* エレボール [#lce0cd22]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Erebor|
|~その他の呼び名|はなれ山(Lonely Mountain)|
|~異訳|寂しい山|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「はなれ山」の意。[[ロヴァニオン]]の北方、[[闇の森]]の北東、[[エスガロス]]の北にある。その名の通り、北の[[灰色山脈]]や、東の[[くろがね連山]]から、この山だけが20マイル以上は離れ孤立して存在している。
かつて[[ドワーフ]]の山の下の王国があり、麓には[[ギリオン]]の[[谷間の国]]があったところで、[[湖の町>エスガロス]]との間には竜の荒らし場と呼ばれる荒れ地が広がっている。『[[ホビットの冒険]]』で[[ビルボ>ビルボ・バギンズ]]達が遠征した地。

*** 地形 [#c9173231]

六つの尾根を持つ、星形をした孤立峰である。南側の二つの尾根の根本に表門があり、[[早瀬川]]の水源もそこに位置している。この南西の尾根の先端は古い見張り台のある[[からすが丘]]になっていた。
表門の他に、ごく一部の者にしか知られていなかった秘密の通路が、山の西側の斜面に隠されている。その隠し戸は普段はただの岩壁にしか見えず、一年の内で[[ドゥリン]]の日((ドワーフの新年の元旦。秋分の頃、秋の最後の新月と太陽の昇る日を言うという。(『[[ホビットの冒険]]』「3 ちょっとひと息」 [[トーリン]]の説明より)))の決まった時間、[[ツグミ]]が岩を叩き、日没の赤い光が岩壁に差し入っている間にのみ鍵穴が出現するようになっていた。

隠し通路はまっすぐ地下にむかって下り、[[スマウグ]]がねぐらにしている大広間へと通じている。この他に、表門に通じている「[[スロール]]の朝見の間」などがあった。

*** 山の下の王国 (Kingdom under the Mountain) [#kingdom]

>… そのかみドワーフたちは強き呪文を唱え、その槌音は鐘のようになりわたった、万物ねむる地の底深く、山々の下に口をあけた大広間で。
 いにしえの王やエルフの殿のために、ドワーフたちが作り仕上げた、きらめく黄金の宝ものや、剣のつかにちりばめた宝石はおびただしかった。
 ドワーフたちは銀の首飾りに星の花々をつづり、冠の上に竜の火をかかげ、かがる鉄線には月光と日光をまぶした。 …((『[[ホビットの冒険]]』「1 思いがけないお客たち」 13人の[[ドワーフ]]達の歌より))

エレボールの山中に作られた、[[ドワーフ]]の王国、地下都市。
[[バルログ]]から逃れて[[モリア]]を脱出した[[スライン一世]]によって、[[第三紀]]1999年に打ち立てられる。[[くろがね連山]]に移住した他のドワーフや[[早瀬川]]流域に住む[[人間]]達([[谷間の国]]をはじめとした[[北方の自由の民]])との交易によって栄え、また[[からすが丘]]の[[大ガラス]]達とも同盟を結んでいた。スライン一世の発見した[[アーケン石]]が山の下の王国最大の宝であった。

だが、第三紀2770年、[[灰色山脈]]から襲来した[[竜]]の[[スマウグ]]によって王国は滅ぼされ、当時の王[[スロール]]と、その息子[[スライン二世]]、孫の[[トーリン二世(オーケンシールド)>トーリン二世]]をはじめとした生き残ったドワーフ達は荒野に逃げ落ちることを余儀なくされる。
2941年、トーリン二世は[[ブリー村]]で[[魔法使い]]の[[ガンダルフ]]に出会い、彼の助力を得て王国奪還のための計画を立てる。ガンダルフの助言を容れて、スマウグに対し戦を起こすという当初の計画を放棄したトーリン二世は、12人のドワーフの仲間と、“[[忍びの者]]”として[[ホビット]]の[[ビルボ・バギンズ]]を連れ、エレボールへの遠征を行った(『[[ホビットの冒険]]』)。
その結果スマウグは討ち取られ、[[五軍の合戦]]が発生してトーリン二世は命を落としたものの、山の下の王国の再建が成し遂げられた。[[くろがね連山]]からやってきた[[ダイン二世(鉄の足)>ダイン二世]]、がトーリンの後を継ぎ王となった。
その結果スマウグは討ち取られ、[[五軍の合戦]]が発生してトーリン二世は命を落としたものの、山の下の王国の再建が成し遂げられた。[[くろがね連山]]からやってきた[[ダイン二世(鉄の足)>ダイン二世]]がトーリンの後を継ぎ王となった。

その後、スマウグに襲撃される以前の繁栄を取り戻すことはできなかったが、エレボールはそれを偲ばせるほどには勢力を回復させた。
その後山の下の王国は、スマウグに襲撃される以前の繁栄をを偲ばせるほどには勢力を回復させた。
[[指輪戦争]]では、山の下の王国と[[谷間の国]]は[[モルドール]]に臣従することを拒み、[[サウロン]]の同盟軍である[[東夷]]の攻撃を受ける。ダイン二世は討ち死にしてエレボールは包囲され、王国には多数のドワーフと谷間の国の人間が避難して籠城した。しかし[[一つの指輪]]が破壊されると、ダイン二世の後を継いだ息子の[[トーリン三世(石の兜)>トーリン三世]]はドワーフ軍を率い、谷間の国の人間とともに出撃し、包囲軍を打ち破って勝利を収めた。
以後、山の下の王国と谷間の国は[[再統一された王国]]([[ゴンドール]]および[[アルノール]])と長き友好関係を結び、[[西方の王>アラゴルン二世]]の庇護下に置かれた。

** 画像 [#ya28741c]

&ref(thelonelymountainbytolkien.jpg,,30%,トールキン作画によるはなれ山);


** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

繁栄していた時代のエレボールの光景が映像で再現されており、スロールの玉座や、ドワーフが仕事をする溶鉱炉などが再現されている。

*** グッズ [#y10fcd0a]
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