-フーリンの妻にして、トゥーリン、ラライス、ニエノールの母であるモルウェン・エレズウェン(Morwen Eledhwen)については、[[モルウェン(バラグンドの娘)]]を参照してください。
-ローハンの王センゲルの妻でセオデンの母、セオドレド、エオメル、エオウィンの祖母にあたるモルウェン(Morwen)については[[モルウェン(センゲルの妻)]]を参照してください。

* モルウェン [#f748d541]
** 概要 [#b9918bad]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Morwen|
|~その他の呼び名|エレズウェン(Eledhwen)、ドル=ローミンの奥方(Lady of Dor-lómin)|
|~種族|[[人間]]([[エダイン]])|
|~性別|女|
|~生没年|[[第一紀]]|
|~親|[[バラグンド]](父)|
|~兄弟||
|~配偶者|[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]|
|~子|[[トゥーリン]](息子)、[[ラライス]]、[[ニエノール]](娘)|

** 解説 [#m1658d1a]

[[バラグンド]]の娘。[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の妻で[[トゥーリン]]、[[ラライス]]、[[ニエノール]]の母。[[リーアン]]の従姉妹。
その美貌から「エルフの輝き」の意であるエレズウェンと称され、上古の世の人間の女の中で最も美しかったと言われている。

[[ダゴール・ブラゴルラハ]]の後[[エメルディア]]に指揮されて[[リーアン]]らと共に[[ドルソニオン]]から脱出し、[[ドル=ローミン]]に逃れてきた。
後にフーリンと結婚してトゥーリン、ラライス、ニエノールを産むが、ラライスは三歳の時に疫病で死に、フーリンは[[ニアナイス・アルノイディアド]]から戻らなかった。

ニアナイス・アルノイディアドの後、[[ヒスルム]]では[[ハドル家>ハドル(ハソルの息子)#q65837b9]]の人間は[[東夷]]に迫害されていたが、モルウェンはその威厳と美しさから東夷に恐れられ、手出しされなかった。しかし彼女らは貧しかったため、東夷の[[ブロッダ]]の妻になっていた[[アイリン]]に援助されながら暮らしていた。
モルウェンは、トゥーリンを[[ドリアス]]に送り出し、その後身ごもっていたニエノールを生む。モルウェンは[[ドリアス]]からの迎えが来ても、フーリンの家を空にしようとはせず、代わりにドル=ローミンの[[龍の兜]]を迎えの[[エルフ]]に預けた。
その後ニエノールが成長してからようやく母娘で[[ドリアス]]に向かったが、その時には既にトゥーリンは[[ドリアス]]にいなかった。しかしモルウェンとニエノールは、[[シンゴル]]と[[メリアン]]の客として[[ドリアス]]に留まった。

やがて[[ナルゴスロンド]]が陥落すると、ナルゴスロンドの[[モルメギル]]がトゥーリンであるという事がドリアスに伝わったため、モルウェンはトゥーリンを捜そうと[[シンゴル]]と[[メリアン]]の制止を振り切ってドリアスを飛び出す。だが彼女を連れ戻すためにやって来た[[マブルング>マブルング(ドリアス)]]らに追い付かれ、その中には兵士に変装していたニエノールもいた。しかし彼女は考えを変えず、説得を諦めた一行は[[ナルゴスロンド]]の方に向かった。
だが一行は[[アモン・エシア]]で[[グラウルング]]の襲撃を受けてちりぢりとなる。モルウェンは行方不明になり、その後はドリアスにも彼女の消息は全く伝わらなかった。

しかしフーリンが[[アングバンド]]より解放され、トゥーリンとニエノールの墓石のある[[カベド・ナイラマルス]]に辿り着いた時、そこにモルウェンがいた。フーリンが看取る中でモルウェンは死に、フーリンによってカベド・ナイラマルスに葬られ、トゥーリンとニエノールの墓石に、モルウェンの名が付け足された。カベド・ナイラマルスは[[ベレリアンド]]の崩壊の後も海上に残され、[[トル・モルウェン]]という島になったという。

** コメント [#q299b149]

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