#author("2016-11-23T04:55:56+09:00","","")
* ハムール [#za683671]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Khamûl|
|~異訳|カムール、ハムル|
|~その他の呼び名|東方の影(Shadow of the East)、黒の東夷(Black Easterling)|
|~種族|[[ナズグール]](もとは[[人間]]の[[東夷]])|
|~性別|男|
|~生没年|~†[[第三紀]]3019|
|~親||
|~兄弟||
|~配偶者||
|~子||

** 解説 [#Explanation]

『[[終わらざりし物語]]』にその名が記されている[[指輪の幽鬼(ナズグール)>ナズグール]]の一人で、[[指輪の幽鬼の首領(魔王)>魔王]]に次ぐ存在。''東方の影''、''黒の東夷''とも呼ばれる。
ナズグールの中では最も[[一つの指輪]]の存在を感じ取ることができるが、日光に一番弱いナズグールであったという。

[[死人占い師]]として知られていた[[サウロン]]は、[[第三紀]]2941年に[[白の会議]]の攻撃によって[[ドル・グルドゥア]]から[[モルドール]]へ撤退したが、ハムールは2951年に、他の二人のナズグール((これは『[[追補編]]』の[[第三紀の年表>第三紀]]に基づく。ハムールについて述べられている『[[終わらざりし物語]]』の「指輪狩り」の草稿では、ハムールは伝令役のもうひとりの[[ナズグール]]と共に[[ドル・グルドゥア]]に留まっていたとされる))と共にドル・グルドゥアを再占領するために派遣された。ハムールはそのままドル・グルドゥアの指揮官として留まり、[[あやめ野]]付近で[[一つの指輪]]の捜索を続ける。

[[3018年(大いなる年)>大いなる年]]、ハムールらは[[大河]]を越えてきた[[魔王]]達と合流して「一つの指輪を持つ[[なんとか庄>ホビット庄]]のバギンズ」を見つけ出すために[[エリアドール]]へ潜入した。本編で[[ハムファスト・ギャムジー]]や[[マゴット]]に「バギンズ」のことを聞いてまわり、[[ホビット村]]から[[切株村]]まで街道沿いに[[フロド]]らを追跡して、[[バックル村の渡し]]で取り逃がしたナズグールがハムールだとされる。

** [[Iron Crown Enterprises]]による設定 [#ICE]

[[ICE>Iron Crown Enterprises]]設定には、さらにハムールについての細かい情報がある。ハムールは本来の名を''コムール一世''(Komûl I)という。[[エルフ]]([[アヴァリ]])の血が流れる東方の人間の種族ウォマウ(Wômaw)の築いた国[[ウォマワス・ドラス]]のムール・タヌール(Mûl Tanûl、ムールはウォマウの全氏族を統べる神官兼上級王の称号)の息子として[[第二紀]]1744年に生まれた。当時は[[ヌーメノール人>ドゥーネダイン]]がウォマウ領の植民化を進めており、略奪行為も行われていた。そうした彼らの専横に対抗する手段を求めて父王が[[アヴァリ]]の助言を求めた結果、紹介されたのがアンナタールを名乗っていた[[サウロン]]だった。後にウォマワスの王となったコムールは、サウロンを崇拝するエルフの女性ダルダリアン(Dardarian)に誘惑され、[[九つの指輪]]のうちの一つを手にし、[[ナズグール]]になったという。その力でコムールはウォマワスを東方世界で最強の国に押し上げ、人々にサウロンへの信仰心を植え付けていった。だが、サウロンが[[最後の同盟]]との戦いに破れて力を失うと、コムールも[[忠実なる者]]の一派の援助を受けた従兄弟のアオーン(Aôn)のクーデターによって王位を奪われ、ウォマワスから去った。

*** 画像 [#oa4f1241]

&ref(d618c1bdae7c467b35ce8a894ce48086.jpg,,30%,);

**  映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

[[サウロン]]によって招集された9人の[[ナズグール]]の中にいる、『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』に登場した[[東夷]]と似た装備を纏ったナズグールがハムールとされており、2015年11月に出版された『[[The Hobbit: The Battle of the Five Armies Chronicles: The Art of War>http://www.amazon.co.jp/gp/product/0062265725/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=0062265725&linkCode=as2&tag=arda-22]]』および、『決戦のゆくえ [[エクステンデッド・エディション]]』メイキングで言及されている。最初にエルロンドと切り結んでおり、他の幽鬼よりも大きく画面に映し出されている。

また、ネット上では一時期、兜の形状が、[[ピーター・ジャクソン]]が仮装パーティーで被っていたクラウンのマスクと類似している事から彼が演じているのではないかと噂になった。

*** 画像 [#oa4f1241]

&ref(Khamul.jpg,,25%,『ホビット』におけるハムール(中央)); &ref(ナズグール/Nazgul.jpg,,25%,『ホビット』におけるハムール(左から三番目));

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

Lieutenant of Dol Guldur(ドル・グルドゥアの副官)という名前で、Morskorという[[恐るべき獣]]の背に乗り、[[ドル・グルドゥア]]に出現する(([[LOTRO Lorebook:http://lorebook.lotro.com/wiki/Monster:The_Lieutenant_of_Dol_Guldur]]))。ハムールの名が出てこないのは、『[[終わらざりし物語]]』にしか出てこない固有名詞である「ハムール」の名を[[Tolkien Estate]]が持っているために、Turbine社が使えないという権利上の問題のため。

** 外部リンク [#Links]

- [[彼方の島 ICE設定の翻訳:http://homepage2.nifty.com/lotr/naz/Kml.html]]

** コメント [#Comment]

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