Mirkwood: A Novel About J. R. R. Tolkien

概要

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スペルMirkwood: A Novel About J. R. R. Tolkien

解説

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スティーブ・ヒラード(Steve Hillard)による小説。Mirkwoodとは闇の森のこと。
1970年を舞台にし、アメリカを訪問したジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンと、祖父を捜す女性が主人公として描かれている。出版時、権利侵害であるとしてトールキンの遺族から回収を求める訴訟を起こされたがその後和解。現在は、フィクションであるということを明示された上で出版されている。

映画化されるということが、2011年8月に報道された*1

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • 一体全体どんな話なんだろう。知りたいような知りたくないような... -- 2011-08-20 (土) 12:09:28
  • とりあえず1/4ほど読んだ。作者はファン心理を知り尽くして書いているため、そこそこ楽しめる。指輪物語には秘密の第4部があり、Tolkienはその原稿を女主人公Cadenceの祖父Jessに預ける。しかし彼は失跡し、Jessを探しに来たCadenceは屋根裏に残された秘密の第4部を読み始める。同時に彼女には身の危険が迫る。女ホビットAraが活躍する「幻の第4部」。Mirkwoodの描写。Inklingsの録音と称した、トールキンやルイスのもっともらしい会話。トールキンの手紙(と称する物)。Jessの日記。これらが交錯する。ただ米Amazonの書評はあまりよくはない。 -- 2011-10-14 (金) 22:30:56
  • 上の偽インクリングスの会話で、ルイスがKim Philbyなる人物がスパイだとわかったと言い、トールキンが黙り込むシーンがある。やがてトールキンは自分がかつてSIS(MI6)で働いていたことを告白する。これはどこかにベースがあると思い調べてみた。Kim Philbyは実在人物。トールキンは戦争中、通信将校に任命された。(これはカーペンターの伝記から)そのためトールキンスパイ説などもあったらしいが、それは嘘。たいしたことはしていない。(参考:http://periannath.com/news/tolkiens-career-in-espionage-greatly-exaggerated/ ) まあ少しだけ真実を織り交ぜて、もっともらしい話を作り上げている。 -- 2011-10-14 (金) 22:37:33
  • Mirkwoodあらすじ報告:前回に書いたものと重複する部分もありますし、わたしの英語力不足で不正確な部分もあると思います。ご容赦ください。なお最後まで激ネタバレしていますのでご注意ください。 -- 2011-12-02 (金) 21:14:52
    • トールキンは自分が書いた物(や言語)は自分の創作ではなく本当に実在したのではないかという考えにとりつかれる。自分の著作が現実と空想の境を乗り越える力を持っていると悟った彼は、密かにアメリカを訪れ、危険な「指輪物語の第4部」の一部をイギリスから遠く離れたアメリカのコロンビア大学の図書館に隠し、他を主人公Cadenceの祖父、はさみ研ぎ師(scissor shapener)のJessに預ける。JessはカリフォルニアのトパンガTopangaに住み、彼の家の裏手の森はたまたまMirkwood Forestという名がついていた。
      トールキンのアメリカ訪問から何年かたったある日、ジェスはMirkwood Forestから現れた幽鬼wraithのPazalに襲われ行方不明になる。カデンスはそのほぼ1年後トパンガのジェスの家を訪れ、屋根裏の秘密の部屋に隠された文書の束を見つける。それはトールキンの手による指輪物語第4部だった。カデンスはその文書を読み始める。
      第4部はあの指輪物語の続きではなく、内容的に矛盾するパラレルワールドとも言うような別の物語。主人公は女ホビットのAra(Aragranassa)。この物語は彼女がMirkwoodの中心から逃げ出すところから始まる。かくてアラの物語と現実の物語とが交差して語られ、また時にはインクリングスの録音と称するトールキンやルイスの会話も挿入される。
