* アルダ [#v73a8aac]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[天文]]|
|~スペル|Arda|
|~その他の呼び名|地球王国(Kingdom of Earth)|

** 解説 [#Explanation]

[[イルーヴァタール]]の命により[[アイヌア]]によって作られた世界で、地球を意味する。[[中つ国]]などがある世界。
元来は「王国」(Realm)の意で、[[マンウェ]]が王として統べる国ということに由来していた。

イルーヴァタールの主題と[[アイヌアの音楽>アイヌリンダレ]]によってその構想と運命が示された後、[[エア]]の只中に実際に[[ヴァラール]]と[[マイアール]]によって創造された。
特に[[マンウェ]]、[[アウレ]]、[[ウルモ]]の三者が中心となって造られたが、[[メルコール]]の介在と妨害によってその形は大きく損ねられた。

[[第二紀]]に起こった[[ヌーメノール]]の没落にともなう大変動の前後でその構造は大きく異なっており、はじめは平面的な大地の世界であったが、大変動の後は今の我々が知っているような球形の世界となった。

*** アルダの推移 [#p44df96d]

『[[The Shaping of Middle-Earth]]』などに詳細に記述されている。

アルダは平面な地表を持った、虚空に球をなして浮かぶ船のような形をしており、地表の上は[[ヴィスタ]](大気)が、地表の下は[[アンバー]](大地)が占めていた。
そして全体を球形に[[ヴァイヤ]]([[取り巻く海]])が覆っていた。ヴァイヤの内側には星々が運行する[[イルメン]]があった。ヴァイヤの外側には[[夜の壁(世界の壁)>夜の壁]]があり、アルダを[[クーマ]](虚空)と隔てている。
世界の東西の果てにはそれぞれ[[夜の扉]]と[[朝の門]]がある。

はじめ、アルダの[[中つ国]]中央には大湖と[[アルマレン]]の島があり、[[ヴァラール]]と[[マイアール]]はそこに住まっていた。そして[[イルルイン]]と[[オルマル]]の灯火が大湖の南北に建てられて世界を照らしていた。一方、虚空から帰還したメルコールは、中つ国の遥か北方に[[エレド・エングリン]]と[[ウトゥムノ]]を築いた([[灯火の時代]])。

二本の灯火がメルコールに破壊されると、アルダも大きな損害を被り、アルマレンは破壊された。
二本の灯火があった場所にはそれぞれ[[ヘルカール]]とリンギルという二つの内海ができた(ヘルカールの入り江には[[クイヴィエーネン]]があったが、ヘルカールはずっと後には消失してしまった。リンギルの海は後に大海および東の海とつながって内海になったと考えられる)。
ヴァラールは[[大海]]の向こう、世界の西の果てにある[[アマン]]に撤退し、[[中つ国]]はメルコールが占拠した。([[二つの木の時代]])

また、中つ国とアマンの他にも、南方には[[暗黒の地]]、東の海の先には[[太陽の地]]という大陸がそれぞれ存在している。
アマンと中つ国とは、大海の北[[ヘルカラクセ]]によってつながっていた。

中つ国北西部の[[ベレリアンド]]は、ヴァラールとメルコールとの決戦いより、[[第一紀]]末にはわずかな島を残して破壊され、水没した。([[怒りの戦い]])
代わって[[第二紀]]には大海の只中に大島[[ヌーメノール]]が、[[エダイン]]への報償として新たに造られた。

だが[[ヌーメノール人]]の堕落のために、[[イルーヴァタール]]の手によってヌーメノール島は水没したばかりでなく、アルダの構造そのものが大きく覆された。
それまで平面だった世界は球形に造り替えられ、アマンはもはや人間には感知も到達もできない領域に移された。エルフのみが[[大海]]より船出して、[[イルメン]]を通過する[[まっすぐの道]]を通り、アマンへ到達することができる。
取りのかれたアマンと水没したヌーメノールに代わって、新たな海と陸地が与えられた(第二紀末から[[第三紀]]以降)。

** コメント [#Comment]

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