トル・エレッセア†
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Tol Eressëa |
異訳 | トル・エレスセア |
その他の呼び名 | エレッセア(Eressëa)、離れ島(Lonely Isle)、失われた島(Lost Isle) |
解説†
クウェンヤで「離れ島」の意。単にエレッセアとも呼ばれる。
至福の国アマンの岸辺、エルダマール湾にただ一つ浮かぶ島。アヴァッローネの港がある。
最後の岸に落ちる波は、長く、失われた島に呼ぶ声は、快い。
その島はエレッセア。人間の見いだせぬエルフの故郷。
木の葉の散ることのない、とこしえの同胞の地よ。*1
離れ島が作られるまで†
二つの木の時代、中つ国からアマンにエルフを移住させることを考えたヴァラールの意志を受け、ウルモは大海の真ん中にあったこの島を根こぎにして動くようにし、船の代わりにした。彼はヴァンヤール族、ノルドール族、テレリ族をこの島に乗せて大海を往復し、エルフ達をアマンへと渡らせたが、シリオンの河口の浅瀬に乗り上げた時にこの島の東端は分断されて残り、バラール島になった。
しかし島がテレリ族を乗せて大海を西へと航海していた時、エルフを愛するオッセの呼びかけを聞いたテレリ族は、ウルモに頼んで航海を中断してもらう。その結果この島は、エルダマール湾にただ一つ浮かぶ「離れ島」になった。
後にアマン本土に移るまで、テレリ族(ファルマリ)は長くこの島に留まった。島の中心にはガラシリオンの実生であるケレボルンの木が植えられた。
中つ国との繋がり†
第一紀が終わった後は、中つ国から渡ってきた多数のノルドール族、シンダール族がトル・エレッセアに住んだ。第二紀では、この島のエルフはヌーメノール人と友好を結び、時折、動植物や金銀宝石の贈り物を携えて船でヌーメノールを訪れた(ニムロスもそうしてヌーメノールに持ち込まれた)。だがヌーメノールで王党派の勢力が強まると、エルフの船は滅多にヌーメノールに現れず、来てもヌーメノールの西岸を密かに訪れるようになり、ついには来訪が絶えた。
ヌーメノール人がアマンに攻め込んだことで世界の変わる日が起こると、トル・エレッセアはアマン本土とともに世界の圏外に移された。
第三紀が終わった後に中つ国を離れたエルロンドやガラドリエルも、この島に住んだといわれる。
コメント†
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