      トールキンの新しい原稿が見つかったという事でカデンスはメディアエージェントMelによってニューヨークに招かれる。祖父を捜す手がかりを得るため、カデンスはトールキンの文書をスーツケースにつめニューヨークへ向かうが、同時に自分が何者かにつけられていると感じる。NYについた彼女は、さらに図書館でトールキンが隠した文書の束を見つける。
      カデンスが、メディアエージェントのメルにより、お宝鑑定団のような番組にひっぱりだされて、トールキンの原稿が書かれた紙が非常に古い物だとわかったりするようなエピソードも出てくるが、祖父とトールキンの手がかりを求めて訪れたWest End Barで彼女が会ったのは、昔トールキンに師事しエルフ語が読めるというOsley(Os)という男性。彼は昔トールキンも泊まったAlgonquinホテルに投宿し、カデンスのために、彼女が図書館から持ち帰った、エルフ語で書かれたトールキンの文書を英語に訳し始める。
      アラの物語が続くにつれ、カデンスは彼女に親近感を覚える。トールキンのメモを頼りに、ニューヨークの地下鉄の、今は使われていない古い駅を訪れたカデンスは巨大なクモに襲われかかるが、その際、地面の水たまりにアラの姿を見つけ手を伸ばして触れあう。
      その間にも現実のニューヨークに追っ手は迫っていた。Middle-earthから使わされた暗殺者のBarrenはAlgonquinホテルのカデンスの部屋に火をつける。彼女はOsleyの部屋にいて無事だった。さてOsleyは自分がカデンスの失踪した祖父ジェスだとうちあける。
      アラは南へ向かうが(彼女はフロド=the Bearerを追っており、また彼女はフロドの恋人だとする表現がある)オーク鬼につかまり冥王the Dark Lordの元に連れてこられる。the Dark Lordは共に世界を支配することを申し出、アラはホビットの女王として冥王と共にとどまり、ホビット庄で裏切り者とされる。それを読んだカデンスは失望する。
      が、後にthe Bearerがthe Dark Lordの元に連れてこられた時、彼女はフロドを助けて瞑王の力の源the Source の入った器を壊しthe Dark Lordを滅ぼす。(この部分はバレンに持ち去られ、カデンスが知るのはずっと後になる)
      カデンスはホテルのドアから差し込まれた招待状を見、あるTalisman(お守り)の店を訪れる。そこに暗殺者バレンが現れ、エルフ語の文書を渡せば祖父を助けると取引を持ちかける。彼女は泣く泣く文書をあきらめる。ジェスは指示通りに古い地下鉄の駅へ行き行方不明に。ホテルに帰ったカデンスはトールキンの文書がスーツケースごとなくなっているのを知る。
      カデンスはすべてを諦めてトパンガに戻り生活を始める。しばらくしてジェスが戻ってきた。やがて差出人不明の封書が届き、中をみるとトールキンの文書のジェスの翻訳が入っていた。元の文書はなくなったものの、メルが話を持ちかけ、すべてを本にする話が進むところで物語は終わっている。 -- 2011-12-02 (金) 21:19:06
    • さて自分の感想ですが、そこそこおもしろかったものの映画化は「?」という感じ。自分の英語学習も兼ねて最後まで読み切ろうと決めて読みました。今回この原稿を書くために前の部分をあちこち読みましたが、もう二度と読み返さないと思います。Amazon.comのreviewでもトールキンファンの評は低く、LOTRを読んでない人が高い評をつけたりしています。
      また作者はMarion Zimmer Brradleyのトールキンに関する書物、Men, Halflings, and Hero Worshipの「LOTRには女性が出てこない」という評を受けて、女主人公のカデンス、とアラの物語を書いたそうです。なお最後のページに続編の宣伝があり、またMiddle-earthからいろいろとやってくるようです。www -- 2011-12-02 (金) 21:24:14
  • 個人的にはどうかと思うな -- 2013-09-11 (水) 19:45:29
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