指輪所持者
- ビルボには、これとは別に指輪発見者(The Ring-Finder)という呼び方もあるようだが、これは尊称かどうかは疑問。 -- A3
- 指輪の王が滅び、第三紀が終わると共に指輪所持者たちも海を渡って中つ国を去ることになりました。一度指輪の力の恩恵を受けた者は指輪を失った世界の孤独に耐えられなかったのでしょうか?
「私は傷ついている。傷ついて、二度と癒えることはないのだよ。」
-- トミー
- サムの場合は「孤独」には当てはまらないと思います。やはり世を去る前にフロドと再会したかったからではないでしょうか。 --
- 一つの指輪を一度に身に帯びたものが寿命によって死んだ例は観察されていない。イシルドゥア、デアゴル、スメアゴルは非業の死を遂げ、その他の指輪所持者はアマンへ旅立った。要するにこれはマイアのサウロンの手になるものなので、これを所持したものは中つ国で寿命によっては死ねないのだろう。指輪所持者のアマンへの旅はこの問題の解決のためと思われる。 -- 指輪の魔力
- 指輪を手放したビルボが急激に老け込んだから、寿命で死ねないとは言い切れないと思います。イシルドゥア・デアゴル・スメアゴルは、その場に指輪があり、指輪の闇が直接的に手を下した死に方です。指輪が無くなった後に元所持者が皆非業の死を遂げるとは考えにくいです。サムも平和に年を重ねていきましたし。 --
- 指輪に触れた時点で「中つ国内での不死の呪い」がかけられる、と考えると納得いくかもしれません。ビルボは老け込みましたが、死んでしまったわけではありませんし。スメアゴルも手放したあとも死ななかった。中つ国内での、という限定はサウロンの力不足か、呪いの限界か。 --
- サウロンごときに生死を司ることは出来ない気がする。せいぜい「薄く引き延ばす」だけ。 --
- ヴァラールが人間の「死」を取りあげる権限を持たなかったのは、不可能だからというよりも、それが悪だからだと考えるべきではないかと思います。事実、サウロンや、彼の配下の妖術師達ですら、死者の霊魂を捕らえて使役したり、逆に生者に偽りの不死を与えて幽鬼にしたりと、忌むべき行為とはいえ生命の(ある程度の)操作は十分に可能なようですから。 --
- 寿命で死んだ例が未確認というだけでは、寿命で死ねないという事にはなりません。 --
- 指輪所持者がアマンへ“去らねばならない”理由は、力の指輪の本質である「防腐処理(エンバーミング)」に関わっているのではないでしょうか。それは、寿命が云々というよりむしろ、悪に損なわれた世界である中つ国では実現することができない善なる「願望」に関わることなのではないかと。指輪所持者が去ることは、エルフ達やガンダルフ(彼の本名はオローリンで、善なる願望の実現=「準創造」を手助けするマイアです)が共に去ることと無関係ではないはず。『ニグルの木の葉』で扱われていたのと同様の命題が、指輪所持者の渡西にも通底しているように思えます。 --
- 1つ指輪は定命のモノの寿命を限界まで薄く引き延ばしてるだけだから不老不死になる訳ではないんやで --
- 指輪拾っ太郎 --
- 原作にはそんなことは書かれていないけれど、一つの指輪の最後の痕跡である指輪所持者も去らせて中つ国から完全に古い世の力を無くしたかったのかなと思った。 --
- キリス・ウンゴルでサムが指輪を外した後言っていた「今指輪をはめたらたちまち冥王の知るところとなるだろう」という言葉はなんなんでしょうか?さっきはめてたのは大丈夫なのか?と思ったのですが --
- それまではキリス・ウンゴルの峠を越す前つまりモルドールの国境外でしたが、今やサムは峠を越えてモルドール領内に入ってしまいました。「モルドールの中で」指輪をはめればたちまちサウロンに気づかれてしまう、という意味です。(モルドールに入ったことで指輪が力を増し、もう一度サムが指輪をはめたらその所有権を主張せずにはおられないほど指輪の誘惑が強まっている、という事情もあります。そうなれば滅びの山のフロドがそうであったようにサウロンはたちまちその存在に気づくでしょう) --
- そういうことでしたかありがとうございます、自分の読解力の無さが恥ずかしいです・・・ --
- この箇所は手がかりになる記述が分散してますから、とっさに文意を把握できなくても仕方ない気はします。 --
- 指輪所持者は死ななければアマンに行く恩寵が与えられるけど、仮に普通の人間が指輪所持者になって生き残っても、アマンに行く恩寵は与えられるのだろうか? --
- そりゃそうでしょう。ただ「普通の人間」が指輪の誘惑に負けて堕落せずに指輪所持者として生き残ることができないだけで。 --
- ドゥナダインの場合は安楽死がありますが、寿命に達せずして指輪を始末する旅で大ダメージを受けた場合はアマンで余生くらいは過ごさせてもらえますかね?それとも安楽死か発狂するまで苦しむかどっちか選ばされますかね?? --
- いや何言ってるんですか?すみません、よくわからないですね…。 --
- 真面目な話、長寿を誇るヌメノール人は老衰したときにイルヴァタールに生を返上したのちに埋葬されたと言われています。追補編を見る限り、アラゴルンも同様な方法で最期を迎えた形跡があります。よってヌメノール人の場合は老衰で死ぬ場合は生命返上がデフォルトと取れますが、指輪保持者になったことにより深刻なダメージを受けたり寿命が縮んだ場合、アマンで余生を過ごすことが認められるのか、それとも寿命はそこまでとして生命を返上するのが推奨されるのか、といったところです。俺設定ではなく本編中から推測される事象であることは悪しからず。 --
