ただ『[[ホビットの冒険]]』によると、邪悪なドワーフは[[ゴブリン]]と同盟を組むものもいたとある。他の種族にはあまり関心を持とうとはせず、[[ドリアス]]滅亡の経緯で[[シンダール]]と確執がある。しかし他の種族とよく交易を行い、[[ノルドール]]とは、共に工人としての共通点もあり比較的親しい。東方で目覚めた[[人間]]ともはやくから関係を結び、工芸の面で彼らの師となったが、やはり財宝を巡って争うこともあった。
生命あるものよりも工芸の品を好む傾向にあったという。

*** 登場するドワーフの一覧 [#l8bf3483]

長鬚族の王については[[長鬚族]]の項も参照。

|~スペル|~邦訳名|~人物説明|
|Balin|''[[バーリン]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人。後に一党を率いて[[モリア]]へ入植する|
|Bifur|''[[ビフール]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人|
|Bofur|''[[ボフール]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人|
|Bombur|''[[ボンブール]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人|
|Borin|[[ボーリン]]|[[ダイン一世]]の弟。[[灰色山脈]]から[[はなれ山]]へ戻った|
|Dáin I|[[ダイン一世]]|[[灰色山脈]]で[[冷血竜]]に殺された長鬚族の王|
|Dáin II|''[[ダイン二世]]''|''鉄の足''。[[ナイン]]の息子。[[くろがね連山]]のドワーフの領主で、後に[[はなれ山]]の長鬚族の王|
|Dís|[[ディース]]|[[トーリン二世]]の妹。記録に登場する唯一の女性|
|Dori|''[[ドーリ]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人|
|Durin|''[[ドゥリン]]''|''不死のドゥリン''。長鬚族の父祖|
|Durin III|[[ドゥリン三世]]|[[七つの指輪]]の一つを手にした長鬚族の王|
|Durin VI|[[ドゥリン六世]]|[[モリア]]の[[バルログ]]に殺された長鬚族の王|
|Durin VII|[[ドゥリン七世]]|記録に残る最後の長鬚族の王|
|Dwalin|''[[ドワーリン]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人|
|Farin|[[ファリン]]|[[ボーリン]]の息子|
|Fíli|''[[フィーリ]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人。[[トーリン二世]]の甥|
|Flói|[[フロイ]]|[[バーリン]]の一党の一人|
|Frár|[[フラール]]|[[バーリン]]の一党の一人|
|Frerin|[[フレリン]]|[[トーリン二世]]の弟|
|Frór|[[フロール]]|[[ダイン一世]]の次男|
|Fundin|[[フンディン]]|[[バーリン]]と[[ドワーリン]]の父|
|Gimli|''[[ギムリ]]''|[[指輪の仲間]]の一人。[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]の息子|
|Glóin|[[グローイン>グローイン(トーリン一世の息子)]]|長鬚族の王|
|~|''[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人。[[ギムリ]]の父|
|Gróin|[[グローイン>グローイン(ファリンの息子)]]|[[13人>トーリンとその仲間]]の[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]の父|
|Grór|[[グロール]]|[[ダイン一世]]の三男。[[灰色山脈]]から[[くろがね連山]]へ移住する|
|Kíli|''[[キーリ]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人。[[トーリン二世]]の甥|
|Lóni|[[ローニ]]|[[バーリン]]の一党の一人|
|Náin|[[ナイン]]|[[グロール]]の息子。[[アゾグ]]に殺された|
|Náin I|[[ナイン一世]]|[[ドゥリン六世]]の息子。父と同じく[[バルログ]]に殺された長鬚族の王|
|Náin II|[[ナイン二世]]|長鬚族の王|
|Náli|[[ナーリ]]|[[バーリン]]の一党の一人|
|Nár|[[ナル]]|[[スロール]]の従者|
|Narvi|[[ナルヴィ]]|かつての[[モリア]]の名工|
|Nori|''[[ノーリ]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人|
|Óin|[[オイン>オイン(トーリン一世の息子グローインの息子)]]|長鬚族の王|
|~|''[[オイン>オイン(ファリンの息子グローインの息子)]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人。後に[[バーリン]]の一党の一人として[[モリア]]へ入植する|
|Ori|''[[オーリ]]''|[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の一人。後に[[バーリン]]の一党の一人として[[モリア]]へ入植する|
|Thorin I|[[トーリン一世]]|[[スライン一世]]の息子で長鬚族の王。[[はなれ山]]から[[灰色山脈]]へ移住した|
|Thorin II|''[[トーリン二世]]''|''オーケンシールド''。[[スライン二世]]の息子で長鬚族の王。[[13人のドワーフ>トーリンとその仲間]]の筆頭|
|Thorin III|[[トーリン三世]]|石兜。[[ダイン二世]]の息子で長鬚族の王|
|Thráin I|[[スライン一世]]|[[モリア]]から[[はなれ山]]へ移住し、[[アーケン石]]を発見した長鬚族の王|
|Thráin II|''[[スライン二世]]''|[[スロール]]の息子で長鬚族の王。[[死人占い師]]に捕えられ、獄死した|
|Thrór|''[[スロール]]''|[[ダイン一世]]の長男で長鬚族の王。[[スマウグ]]によって[[はなれ山]]を追われ、[[アゾグ]]に殺された|
||||
|Azaghâl|[[アザガール]]|[[第一紀]]の[[ベレグオスト]]の王。[[ドワーフ語>クズドゥル]]の名前|
|Telchar|[[テルハール]]|第一紀の[[ノグロド]]の名工。恐らく[[シンダール語]]の名前|
|Gamil Zirak|[[ガミル・ジラク]]|[[テルハール]]の師。ドワーフ語の名前|
|Mîm|[[ミーム]]|[[小ドワーフ]]。ドワーフ語の名前|
|Ibun|[[イブン]]|[[ミーム]]の息子。ドワーフ語の名前|
|Khîm|[[キーム]]|[[ミーム]]の息子。ドワーフ語の名前|

