#author("2022-10-10T20:22:47+09:00;2022-08-21T14:01:25+09:00","","")
* &ruby(じょうさい){城塞};の&ruby(このえぶたい){近衛部隊}; [#w937a2bf]
** 概要 [#ad3725fb]

|~カテゴリー|[[言葉・単語]]|
|~カテゴリー|[[役職・組織・団体]]|
|~スペル|Guards of the Citadel|
|~異訳|城塞の護衛兵&br;城塞の近衛の衛士|
|~その他の呼び名|近衛隊(the Guard)&br;ゴンドールの塔の近衛兵(the Guard of the Tower of Gondor)&br;ミナス・ティリスの近衛兵(the Guards of Minas Tirith)&br;衛士(guard)&br;衛兵(sentinel)|
|~異訳|城塞の護衛兵、城塞の近衛の衛士|
|~その他の呼び名|近衛隊(Guard)&br;ゴンドールの塔の近衛兵(Guard of the Tower of Gondor)&br;ミナス・ティリスの近衛兵(Guards of Minas Tirith)|

** 解説 [#o5a0b5d1]

[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]の第七層である城塞を持ち場とした、[[ゴンドール]]の近衛部隊。黒と銀の制服を帯びて城塞の衛護および儀仗任務などにあたった。
作中では[[ベレゴンド>ベレゴンド(バラノールの息子)]]、[[タルゴン]]などの名が見え、[[執政]][[デネソール二世]]に忠誠を誓った[[ペレグリン・トゥック]]もその一員となった。
ベレゴンドによると城塞の近衛兵であることはゴンドールでは名誉なことと見なされており、[[ベアギル]]は父のことを「近衛(隊)のベレゴンド」と呼んでいる。
ベレゴンドによると城塞の近衛兵であることはゴンドールでは名誉なことと見なされており、[[ベルギル]]は父のことを「近衛(隊)のベレゴンド」と呼んでいる。

複数の部隊に分かれ、城塞内の持ち場や役職などに応じて制服にも若干の違いがあったようである。

>城塞の門を守る護衛兵たちは黒い服に身を固め、その兜は山高で、顔にぴったりついた長い頬当てがあり、頬当ての上に海鳥の白い翼を配した、見慣れぬ形のものでした。しかもこれらの兜は銀の炎のようにきらめいていました。というのも実のところこれらはみな、全盛を極めた古い時代から伝わった宝物で、[[ミスリル]]で作られていたからです。黒の陣羽織には[[銀の冠と尖った先端のたくさんある星々の下に、雪のように白い花をつけた一本の木>エレンディルの印]]が白で縫い取ってありました。これは[[エレンディル]]の世継ぎたちの装いであって、今ではゴンドールの&ruby(なんぴと){何人};もこれを着用せず、ただ、かつて[[白の木]]が生えていた[[噴水の庭]]の前に立つ城塞の護衛兵にのみ許されていたのです。((『[[指輪物語]] [[王の帰還]] 上』 「一 ミナス・ティリス」 噴水の庭を守る近衛兵の様子))
>城塞の門を守る護衛兵たちは黒い服に身を固め、その&ruby(かぶと){兜};は山高で、顔にぴったりついた長い&ruby(ほお){頬};当てがあり、頬当ての上に海鳥の白い翼を配した、見慣れぬ形のものでした。しかもこれらの兜は銀の炎のようにきらめいていました。というのも実のところこれらはみな、全盛を極めた古い時代から伝わった宝物で、[[ミスリル]]で作られていたからです。黒の陣羽織には[[銀の冠>ゴンドールの王冠]]と[[&ruby(とが){尖};った先端のたくさんある星々>七つの星]]の下に、雪のように白い花をつけた[[一本の木>白の木]]が白で縫い取ってありました。これは[[エレンディル]]の世継たちの装いであって、今ではゴンドールの&ruby(なんぴと){何人};もこれを着用せず、ただ、かつて[[白の木]]が生えていた[[噴水の庭]]の前に立つ城塞の護衛兵にのみ許されていたのです。((『[[指輪物語]] [[王の帰還>指輪物語/王の帰還]] 上』 「一 ミナス・ティリス」 噴水の庭を守る近衛兵の様子))

