#author("2023-11-14T23:51:10+09:00;2023-06-23T22:57:33+09:00","","")
* 人間 [#fa4bb309]
** 概要 [#f5c96c87]

|~カテゴリー|種族|
|~スペル|Man|
|~その他の呼び名|[[アタニ]]、死すべき定めの人の子(mortal man)、[[ヒルドール]]、[[アパノーナール]]、後に生まれたる者、次に生まるる者(the Secondborn)、[[エングワール]]、病を持つ者、[[フィーリマール]]、侵入者、よそ者、不可解なる者、自らを呪う者、不器用なる者、夜を恐れる者、[[太陽]]の子|
#contents

** 解説 [#h97e6c5e]
** 概要 [#Summary]

[[イルーヴァタール]]の第二子。[[エルフ]]の次に世に送り出される事になった[[アルダ]]の住人(実際には[[ドワーフ]]の方が早かったが、イルーヴァタールの予定ではエルフの次となっていたため、イルーヴァタールの第二子と呼ばれる)。
|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Men|
|~その他の呼び名|[[アタニ>エダイン]](Atani)&br;イルーヴァタールの乙子(Younger Children of Ilúvatar)&br;死すべき定めの人間(Mortal Men)&br;次に生まるる者(the Secondborn)&br;後に来る者(the Aftercomers)&br;後に続く者(the Followers)&br;ヒルドール(Hildor)(([[クウェンヤ]]で「後に続く者」(the Followers)、「後に来たる者」(the Aftercomers)の意))&br;アパノーナール(Apanónar)((クウェンヤで「後に生まれた者」(the After-born)の意))&br;エングワール(Engwar)((クウェンヤで「病を持つ者」(the Sickly)の意))&br;フィーリマール(Fírimar)((クウェンヤで「有限の命の者」(the Mortals)の意))&br;客人(the Guests)&br;侵害者(the Usurpers)&br;よそびと、よそ者(the Strangers)&br;不可解なる者(the Inscrutable)&br;自らを呪う者(the Self-cursed)&br;不器用なる者(the Heavy-handed)&br;夜を恐れる者(the Night-fearers)&br;太陽の子(Children of the Sun)&br;[[大きい人]](Big Folk, Big People)|

** 解説 [#Explanation]

''[[イルーヴァタールの乙子>イルーヴァタールの子ら]]''。[[エルフ]]の次に世に送り出される事になった[[アルダ]]の住人(実際には[[ドワーフ]]の方が早かったが、[[イルーヴァタール]]の予定ではエルフの次となっていたため、イルーヴァタールの第二子と呼ばれる)。

[[エルフ]]が[[アルダ]]を美しく飾り整えることを運命づけられていたのに対し、人間は[[アイヌルの音楽>アイヌリンダレ]]を越えて世界と自らを作っていくことを運命づけられていた。そのための恩寵として、人間には[[世界の環>世界の圏]]に束縛されないという「''[[死すべき運命]]''」が与えられていた。
だが[[冥王]][[モルゴス]]はその恩寵を自らの支配する暗闇と混同させることで汚し、人間が死を恐れるように仕向けた。また人間の自由な性質は、一方で自らが進むべき道に惑い、他の力や環境からの影響を受けやすく、外傷や病によって容易に命を落としてしまうことにもつながった。人間が弱く、堕落しやすいと言われるのはこのためである。

人間は最初に[[太陽]]が昇った時に目覚め、[[エルフ]]や[[ドワーフ]]など他のすべてのもの言う種族が衰退し姿を消した後も、世界を担っていくこととなる。

肉体を失った人間の魂が最終的にどこへ向かうのかは、[[マンウェ]]と[[マンドス]]を除いて[[ヴァラール]]にも[[エルフ]]にも知られていない。だが、[[世界が終わった>ダゴール・ダゴラス]]後に[[イルーヴァタール]]の眼前で奏でられるという「[[第二の音楽>アイヌリンダレ#Second]]」には、人間も加わるであろうと言われている。

>「人間の始めることはいつもこうなのだ。春に春霜があったり、夏に虫害があったりすると、かれらは前途の望みを失うのだ。」
「しかしかれらはその種を失うことはめったにない。」と、[[レゴラス]]はいいました。「そしてその種は土の中に埋まって腐り、思いもかけぬ時に思いもかけぬ場所でふたたび芽を出すのだ。人間の功業というものはわれわれのいなくなった後まで残るだろうよ、[[ギムリ]]。」((『[[指輪物語]] [[王の帰還>指輪物語/王の帰還]]』「最終戦略会議」))

