ドゥーネダイン
- ドゥーネダイン王族の寿命の縮み方について。(ヌーメノール歴代の王についてはUT、それ以降については主にHoMEの12巻、The Peoples of Middle-Earthの中のThe Heirs of Elendilの章による。)
エルロスは500歳で、最長。
彼の子の代から第14代くらいまでのヌーメノール王達は大体400歳くらい。
第15代くらいからどんどん縮んで、23代くらいで200歳くらいになった。この時点でタル=パランティアの220歳というのは特別に長い感じ。
エレンディルはやはり格別で、戦死しているのに320歳を超えている。
北方王国と南方王国は、北方が早々と6代タルキル(515没)あたりで250歳を割り込んだのに対して南方は15代ヒャルメンダキル一世(1149没)あたりまで250歳くらい。
北方は代を追うごとに漸減傾向。ただし戦死等が多いのでよくは判らない世代もあり。アルセダイン滅亡(1974)の頃には170歳くらいになっていた模様。
南方はカリメフタール(1936没)までの直系の家系はかなり長命で、200歳くらいだった。が、エアルニル二世は自然死で160歳、エアルヌアは消息を絶ったとき122歳だが寿命は不明。
フィリエルの没年はわからないが、この流れからみると、当時(2000年頃)の南北両王朝の中でも(ということは人間族全体の中でも)最も長い寿命だったかもしれない。子供の寿命にはあまり影響を与えられなかったようだが。
北方の野伏の族長たちは、初代アラナルス(2106没)が168歳、以降代々漸減して、13代アルゴヌイ(2912没)は155歳。この流れから見ると、アラゴルン二世は、その世代にしてはやはり非常な長寿(エルダリオンが何歳まで生きたかちょっと知りたいですね)。
南方の執政家は、おおむね120歳を平均に100~130歳くらいが寿命で、あまり世代を追った変化は見られない。第7代のハドル(2395没)は150歳と一人だけ特に長寿。また、第22代のソロンディア(2882没)以降はほぼ100歳。そう考えると、ファラミアもやはりその世代にしてはやや長寿と言える。
もっとも、例えば第3紀末のミナス・ティリス市民の平均寿命とか、ブリー村民の平均寿命とかは資料がないと思うので、上述の寿命が一般人と比べてどれくらい長いものであったかは今ひとつ不明。
ただし、ローハン代々の王達は普通は70~90歳くらいが寿命だったようなので、これが一般人の寿命だとすると、やはりゴンドールの執政家クラスでも1~2割がた長寿、野伏の族長家に至っては倍くらいの長寿であったと言えるでしょう。ちなみに、ホビット族はだいたい執政家と同じくらいの寿命だったことになります。 -- カイト
- 恩寵を受ける前のエダインは、普通の人間の寿命しか持っていなかったはず。長寿が約束された恩寵とは、青年時代が長いものではなく、老化が通常より遅く進行する性質のものだったのではないか。成人になる早さは通常と変わらないようだが。 -- A3
- 王家の血筋ではない一般のドゥネダインの寿命について、エダインのヌーメノールヘの移住の時期にどのようにして伸びたのかが気になります。成人で移住した最初の世代から長寿化したのか、贈り物の地でのエルダール風の生活が根付いて暫くしてから寿命が延びたのか・・・。 このあたりのことはHoMEに記述があるのかな? -- ぬ
- 今の感覚で寿命を捉えるのは作者の本意ではないと思います。当時のイギリスの平均寿命は60歳程度、そう考えると執政家やホビット族は倍ありますからね。どちらも今の感覚では200歳ぐらいと行って良さそうです。 --
- なるほど! --
- 200年の人生は長過ぎるな、個人的には人生50年ぐらいで丁度良いような気がする。 --
- Dunedinという地名を見た時ドゥネダインって読んじゃった人は自分だけではないと思う --
- ドュネダインの人たちは、皆アラゴルンくらい強いのですか? --
- さすがに王族とそれ以外は違いが大きいのでは。王族にはエルフ三王家とマイアの血が流れてますし。 --
- ドゥーネダインで普通の人間と結婚した人は相手を看とることになるんだろうけど、その後とかはどうしていたんだろう? --
- 浮気せずに、一途に相手のことを思って一生を終える、もしくはエルフのように嘆き悲しんで寿命が縮んで後を追うように死んでいくのが理想 --
- 実際は、相手が死ぬ頃、本人は普通の人間で言う中年の頃だろうから、残りの人生を独りでっていうのは悲しいものがある。長寿でも不完全な人間に変わりは無い。やはり、恋したり、再婚したりもあったのでは? --
- ん?待てよ?ドゥネダインには自らが望む時に生を返上するという恩恵があるのだから、看取った後に自分で生を終わらせるのもありなのか?それとも、この恩恵は王族にのみ与えられたものなのか? --
- 親子なのに夫婦や兄弟と間違われたりしただろうな・・・・・逆も然り --
- 結局の所、ドゥネダインが受けた恩恵は島と長寿と自らが望む時に生を返上するの3つで間違いないのだろうか?住む地を与えるのは何となく理解できるが、なぜ、ヴァラールは長寿と自分で死ぬ時を決める権利を与えたのだろう?それは自殺と言う概念とは別物なのだろうか? --