- >指輪保持者になったことにより深刻なダメージを受けたり寿命が縮んだ場合
逆です。指輪所持者は中つ国では簡単に死ぬことができなくなるから、アマンへ去るのです --
- 上の方に同意です。一つの指輪には寿命を引き延ばす力はあっても、寿命を縮める効果などないはずですよ。
ビルボが指輪を手放した後に一気に老け込んだのは、今まで指輪により無理に引き延ばされていた命の帳尻が一度に合わせられたためで、指輪により老いさせられたわけではないのでは。 --
- なるほど、確かに指輪を持っている間は生命が引き延ばされるため寿命による死亡は起こらなくなるというのは同意です。そういう意味では長期間指輪を持っていたビルボのように寿命が延びるケースが多くなってもおかしくないですが、手放した後簡単に死ねなくなるというのはどういう意味なのでしょうか??また、この文脈で考えるとドゥナダインの場合は指輪探求でのダメージで中つ国で長く生きられなくなった場合、なおさら生命返上が奨励されそうな気がするのですが。 --
- ちなみに中つ国で長く生きられないとはフロドのような様々なダメージによる弊害を考慮しています。毎年ダメージを受けていましたし生への意思が希薄になっていたためリアル世界では危ないです。 --
- 指輪を手放しても、また指輪が滅びても、その影響は完全には消え去りません。フロドが苦しめられたのは指輪の喪失感も含まれます。またフロドは深い傷を負って毎年苦しみましたが、だからといってその傷のために死期が早まったとかいうことはありません。むしろ、中つ国では傷に苦しみながら日常を生き続けなければならないからこそ、アマンへ渡って癒やされる必要があったわけです。死んで楽になれるような簡単なことなら、わざわざ定命の者には禁じられたアマンへ渡る必要はないわけですから。 --
- 結局望むときに生を返上できるドゥナダインなら死を選べばアマンへ渡る必要がないから渡航許可は出ないのかな?
それともその恩寵すら歪まされてしまうのか?
あるいは生を全うする権利はあるとして渡航許可が出て癒やしを得られるか
妄想の域だから答えられる人はいないだろうけどどうなるんだろうね --
- 訂正 多分アマンには問題なく行かせてもらえますねギムリも行ってるから
後は恩寵や魂みたいなものが指輪によって歪められたりしないかか?
死ねても幽鬼みたいなことになったら嫌だもんね --
- 指輪を一回手にしたら最後、一般人ならノイローゼになって早死にするダメージを食らっても廃人として延々と生きて苦しむ羽目になるとは気が付きませんでした。指輪を喪失した苦痛はそれこそ苦痛以外の何物でもないはずですし、サルマンなど「フロドには健康も長寿も与えられないだろう」と診断しているので猶更です。これは寿命が延びるという意味なのか、自殺しようという意思が湧いてこなくなるという意味なのかちょっと気になる所です。あとはドゥナダインの生を返上できる権利がなくなるのかどうかというのも結構気になります。 --
- 指輪所持者が、指輪消滅後も死ぬことができなくなるという記述って原作のどこにありましたっけ? --
- 一つの指輪消滅により三つの指輪の効力がダウン、ナズグルは消滅する中なぜフロドだけが死ねなくなるのか(さらにビルボの場合指輪を譲渡した後年月によってちゃんと老衰している)その説明が行われている箇所を教えてほしいという意味です。 --
- はっきりとは書いてありませんが、断片的な手がかりからそう推察はできます
まずフロドが負った傷がいずれも「死なない」ことと関係していること(モルグルの短剣による幽鬼化や、シェロブの毒による仮死状態)
次に指輪の魔力は「エルフ界」と強く関係していて(この辺の機微は『妖精物語について』で教授自身が説明している)その世界に強く浸った者はただの人間(定命の者)ではいられなくなるらしく、だからこそ指輪に込められたエルフの魔法が消失し、エルフの世界が色褪せ、エルフ達が中つ国を立ち去るのと軌を一にして、指輪所持者も西方に去らねばならないらしいこと
加えて冥王の害悪とは「神(エル)が定めた本来の性質を損ねて逸脱させること」と要約でき、それを免れた至福の国における癒やしとは冥王の悪影響を洗い流して本来の性質に回帰させることであるはずで、そして最後には指輪所持者たちはアマンで死ぬであろうことを教授が明言している=彼らは定命の種族の定めである死を回復するためにアマンへ渡るのであろう=中つ国では普通に死ねないのであろう、という論理的推測が成り立つこと
そういう複雑で微妙な事情を、ごく大雑把にわかりやすく言い表すと「中つ国では死ねないから」という表現になる
おそらくより正確に表現すれば「中つ国では普通に生きることも、普通に死ぬこともできなくなったから」となると思いますが、これはわかりやすくないので --
- 考え方は分かりました。しかしものすごい長寿や事実上の不死身になるということではなく、中つ国では平穏な死は迎えられない=苦しんで生きて苦しんで死ぬ恐れあり ゆえにアマンでの治療が必要という解釈をする人も世の中には多いのでは? 指輪にてエルフに関わった件も別にフロドが「エルフ同様に不死になった」というより「関係深いエルフと運命を共にして去る」という解釈もありかと。あと、ボロミア一世の話からして、魔王のモルグルの短剣でダメージを受けた場合は呪いで幽鬼化した場合を除いて普通に病死します。リアルの事例から考えて毒蜘蛛に麻痺させられて不死身になるのは難しそうな気も。いずれにしてもこれは教授その人に聞く必要のある案件なのでは?? --
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