** 特徴 [#n14f8248]

:外見|~氏族により身長は様々。[[ドゥーネダイン]]が最も背が高かった。肌や髪の色も様々だが、[[中つ国]]北西部の人間は白っぽい肌をしており、髪の毛は金、茶など。[[東夷]]は浅黒い肌をしていて髪は黒かった。
:能力|~寿命も各氏族により様々。[[第二紀]]の[[ドゥーネダイン]]は400歳くらいまでの寿命があったが、[[第三紀]]には120~150歳くらいにまで減じた。[[ドゥーネダイン]]ではない[[中つ国]]北西部の一般の人間は60~80歳くらいまでの寿命があった。
寿命は[[イルーヴァタール]]の恩寵、人間の天賦・宿命であり、死んだ人間の行く場所がどこか、[[イルーヴァタール]]以外の誰も知らなかった。
:文明・文化|~[[第一紀]]に[[ベレリアンド]]に入ってきた人間の一部は[[エルフ]]の王に仕え、[[エルフ]]の文化を取り入れた。[[第二紀]]の[[ヌーメノール]]の人間はその技術力において[[中つ国]]の人間を遙かに凌駕し、ヌーメノールが滅亡しても、そこから逃れた流謫の[[ドゥーネダイン]]が、技術を[[中つ国]]にもたらした。[[第三紀]]以降は、人間は他の種族とはあまり関わらない、独自の生活と文化を築いていった。
:住居|~氏族によって様々であるが、基本的に都市生活を行う。一部の民は、身を隠すために森林に住んだ。
:歴史|~[[第一紀]]、[[太陽]]が昇った後に[[中つ国]]東方の[[ヒルドーリエン]]の地に誕生する。彼らを召し出す[[ヴァラール]]の使いは来ず、人間ももっぱらヴァラールを恐れていた。人間は[[中つ国]]をさまよううちに、一部が[[暗闇のエルフ]]や[[ドワーフ]]と交わった。
また一部の人間([[エダイン]]と[[東夷]]の一部)は[[ベレリアンド]]に入り込み、[[シンダール]]や[[ノルドール]]の[[エルフ]]と接触する。そこで[[エルフ]]の王に仕える人間もいた。[[エダイン]]を除く東方の人間は[[モルゴス]](後に[[サウロン]])の影響を受け、邪悪に染まることが多かった。[[怒りの戦い]]では[[エダイン]]のみが[[エルフ]]・[[ヴァラール]]の味方として戦った。
[[第二紀]]に入ると[[エダイン]]の多くは[[ヌーメノール]]に移り、[[中つ国]]の人間との技術・知識の格差は広がる。ヌーメノールの没落によって[[エレンディル]]達([[ドゥーネダイン]])が[[中つ国]]に流れ着くが、依然としてその技術力・知識に大きな差があり、そのためドゥーネダインは[[アルノール]]と[[ゴンドール]]の王国を築いてその地方の人間達を統治した。一方東方の人間は、やはり[[サウロン]]の影響力の下に入っており、それは第三期末まで続いた。
[[第三紀]]、[[中つ国]]の最西端に住む人間は[[ブリー郷]]の住人だった。
:氏族|~多くの氏族がある。[[第一紀]]、[[エルフの友]]たる三家([[ベオル]]の族、[[ハドル>ハドル(ハソルの息子)]]、[[ハラディン]])は[[エダイン]]と呼ばれ、後の[[ヌーメノール人]]、そして[[ドゥーネダイン]]の祖となった。他の中つ国の人間は、[[東夷]]、[[ドルーエダイン]]、[[ロヒアリム]]、[[ロスソス]]、[[ハラドリム]]、[[褐色人]]、[[黒きヌーメノール人]]などの名が出てくる。
:言語|~[[第一紀]]、[[エダイン]]は[[シンダール語]]を学ぶことが多かったが固有の言語も保持しており、それが[[アドゥーナイク]]の元になった。[[ヌーメノール]]ではアドゥーナイクの他に[[クウェンヤ]]が用いられた。[[中つ国]]北西部の人間は[[西方語]]を使ったが、[[ヌーメノール]]の亡命者の国([[アルノール]]と[[ゴンドール]])では[[シンダール語]]が使われることも多く、ゴンドールでは[[第三紀]]末になってもシンダール語の単語が数多く残っていた。[[ロヒアリム]]や[[野人]]など、独自の言語を持つ民族も多かった。
:偏見|~基本的に[[オーク]]を毛嫌いしているが、[[東夷]]など[[モルゴス]]、[[サウロン]]、[[サルマン]]の影響下にある人間はオークと共に行動することもあった(といっても決してオークを愛していたわけではない)。
[[エダイン]]と[[ドゥーネダイン]]以外の人間はエルフをよく知らず、彼ら対して恐れの感情を抱いていることが多かった。
***外見 [#u8c8278b]

** コメント [#m87b83ab]
氏族により大きく異なる。身長も様々で、[[ドゥーネダイン]]が最も背が高かった。肌や髪の色も様々だが、[[中つ国]]北西部の人間は白っぽい肌をしており、髪の毛は金、茶、黒など。[[東夷]]や[[ハラドリム]]は浅黒い肌をしていて髪は黒かった。[[ドルーエダイン]]や[[ホビット]]のように、非常に特殊な外見を持ったものもいる。

- 中にはサウロンに九つの指輪を与えられて、ナズグルになった人もいるのね。ムラゾールとか。 -- かごめ
***能力 [#f7c46274]

#comment
#norelated
能力や寿命も各氏族により様々。[[第二紀]]のドゥーネダインは400歳くらいまでの寿命があったが、[[第三紀]]には120~150歳くらいにまで減じた。ドゥーネダインではない[[中つ国]]北西部の一般の人間は60~80歳くらいまでの寿命があった。寿命は本来は人間の大いなる能力の帰結だったが、[[モルゴス]]が為した悪事のために、ほとんどの人間は死をひどく恐れるようになった。
環境や外傷、外圧に対する抵抗力は[[エルフ]]に大きく劣るが、これは柔軟さの裏返しでもある。エルフに教えを受けた[[エダイン]]や[[ドゥーネダイン]]は身体的・技術的にも多くの能力を持つ。また、動物と心を通わせる[[北方の自由の民]]や、隠密に秀でる[[ホビット]]、狩りや見張りの力を持つ[[ドルーエダイン]]など、独自に特殊な能力を発達させた氏族も多い。

***文明・文化 [#mda7bd1f]

[[エルフ]]から多くを学んだと言われている。目覚めたばかりの人間に最初の教師となったのは[[アヴァリ]]であり、東方の[[ドワーフ]]からも教えを受けた。
[[第一紀]]に[[ベレリアンド]]に入ってきた人間の一部は[[エルダール]]の王侯に仕え、エルダールの文化を取り入れた。第二紀の[[ヌーメノール]]の人間はその技術力において中つ国の人間を遙かに凌駕し、ヌーメノールが滅亡しても、そこから逃れた流謫の[[ドゥーネダイン]]が、優れた技術を中つ国にもたらした。第三紀以降は、人間は他の種族とはあまり関わらなくなり、独自の生活と文化を築いていった。
[[モルゴス]]や[[サウロン]]より教えを受け、その影響下にあった民族もいる。

***住居 [#c69784a0]

氏族によって様々であるが、基本的に集団生活を行う。一部の民は、身を隠すために森林に住んだ。


***氏族 [#uf8c6998]

多くの氏族がある。第一紀、[[エルフの友]]たる三家([[ベオルの族]]、[[ハドルの族]]、[[ハレスの族]])は[[エダイン]]と呼ばれ、後の[[ヌーメノール人]]、そしてドゥーネダインの祖となった。他の中つ国の人間は、エダインと共通の祖先から分かれた[[北方の自由の民]]である[[北国人]]([[ロヒルリム]])や[[ビヨルン一党]]、原始的ながら独自の文化を持つ[[ドルーエダイン]]や[[ロッソス]]、[[冥王]]の支配や影響を受けた[[黒きヌーメノーレアン]]、[[東夷]]、[[ハラドリム]]、[[&ruby(ダンレンデイング){褐色国人};>褐色国人]]、[[山岳人]]などの名が出てくる。[[ホビット]]も人間の一種族であるという。

***言語 [#u9b069ee]

人間が最初に話した言葉は、[[アヴァリ]]の言葉からの影響であるという。
第一紀、エダインは[[シンダリン]]を学ぶことが多かったが固有の言語も保持しており、それらが[[ヌーメノール]]の言葉である[[アドゥーナイク]]の元になった。ヌーメノールでは他に[[クウェンヤ]]も伝承された。
中つ国北西部では[[ドゥーネダイン]]の影響から[[西方語]]が広く使われるようになる。ヌーメノールの[[亡命者の国>亡国の民の王国]]([[アルノール]]と[[ゴンドール]])においてはシンダリンを解する者も少なからずおり、ゴンドールでは第三紀末になってもシンダリンによる命名が数多く残っていた。
[[ロヒルリム]]([[ローハン語]])や[[野人]]など、独自の言語を保持し続ける氏族も多くいた。[[東夷]]や[[ハラドリム]]などもかれら自身の言語を話した。

***偏見 [#g44aa1e6]

基本的に[[オーク]]を毛嫌いしているが、東夷などモルゴス、サウロン、[[サルマン]]の影響下にある人間はオークと共に行動することもあった(といっても決してオークを愛していたわけではない)。
エダインとドゥーネダイン以外の人間はエルフをよく知らず、彼らに対して恐れの感情を抱いていることが多かった。ほとんど接触を持ったことのない[[ヴァラール]]も恐れていた([[アラウ(オロメ)>オロメ]]など、一部のヴァラは中つ国でも尊崇されることがあった)。

**歴史 [#cffc9ae1]
[[第一紀]]、[[太陽]]が昇った時に中つ国東方の[[ヒルドーリエン]]の地で目覚める。彼らを召し出す[[ヴァラール]]の使いは来ず、人間ももっぱらヴァラールを恐れていた。中つ国をさまよううちに、人間は[[暗闇のエルフ]]やドワーフと親交を持った。また、目覚めたばかりの人間はモルゴスにいち早く目を付けられ、その暗闇の下に入ったと言われている。一方で、モルゴスから逃れようとして西方を目指す者達もおり、かれらの一部は[[ベレリアンド]]に到達してその地の[[エルフ]]と接触した。
第一紀305年に[[エルダール]]の[[フィンロド]]とはじめて出会った人間は、そのまま[[シンダール]]や[[ノルドール]]の王侯に仕え、その教えを受けた。かれらはエルダールとともにモルゴスを敵として戦い、[[エダイン]]と呼ばれるようになる。だがエダインを除く東方の人間はモルゴス(後に[[サウロン]])の影響から逃げきれず、[[ニルナエス・アルノエディアド]]では[[東夷]]の[[ウルファング]]の息子たちがエルダールを裏切ってモルゴスを助けた。エダインとエルダールとの結びつきによって生まれた[[半エルフ]]の[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]は両種族の[[希望>エアレンディルの星]]となり、彼の懇願によってヴァラールは[[怒りの戦い]]を起こしてモルゴスを完全に打ち倒す。怒りの戦いではほとんどの人間がモルゴスの側に与し、ただエダインのみがエルダール・[[ヴァラール]]の側に立って戦った。
[[第二紀]]に入ると、エダインには報償として[[ヌーメノール]]の島が与えられ、かれらは長寿と繁栄を謳歌し、その技術力は[[中つ国]]の人間達を遥かに凌駕するに至った。一方、中つ国ではモルゴスの後を継いだ[[サウロン]]が力を伸ばしており、多くの人間達はサウロンを神として崇めて再びその影の下に入った。当初、[[ヌーメノール人]]は中つ国の人間達の援助者であった。だが暗闇は[[大海]]を越えてかれらに追いつき、ヌーメノール人は次第に死すべき運命と[[ヴァラール]]に反抗するようになり、苛酷な支配者として中つ国の人間達の上に君臨するようになる。堕落と絶頂を極めたヌーメノールは、[[アル=ファラゾーン]]の時代にサウロンをも軍事的に屈服させたが、サウロンの姦計にはまり[[アマン]]へ侵攻して不死をもぎ取ろうと試み、[[ヌーメノールの滅亡>世界の変わる日]]を招いた。
わずかに残っていた[[節士派>節士]]である[[エレンディル]]ら[[ドゥーネダイン]]はヌーメノールの没落を逃れて中つ国に流れ着き、[[アルノール]]と[[ゴンドール]]を築いてサウロンと戦った。中つ国の人間の中には、ドゥネダインの同盟者となった者達もいたが、一方で依然としてサウロンの支配下にある者達もいた。第二紀末、ドゥーネダインとエルダールは[[最後の同盟]]を結び、サウロンとその軍勢を打ち破った。
[[第三紀]]の中つ国は、エルフの力が衰退し、次第に人間の世界へと移り変わっていく時代であった。だがドゥーネダインもまた、恩寵から引き離され、中つ国の人間達との混血が進むうちに、その能力を失って衰微していった。北方には、[[冥王]]からもエルフからも等しく距離を置いて暮らしてきた[[北方の自由の民]]がおり、かれらはしばしばドゥーネダインの力強い同盟者となって活躍した。しかし東方の[[東夷]]や南方の[[ハラドリム]]、[[黒きヌーメノーレアン]]など、いまだサウロンの影響下にある人間は多く、西方のドゥーネダインや同盟者の[[北国人]]らは常に劣勢であった。そしてどの人間達もエルフとは疎遠になり、その領域に怖れを抱くようになっていく。
第三紀は[[指輪戦争]]で終わったが、そこで主たる役割を果たしたのも人間達であった。[[第四紀]]が到来すると、[[エルフ]]や[[ドワーフ]]、[[オーク]]のような他のもの言う種族はますます衰退していく一方、人間が中つ国に占める位置はますます大きなものになっていった。


** [[Iron Crown Enterprises]]による設定 [#kacec1a4]

『[[HoME>The History of Middle-earth]]』に収録された草稿と、現実世界に存在する民族の系譜・分布を参考にして、より細分化された氏族系統が構築されている。ICEに記載のある氏族は膨大な数に上るため、ここにはその一部あるいは特に重要な氏族のみを表記する。より細分化された氏族についてはMiddle-earth Role Playing Wikiの[[当該記事>http://merp.wikia.com/wiki/Hildor]]を参照されたい。

***分裂の始まり [#oca0a76d]

初期の頃の人間たちは[[中つ国]]の内陸部に住んでおり、概ね一つにまとまった集団を形成していた。彼らは[[アヴァリ]]から言語や知識を授けられるようになったことで発展したが、やがて[[モルゴス]]やその配下の[[マイア>マイアール]]たちもまた彼らに目をつけ、自らの陣営に引き込もうと悪しき知識を吹き込み誘惑するようになった。[[エルフの友]]であり続ける者たちとモルゴスらを崇拝する者たちに分かれて争うようになり、最初の分裂が起こった。そして人間たちはアヴァリの[[同胞>エルダール]]が向かったという西方の国々の噂を頼りに西を目指す集団と、東方に留まる、あるいはそれ以外の南や北の地に向かう集団とに分かれて中つ国の各地へと散っていった

***リンタドール(Lintador) [#yd85b801]

「放浪者Wanderers」の意味。初期の二つの集団のうち、[[モルゴス]]の配下となるのを拒もうとして西方へと向かった集団。[[エダイン]]や[[エリアドール]]、[[リョヴァニオン]]、[[リューン]]、[[近ハラド]]等、西方世界の歴史の中核となる人間たちの共通の祖先。

|>|>|>|~リンタドール諸民族の分類|
|Edain|>|Haradin|[[ドゥーネダイン]]|
|~|>|Beorians|~|
|~|>|Hadorians|~|
|~|Eriedain|[[北方の自由の民]]|[[ロヒルリム]]|
|~|~|~|[[バルドの一党]]|
|~|~|~|[[ビヨルン一党]]|
|~|~|~|[[森人]]|
|Arhunerim|Baradrim([[ベレリアンド]]に侵入した[[東夷]])|>|[[ボール]]の一族|
|~|~|>|[[ウルファング]]の一族|
|~|>|>|Nardhrim([[リューンの湖]]周辺の東夷)|
|~|>|>|Daen([[&ruby(ダンレンデイング){褐色国人};>褐色国人]]の祖先と[[エリアドール]]、[[ゴンドール]]の先住民)|
|~|>|>|[[山岳人]]|
|~|>|>|Drugu|

***アヴァラドール(Aravador) [#qf74b03d]

[[パリソール]]での戦乱の後も東方に留まり続けた集団で、南方や北方にも進出した。大部分の[[東夷]]や[[ハラドリム]]の共通の祖先。

|>|>|~アヴァラドール諸民族|
|Avarim(極東の民)|Avaradan|Womaw|
|Linnerim(極北の民)|>|[[ウムリ]]|
|>|>|Mornerim(湖水の民)|
|>|Narnerim(南の民)|[[ハラドリム]]|
|Taratherim(平原の民。第二紀以降の東夷)|>|[[馬車族]]|
|~|>|[[バルホス族]]|
|~|>|[[ヴァリアグ]]|


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