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黒きヌーメノーレアン

概要

カテゴリー種族
スペルBlack Númenóreans
異訳黒きヌーメノール人、黒きヌメノール人

解説

サウロンを崇拝してモルドールの支配下に入ったヌーメノーレアン(ヌーメノール人)とその末裔のこと。

第二紀の中期から後期にかけて、中つ国の沿岸に植民地を築いたヌーメノール人はやがて過酷な圧制者へと変貌していき、中にはサウロンに転向する者もいた。やがてヌーメノールに連行されたサウロンが暗黒の力を崇拝する邪教を広め、ほとんど全てのヌーメノール人(王党派)がその影響下に入ると、邪教はかれらの植民地を通じて中つ国にも広まり、多くの人々が人身御供の犠牲となった。
ヌーメノールの没落後もそうした植民地で生き残った王党派のヌーメノール人は、モルドールに戻ったサウロンへの臣従を続けて西方諸国と敵対し、黒きヌーメノーレアンと呼ばれるようになった。彼らの領土はほとんどは中つ国の遠い南方にあった(北西部にあったギル=ガラドの勢力を避けたためだという)。

最後の同盟によってサウロンが打倒された後、黒きヌーメノーレアンは速やかに減少し、あるいは中つ国の人間と混ざっていった。
第三紀の初期にはウンバールを拠点として、節士の築いたゴンドールに敵対した。しかしウンバールの勢力は第三紀933年にエアルニル一世によって鎮圧され、以後黒きヌーメノーレアンは歴史から姿を消した(ウンバールは1856年頃に「ハラド人」によって再占領されている)。

主な黒きヌーメノーレアン

指輪物語』に登場するサウロンの口は、黒きヌーメノーレアンであると明記されている。
シルマリルの物語』には、第二紀末にハラドリムの中に支配権を確立した諸侯として、ヘルモールフイヌルの名が出ている。また、九人のナズグールのうち、かれ九つの指輪で誘惑した者達の中で三人は、ヌーメノール人の偉大な諸侯たちであったと言われているとあり、この三人は黒きヌーメノーレアンであった可能性がある。
他にはベルーシエル王妃が黒きヌーメノーレアンであった可能性が示唆されている。

Iron Crown Enterprisesによる設定

氏族

画像

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コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • スペインとかポルトガルとか、力をつけた植民地に楯突かれて最終的に独立されてしまった旧時代の帝国に対する作者なりの皮肉と取れなくもない。教授がそれを念頭に置いて執筆したとは考えにくいけど -- 2020-03-07 (土) 20:42:11
  • 禍々しいという言葉が実に似合う甲冑がかっこいい -- 2020-03-09 (月) 07:08:12
  • 彼らの中にも何かしらヌメノールの遺産や技術は残っているのだろうか。 -- 2020-11-19 (木) 21:43:45
    • そりゃあるんじゃない? -- 2020-11-19 (木) 22:04:15
    • バラヒアの指輪のように何らかの遺産の類いは残っていると思いますね。技術は仮に継承に成功していてもサウロンがより良いものを提供できたなら捨ててそう。或いはサウロンの技術と融合して得体の知れないものになったか -- 2020-11-19 (木) 23:40:35
    • 優れた技術や遺産はサウロンに奪われたり、堕落や快楽に繋がるものをサウロンから提供されて自らそれを捨てたりしてそうだな。あのゴンドールですらヌメノールの技術は徐々に失われていったのだから、亡国の民で元々サウロンに近しい彼らが最後まで技術を継承できたとは思えん。 -- 2021-01-25 (月) 13:07:26
    • ヌメノールの技術より邪な誇りや支配欲を濃厚に引き継いでそうだな。
      植民地にいた英国人が本土にいる英国人より自らのアイデンティティを重要視したように。 -- 2021-04-22 (木) 07:56:13
  • 何で外見までやべー奴ばっかり出てくるんだろう -- 2022-01-01 (土) 22:37:17
    • 原作挿絵ではサウロンの口もわりかしまともな外見だったから、やばい外見の奴らばかりとは限らないのでは。
      一応「文明人」にはカテゴライズされるわけだし。 -- 2022-01-02 (日) 11:08:22
    • 原作云々は置いといて、刺々しい甲冑を好むのは何故だろう。地肌が蒼白なのも -- 2022-07-11 (月) 20:05:26
  • コンキスタドールっぽく描いたらスペイン・ポルトガルの読者はどう思うだろう -- 2023-02-11 (土) 22:59:42
  • 本記事の中で、
    ナズグールのうち、かれが九つの指輪で誘惑した者達の中で三人は、ヌーメノール人の偉大な諸侯たちであったと言われているとあり、この三人は黒きヌーメノーレアンであった可能性がある。
    という記載があるけど、ナズグルの登場は第二紀、そして黒きヌメノール人はヌメノール没落後の堕落したヌメノール人がそう呼ばれるようになったから時期的には合わなくない?
    (本記事内でも、"ヌーメノールの没落後もそうした植民地で生き残った王党派のヌーメノール人は、モルドールに戻ったサウロンへの臣従を続けて西方諸国と敵対し、黒きヌーメノーレアンと呼ばれるようになった"とあるし)
    第二紀3319年のヌメノール没落から3441年の、約100年の間であったとしても、本国が滅んでいるのなら偉大な諸侯という言及からは程遠いイメージだし。 -- 2023-05-03 (水) 20:46:08
    • 広義には、時代にかかわらず中つ国でサウロンを崇拝するようになったヌメノール人のことを「黒きヌメノール人」と呼んでいるふしがあるので、ナズグルになった諸侯についてもそういう広義の黒きヌメノール人かもしれない、ということで良いのだと思います
      (黒きヌメノール人の説明についてはサウロンの口の引用文で述べられていることも参照) -- 2023-05-03 (水) 21:36:31
      • 要は「堕落したヌメノール人」ってことですよね。把握感謝。 -- 2023-05-03 (水) 21:41:19
      • たぶん、この記事の説明文がヌメノール没落前からの堕落したヌメノール人の流れについて書き起こしてるのも、そういう広義の意味を含んだ説明になるように配慮してるからなんだと思いますね -- 2023-05-03 (水) 21:49:07
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