* &ruby(じょうさいのこのえぶたい){城塞の近衛部隊}; [#w937a2bf]
** 概要 [#ad3725fb]

|~カテゴリー|言葉・単語|
|~スペル|the Guard of the Citadel|
|~異訳|城塞の護衛兵&br;城塞の近衛の衛士|
|~その他の呼び名|近衛隊&br;ゴンドールの塔の近衛兵&br;ミナス・ティリスの近衛兵|

** 解説 [#o5a0b5d1]

[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]の城塞を守る、[[ゴンドール]]の近衛部隊。黒と銀の制服を帯びて城塞の衛兵及び儀仗任務などにあたった。また[[指輪戦争]]では[[黒門]]前の戦いで西軍大将たちの近衛騎士団(a great guard horsemen)が登場している。

>城塞の門を守る護衛兵たちは黒い服に身を固め、その兜は山高で、顔にぴったりついた長い頬当てがあり、頬当ての上に海鳥の白い翼を配した、見慣れぬ形のものでした。しかもこれらの兜は銀の炎のようにきらめいていました。というのも実のところこれらはみな、全盛を極めた古い時代から伝わった宝物で、[[ミスリル]]で作られていたからです。黒の陣羽織には[[銀の冠と尖った先端のたくさんある星々の下に、雪のように白い花をつけた一本の木>エレンディルの印]]が白で縫い取ってありました。これは[[エレンディル]]の世継ぎたちの装いであって、今ではゴンドールの&ruby(なんぴと){何人};もこれを着用せず、ただ、かつて[[白の木]]が生えていた[[噴水の庭]]の前に立つ城塞の護衛兵にのみ許されていたのです。((『[[指輪物語]] [[王の帰還]] 上』 「一 ミナス・ティリス」))

城塞の近衛兵であることはゴンドールでは名誉とみなされ、[[ベアギル]]は父を「近衛(隊)のベレゴンド」と言及する。
ゴンドールの[[執政]][[デネソール二世]]に忠誠を誓った[[ペレグリン・トゥック]]は城塞の近衛兵となり、小姓として奉公することになったが、その際デネソール二世から与えられた装備は他の近衛兵のものとはやや異なるものだった。

>そしてまもなくピピンは黒と銀ずくめの見慣れぬ装束に身を飾った自分を見いだしました。かれは小さな鎖かたびらを着けました。その鎖はおそらく鋼でできていたのでしょうが、黒玉のように真っ黒でした。そして山高の兜は両側に[[鴉>大ガラス]]の小さな翼がついており、兜鉢の中央には銀の星がはめこまれていました。鎖かたびらの上には黒の短い陣羽織を着けましたが、その胸には銀で[[白の木]]の紋章が縫い取りされていました。((『指輪物語 王の帰還 上』 「四 ゴンドールの包囲」))

[[黒門]]前の戦い以降ペレグリンはゴンドールの騎士となり、城塞の近衛兵の黒と銀の制服を着用している。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#sd5d8836]

[[噴水の庭]]に羽飾り付きの兜をかぶった近衛兵がおり、銀の甲冑に黒のマントを羽織っている。[[イロラス]]、デネソールの火葬に付き従った兵士たちも同じマントを羽織っている。
一般のゴンドール兵も黒の服に銀の甲冑という、城塞の近衛兵と似通った装備をしている。
[[ペレグリン・トゥック]]は「城塞の衛兵」となり、原作と似た装備を付ける。『[[エクステンデッド・エディション]]』ではファラミアが自分の子供時代に使用していたものであることをピピンに語るシーンが追加されている。

** コメント [#j57b5c15]

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