- 「自ら望む時に生を返上する」のではなく「死期を悟る能力」と呼ぶのが正確だと思われます。普通の人間は、エルの定めた寿命がいつ訪れるのかを知らず否応なしに死にます。エルロスの子孫は、その時が訪れたのがわかり、かつそれに自由意志で応える機会=恩寵が与えられているというわけです。ただしエルの期待に応えるかどうかは自由意志なので、拒んで生にしがみつくことも不可能ではない(それはエルに背くことですが)。身も蓋もない言い方をしてしまえば「エルに進んで忠誠を示す機会が与えられている」と表現するのも可能でしょうね。聖書のイサクのエピソードなどと通底する概念であろうと思われます。 --
- なるほど!「死期を悟る能力」と言われれば納得です。「エルに進んで忠誠を示す機会が与えられている」から、敬虔なクリスチャンらしいなと思いました。トールキンの世界は本当に素晴らしいと改めて感動させられます。 --
- アラゴルン(87)の外見年齢は30~40歳位、ボロミア・ファラミア(40と36)が成人時のままで、デネソール(89)が現代人の70歳前後の外見のイメージですが、これで合ってますか?イムラヒル(66)は40後半位? --
- 外見のイメージがあっているかどうかと訊かれても、正確な描写が無いので、憶測です。アラゴルンは躍る子馬亭での描写に”半白のもしゃもしゃ頭”とあるので、40代後半かなというイメージがあります。ボロミアはファラミアと違い西方の血が発現していなかったので、年相応に老けていそう。ファラミアは20代後半のイメージです。デネソールは西方の血が強く発現しながらも、パランティア使用のせいでアラゴルンと歳がそう変わらないのに年相応に老け込んでいる。イムラヒル大公はエルフとドゥネダインの血が流れているにもかかわらず、中年なイメージですね。義兄が義兄ですからね。きっと、心労が耐えないのでしょう。 --
- PJ版のアラゴルンは格好良過ぎかな、執政家の三人はイメージに近いような。 --
- ICE設定のTaraniansにウォマウとの混血とありますがMERPwikiのMenではAdúnaliがウォマウとの混血とあります。一次資料がないためこちらで確認できませんが間違いでしたら修正お願いします --
- 今でもまだドゥネダインはいるんでしょうかね?いたらいいなあ --
- ヌーメノールが滅んだ後のドゥネダインは四苦八苦して時には迷いながらも道を歩んでいくみたいな印象あるから、もしかしたらヌーメノールに与えられた恩恵は必要なかったのかもしれないね。長寿だって、イルヴァタールから人間へ与えられた本当にの祝福であるところの死を遠ざけるものだし --
- 死は恩寵であると言っても、早く受け取ればそれだけ良いというものでもないでしょう。長寿と恩寵としての死は相反しない。>長寿だって、…本当にの祝福であるところの死を遠ざけるものだし --
- 勿論、早死にすれば良いとは思いませんが、ヌーメノールは長く生きるが故に、死の恐怖が強くなってしまった印象があるので、普通に人間並みの寿命の方が、種族がそこまで歪む事が無かったのではと思ってしまいます --
- イムラヒルは若いイケメンのイメージだったわ --
- 戦争当時60代で、享年99歳だからそうでもないんじゃないか? --
- 渋い紳士なおじ様のイメージだった。思えばあまり外見の描写が無かったのか --
- かつてのヌメノールの王たちの享年400歳とかだからえぐいよなー --
- ドゥーネダインにしろノルドールにしろ、中つ国の歴史の中で『衆に優れたる種族』がえてして悲劇的運命または独善的堕落に瀕するのは教授の思想なのだろうか、それともただの趣味か。 --
- というか「物語のお決まり」だと思いますけどね。アトランティスも高度な文明を持っていたと言われていたし --
- 平家物語みたいな古典の作法だよ、そもそも滅んでなければ現代でもノルドールやドゥネダインが中つ国を統治しているわけだし --
- メルコールやサルマンもその例に当てはまるよね。教授自身の手紙に物語は堕落を語るのだと書いてある(この手紙では自分の物語は既存の神話をただ安直に模倣したわけでは無くて、そもそも堕落は普遍的なテーマだという弁明に使われている感じだから教授の思想趣味についてとは少し趣旨として外れるけれど)通り教授個人の特長とか個性と呼べるものではないと思う。トールキンでなくても皆が作家だとしたら堕落しなかったヴァンヤールより堕落したノルドールを主役にした方が話は書きやすいと思うよ --
- 文明人を気取っていた英米仏独が大戦で世界を荒廃させていくのを直に見てきたからね。自国はもちろん周辺の帝国主義にも終始批判的だったし --
- 西洋中心主義ないしは自国中心主義への教授なりのアンチテーゼかも。 --
- イシリアンのドゥネダインと北方のドゥネダインって同じだろうか --
- 日本を含む古今東西の神話では決まって人間離れした長寿の帝王や英雄が登場する辺り、東夷だろうとハラドリムだろうと何処かしらのタイミングでエルフかドワーフ、ドゥネダインの血を少量は貰ってると考えることもできる。中には冥王由来の御技もあるだろうが。 --
- 長寿の恩寵は人間にとって過ぎた贈り物やな --
- 昔猿のようにやり込んだ同人戦略シミュレーションのシナリオで指輪物語系があって、そのなかでドゥーネダインを指揮官として使えたなぁ。
「普通の人間やドワーフには余裕で勝るが、戦力差あれば彼らにも普通に負けるレベルでエルフとはどっこいどっこい、魔王やエルロンドのようなネームドキャラの前では瞬殺される」
みたいな立ち位置やバランスが実に絶妙だった。 --
Last-modified: