* ギル=ガラド [#v4ee693d]
** 概要 [#rec51f06]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Gil-galad|
|~その他の呼び名|エレイニオン(Ereinion)|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年|~[[第二紀]]3441年|
|~親|[[フィンゴン]](父)(父は[[オロドレス>オロドレス(フィナルフィンの息子)]]の可能性もあり。[[後述>#t6499cb5]])|
|~兄弟||
|~配偶者||
|~子||

** 解説 [#odae21fe]

名は[[シンダール語]]で「燦然たる輝きの星」の意。[[フィンゴン]]の息子エレイニオン(王家の子の意)の呼び名。[[ノルドール]]最後の[[上級王]]。

*** エレイニオンとして [#db1fc04a]

[[ダゴール・ブラゴルラハ]]の[[フィンゴルフィン]]の死後、[[フィンゴルフィン]]王家と全[[ノルドール]]王国の王位を継承した[[フィンゴン]]の使者として、[[ファラス]]地方の[[ブリソンバール]]と[[エグラレスト]]の港に遣わされる。
[[ニアナイス・アルノイディアド]]の後、この地が[[モルゴス]]の軍によって攻撃されると、エレイニオンは[[キーアダン]]と共に[[バラール]]島に撤退し、そこに避難所を作り上げた。やがて[[ゴンドリン]]が滅亡し[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]が死ぬと、エレイニオンは[[中つ国]]のノルドールの[[上級王]]に指名され、以後ギル=ガラドの名で呼ばれる。

*** ギル=ガラドとして [#fb5a5ca1]

ギル=ガラドは[[第二紀]]も中つ国の[[リンドン]]に残る。彼は、他に中つ国に残ったノルドールを指揮して、[[ヌーメノール]]の援助を得ながら[[灰色港]]などで[[サウロン]]の勢力と戦った。
[[ヌーメノール]]による[[モルドール]]攻撃でサウロンが連れ去られると、ギル=ガラドは一時の平和を享受して勢力を拡大させる。ヌーメノールの没落とサウロンの中つ国帰還の後は、[[エレンディル]]と[[最後の同盟]]を結んだ。彼はエレンディルと共にサウロンと戦い、サウロンの前でエレンディルと共に討ち死にする。

天下無双の槍と言われた[[アイグロス>アイグロス(武器)]]の使い手。また彼は風の指輪[[ヴィルヤ]]の所持者であったが、死ぬ前にこれを[[エルロンド]]に譲った。

*** 親についての設定 [#t6499cb5]

『[[The History of Middle-Earth]]』によると、[[フィンゴン]]の息子ではなく[[オロドレス>オロドレス(フィナルフィンの息子)]]の息子であった可能性がある。どちらを正史とすべきかについては、意見が分かれている。

*** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#ye39602d]

|~俳優|[[マーク・ファーガソン]]|
|~日本語吹き替え||

[[旅の仲間]]冒頭の回想シーンにて、槍([[アイグロス>アイグロス(武器)]])を持って戦っている姿が見える。

** コメント [#o855d0f7]


- どうも、束教授の構想の中では後の方で登場したらしく、彼の活躍するエピソード等は少ない。また、HoMEなどを読んでみると、ある段階ではキーアダンの娘とフェラグンドの間の子供と構想されていた時期があったようです。最後の上級王なのに何となく影が薄い・・・ -- カイト
- エレイニオン・ギル=ガラドって名前ものすごくかっこいいって感じるのは私だけですかね?
- 映画冒頭、エルフの三つの指輪を受け取ったうちの一人が彼だろうか。 -- 都々目さとし
- 映画、足元の敵に槍のようなものでとどめを刺した奴がいたが、彼かどうかは不明。 -- 角笛
- The Art of the Fellowship of the Ringに書かれたギル=ガラドの設定と、この倒れた敵に槍でとどめを刺したエルフの兵士が一致しますので、彼がギル=ガラドと見て間違いないようです。原作だと、ギル=ガラドはサウロンの「火のごとく燃えいたる」黒い手によって倒されたことになっていますが。 -- 都々目さとし
- 『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』で、フロドが死者の沼地で目撃したエルフの死体が、ギル=ガラドだという説があります。彼ほど高位な人物なら沼に放って置かれないでちゃんとした墓が築かれると思うんですけどね。それともあれはあくまで亡霊ということかな。 -- 都々目さとし
- ギル=ガラドは原作ではバラド=ドゥーア包囲戦で死んだはずですし、PJ版では滅びの山のふもとで戦死したはずなので。PJ版のフロドが死者の沼地で目撃したエルフの死体は別人だと思います。可能性としてはレゴラスの祖父のオロフェアが可能性が高いです。あとエルフは外見上の死をこうむると魂はすぐにマンドスの館に行ってしまうので亡霊はすべて人間か幻覚です。 -- 大きな羊
- ↑ TTTのエルフの亡霊はギル=ガラドではないのでしょうか? FoRでのエルロンドと同じ金の鎧ですから、オロフェアではないはず。髪も黒系でしたし、何やら青っぽいマント様のものが巻きついていましたので。 -- 白蘭花
- 上級王の亡骸が沼に放置されるとは思えませんが。
- 物語に出てくる要素を、何でもかんでも関連付けるのは、如何なものかと。フロドが見たのは、「高位のエルフ」ということで十分だと思います。 -- K
- ちょっと勘違いしている人がいるので。死者の沼地は、かつてはダゴルラドからバラドドゥア陥落までの一連の戦いで、戦死した者達を埋葬した広大な共同墓地で、だいぶ後になって水が流れ込んでめちゃくちゃになって沼地化しました。ですから「墓も築かれずに沼に放置」、「滅びの山の麓で死んだのに死者の沼地に遺体があるのはおかしい」というのは的外れです。まあ、普通に考えて、上級王の遺体は共同墓地ではなくちゃんと王宮に持ち帰ったでしょうね。いや・・・多くの死した同族達と共に共同墓地に眠るというのもありえるかも・・・ --  &new{2008-04-14 (月) 00:25:22};

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