ペレグリンはデネソールの部屋付きの従者として[[白の塔]]の部隊に配属され、与えられた装備も他の近衛兵とはやや異なるものだった。

>そしてまもなくピピンは黒と銀ずくめの見慣れぬ装束に身を飾った自分を見いだしました。かれは小さな鎖かたびらを着けました。その鎖はおそらく鋼でできていたのでしょうが、黒玉のように真っ黒でした。そして山高の兜は両側に[[鴉>大ガラス]]の小さな翼がついており、兜鉢の中央には銀の星がはめこまれていました。鎖かたびらの上には黒の短い陣羽織を着けましたが、その胸には銀で[[白の木]]の紋章が縫い取りされていました。((『指輪物語 王の帰還 上』 「四 ゴンドールの包囲」 ペレグリンが与えられた白の塔の制服))
>そしてまもなくピピンは黒と銀ずくめの見慣れぬ&ruby(しょうぞく){装束};に身を飾った自分を見いだしました。かれは小さな鎖かたびらを着けました。その鎖はおそらく&ruby(はがね){鋼};でできていたのでしょうが、黒玉のように真っ黒でした。そして山高の&ruby(かぶと){兜};は両側に[[&ruby(からす){鴉};>大ガラス]]の小さな翼がついており、兜鉢の中央には銀の星がはめこまれていました。鎖かたびらの上には黒の短い陣羽織を着けましたが、その胸には銀で[[白の木]]の紋章が&ruby(ぬ){縫};い取りされていました。((『指輪物語 王の帰還 上』 「四 ゴンドールの包囲」 ペレグリンが与えられた白の塔の制服))

[[黒門の戦い]]では西軍大将たちの近衛騎士団(a great guard horsemen)が登場しており、城塞の近衛部隊の一部もそれに参戦していたものと思われる。
[[指輪戦争]]以後も、ペレグリンはゴンドールの騎士として城塞の近衛兵であることを示す黒と銀の制服を着用した。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#sd5d8836]

[[白の塔]]内部の広間、[[噴水の庭]]でその姿が確認できる。それぞれ装いが若干異なっており前者は黒のマントに一般兵の兜以上に羽の意匠を施された兜をかぶり、[[白の木]]を守るようにして立っている後者は羽飾り付きの兜にマスク、マントに加え肩鎧も身に付けるなどより重装備となっている。なお前者はデネソールの火葬や『[[エクステンデッド・エディション]]』でオスギリアスに赴いたデネソールに付き従い、映画オリジナルのキャラクターである[[イロラス]]もこの衣装となっている。
[[白の塔]]内部の広間、[[噴水の庭]]でその姿が確認できる。それぞれ装いが若干異なっており、前者は黒のマントに一般兵の兜に対して追加の羽の意匠を施された兜をかぶり、[[白の木]]を守るようにして立っている後者は羽飾り付きの兜にマスク、マントに加え肩鎧も身に付けるなどより重装備となっている。なお前者はデネソールの火葬や『[[エクステンデッド・エディション]]』でオスギリアスに赴いたデネソールに付き従い、映画オリジナルのキャラクターである[[イロラス]]もこの衣装となっている。
一般のゴンドール兵も黒の服に銀の甲冑という、城塞の近衛兵と似通った装備をしている。
[[ペレグリン・トゥック]]は「城塞の衛兵」となり、原作と似た装備を付ける。『[[エクステンデッド・エディション]]』では[[ファラミア]]が自分の子供時代に使用していたものであることをピピンに語るシーンが追加されている。
[[ペレグリン・トゥック]]は「城塞の衛兵」となり、原作と似た装備を付ける。『[[エクステンデッド・エディション]]』では、[[ファラミル]]が自分の子供時代に使用していたものであることをピピンに語るシーンが追加されている。

*** 画像 [#me045943]

&ref(vlcsnap-2019-07-28-16h43m00s652.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』における白の木とその衛兵);

** コメント [#j57b5c15]

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