作中に登場する名前の多くが、『古エッダ』の「巫女の予言」に登場するドワーフの名前の一覧から取られている((Bifur, Bofur, Bombur, Dáin, Dori, Durin, Dwalin, Fíli, Frár, Fundin, Glóin, Kíli, Lóni, Náin, Náli, Nár, Nori, Ori, Thorin, Thráin, Thrór. またこの一覧には[[「魔法の杖の妖精(エルフ)」のガンダールヴル(Gandálfr)>ガンダルフ#o82e2c47]]や、[[「オークの盾を持つ者」のエイキンスキャルディ(Eikinskjaldi)>トーリン二世]]という名もある。))。設定では[[トールキン]]が[[西境の赤表紙本]]を「翻訳」する際に、登場するドワーフたちの「外向き」の名前には[[北方の人間>北方の自由の民]]の言葉に属する[[谷間の国]]の言葉が使われているので、北欧風の名前をあてたことになっている。
『[[ホビット ゆきてかえりし物語]]』での邦訳名に関しては[[小説『The Hobbit』の訳語対応表]]を参照のこと。

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

トーリンに付き従ったドワーフは全部で12人いるが、原作『[[ホビットの冒険]]』では、キャラクターが細かく描写されているのはその一部のみで、多くは行間にしか存在をうかがえなかった。映画ではそうした存在感の薄いドワーフにもスポットを当て、性格、年齢、社会的身分、職業、旅に参加した背景などの細かな設定を付随させて、物語の密度を高めている。ビルボがエレボールの繁栄と滅亡を語る冒頭のシーンには、女性、子どものドワーフが多数登場した。女性ドワーフは、外見は一目で女性と分かる者から、男と変わらない量の髭を持つ者まで様々で、服装を含めて男性よりも個人差が大きくなっている。全体的に口髭・顎鬚が薄く、頰髯が長く伸びた者が多い。

** [[Iron Crown Enterprises]]による設定 [#yfe0afe4]

ソースブック『Lords of Middle Earth Vol 3』を中心に長鬚族以外の6氏族について詳細に設定されている。一方で、これらのソースブックは『[[The Peoples of Middle-earth]]』が刊行され(1996年)、トールキンが定めた六氏族の名前が明らかにされるよりも以前(1989年)に刊行されたものであるため、トールキンの草稿に記されている設定とは多少の差異が存在する。

それによれば、6氏族の父祖の名はそれぞれバヴォール(Bávor)、ドワーリン(Dwálin)、スラール(Thrár)、セロール(Thelór)、ドルイン(Drúin)、バルイン(Barin)という。彼らがどのようにして目覚めたのかは具体的には記されておらず、[[ドゥリン]]との関係もはっきりとしないが、いずれも[[霧ふり山脈]]を起点として自らの民を率い、中つ国の各地へと移住していった。バヴォール(Bávor)の一族は南方へと向かい、[[黄の山脈]]に定住してバルジマブール(Baruzimabul)という都市を築いた。ドワーリンの一族とスラールの一族は共に[[エレド・ルイン]]に住み、それぞれ[[ノグロド]]と[[ベレグオスト]]を築いた。セロールの一族は当初[[グンダバド]]に住んだが、後に[[ドゥリンの一族>長鬚族]]と対立したため東に向かい、中つ国の中央にある山脈エレド・ハムラルにナマガルズ(Namagaluz)を築いた。ドルインの一族は[[リューン]]を横断し、[[オロカルニ]]の山間に外界から隔絶された盆地を見つけ王国ルーリーク(Ruuriik)を創建。後に中つ国の北方に進出していたバルインの一族がこれに合流し、ルーリークの北側にバルインの一族が、南側にドルインの一族が住むようになった。

『HoME』の記述に従うならば、このうち青の山脈に住んだドワーリンの一族とスラールの一族が火の鬚族と広腰族に該当すると考えられる。

また、これらの氏族以外にも、[[ドワーフ]]と[[人間]]のハーフとされる[[ウムリ]]という種族が登場する。

** 『[[The Lord of the Rings RolePlaying Game]]』における設定 [#qfba2366]

ソースブック『Dwarves of Middle-Earth』にドゥリンの一族以外の氏族の名前と詳細な情報が記されている。このシリーズは映画の世界観をTRPG化したものであり、世界観を共有しているため、このシリーズにおけるドワーフの設定を映画版の設定として捉えることもできる。

ドゥリンの一族以外の氏族はそれぞれウーリの一族(火の鬚族)、リンナルの一族(広腰族)、シンドリの一族(鉄拳族)、スーリンの一族(堅鬚族)、ヴァールの一族(黒巻毛族)、ヴィグディスの一族(石足族)と呼ばれている。このシリーズは『[[HoME>The History of Middle-earth]]』に関するライセンスを得ていないため、HoMEに記載されている氏族名は直接は登場していない。しかし、ウーリの一族は鬚が赤く、ヴァールの一族は鬚や髪が黒く縮れている等、各々の氏族の身体的特徴や性格などにそれらの名前が反映されており、どの氏族がトールキンの記載した氏族に該当するのかが分かるようになっている。

** 『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

敏捷性などにペナルティがつくが、耐久力や斧による攻撃などにボーナスを得ることができる。
NPCに、[[ドルハンド]]という氏族が登場する。

** コメント [#Comment]

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